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旅行は子どもが楽しめれば大人も嬉しい
旅行はいつでも、家族の新しい気づきを見つける事が出来て、特に冬の旅行が好きです。
旅行の計画をする時が、一番楽しいかもしれません。なぜなら、子どもが新しい体験をしてくれると、大人のほうも期待しますよね。
ダウン症の子どものパパになって、旅行のなかでいつも思っていたことは、周りに迷惑をかけるんじゃないか。と偏見の目でみられるのが、体が固くなるくらい苦しい時期がありました。
私の次男はダウン症のですが、小さいころは歩き方もぎこちなかったので、常にベビーカーが放せませんでした。
それでも、私の実家に里帰りしたり、国内旅行などのときに、飛行機を使っていました。
飛行機はお風呂のような密室で、出たり入ったり、服を脱いだり着たり、タイミングをとることが難しいと感じていました。
「怖い怖いよ・・・」
飛行機の大きなジェット音が怖かったみたいです。
そんな経験から考えたのが、やっぱり子どもの気分を良くできれば、大人のストレスも少なくなるという、当たり前の事実です。
一般的には、下のようなことが、テレビやインターネツトで書かれています。
- 事前に航空会社にダウン症のことを伝えておいてサポートしてもらう
- おもちゃをたくさんもっていって遊ばせる
- 子どもが寝れるようタイミングを図る
などです。
しかし、私達には、あまりうまくいかなかったことが多かったです。
飛行機搭乗までに、子どもにストレスが掛かっているからかもしれません。
飛行機では家族みんなで固まって座らない
ダウン症の子供は、気分をうまく切り替えることが大事だと思っています。
そのためには、飛行機の中でうまく場所や人を変えて、タイミングよく気分を変える必要がありました。
家族で最高の思い出をつくるには、みんなそろって楽しくお話しながら旅行プランを再確認したり、忘れ物を思い出してどうしようか悩んだりしますよね。
でもそうはしません。
実は、家族バラバラで座ります。
4人家族なら、2つ並び席を2個、のように予約します。
ママと弟、パパとお兄ちゃんの配置です。遠く離れていても問題ありません。
こうすることで、ダウン症の子がぐずったら、移動させます。気分を変えてあげるのです。基本、ママに甘えがちなダウン症の子も、機内ではパパにたくさん密着してくれます。
さらに化粧室を利用します。飛行機の化粧室には、おむつ変え台が基本ついていますのでそこでリラックスさせたりします。
この3箇所をうまく利用して、子どもに楽しんでもらえるよう旅を続けます。
国内旅行では長くて数時間程度なので、大丈夫です。
子どもがぐずっても、自分の「すべきではない思考」にとらわれない
それでも子どもが泣いたり、くずったり、手間がかかることは、必ずあります。
絶対ないなど、普段の生活を見ていれば、有りえませんよね。
機内を想像してみてください。
前の人の椅子をけったり、通路を歩き回ったり、大きな声で叫んだりするかもしれません。
また、せっかくキャビンアテンダントさんからもらったおもちゃを、すごい力で遠くまで投げるかもしれません。
私の子供の場合は、前の椅子に飛び移ろうと、手をかけてよじ登ることが多かったです。
そんな時、人にたくさん迷惑をかけては駄目だと、怒りや不安、不憫な気持ちになるかもしれません。そんなあなたを支配しているのは「すべきではない思考」です。
- 私は大きな声をだすべきではない
- 私は歩き回ってはいけない
- 私はいすを揺らしてはいけない
このような自分の思考があるため、子どもがその行動をとった場合、自分のこととして認識し、様々なマイナスの感情を沸き起こします。
この思考は、飛行機のような密室で継続して続くようになると、なかなか楽しめるものではないです。
では、どのように考えれば良いでしょうか?
ダウン症の子供と最高の思い出をつくるためには?
良い思い出を作りたいな〜と考える思考は、あなたの中に存在し、感情を過去から呼び出します。
子どもと楽しい時間を共有し、嬉しい気分をすこしでも長く続けるためには、マイナス思考は極力減らすことです。そこで、自己擁護が必要になってきます。
- 自分だけのせいではない。
- この子がすべてが悪いわけではない。良いこともできた。
- うまくいかないこともある。でも私は出来ることはやった。
周りの目線や、自分だけのマナーを守って厳しい自己批判をしないほうが良いです。
客観的な考えに置き換えてみましょう。子供は暴れるもの、声をだすもの、走り回るもの。このような子供の行為が気にならない人もいます。子供を持った家族は「〜すべき」思考をやめてみましょう。
子どものストレスや親のストレス、そして、大事な兄弟姉妹のストレスは、あなたの思考ひとつで、最高の思い出に変えることができます。
そんな未来をイメージして、次の旅行の計画を立ててみてくださいね。