子供のことを知る

ダウン症の一人暮らしは何%実現可能か?

1人暮らしが出来ると信じる

多くのダウン症のお子さんをお持ちの方は、未来に不安があり、将来が見通せなくて苦しいと思います。

特に、子供の自立には、漠然とした深い霧が覆っているかもしれません。

1人で生活出来るようになるのか。親がいなくなってからも生きていけるのか?

今回は、ダウン症の子供の一人暮らしは親が自立すれば出来るという事を話していきます。

まず、どうやったら子供の知能を、ひとり暮らし出来るまでに伸ばせるのかと考えている人も多いです。

どんな教育をしたら、どんな施設に通わせたら、STの方にみてもらったら。考えは止まりません。

同じ所を行ったり来たり何年もループします。

しかし、子供を変えていくには、あなたの考え方や生活、子供との接し方が変わる必要がどうしてもあります。

最近、なんとか席が取れたので、駅近くの市民センターまで公演を聞きに行ってきました。

あのダウン症で書道家の金澤翔子さんと、お母様の泰子さんの講演会です。

主に娘翔子さんのこれまでの思考について、語っていました。500人前後の人が詰めかけていました。

ダウン症をお持ちのご家族が多かったと思います。

公演の最後には、本を購入するとその場でサインをしてくれるのですが、その筆さばきにも私は感動しました。

特筆なのが集中力です。並んでいる沢山の親御さんにサインしてるのですが、一回一回、一冊一冊集中して脇目も振らず、筆を走らせる姿は圧巻でした。本当に書くことが好きというか、得意なんだと感じました。

彼女との生活は苦労の連続だったそうです。それでも5歳から地道に少しずつ教えてきた「写経」が、彼女の人生の役に立ち、基盤を作っていたのです。

彼女は現在、実家の近くに一人暮らしをしています。

始めは不安だったそうですが、泰子さん曰く、

「街が彼女を作ってくれた」

と言っていました。どういうことかと言うと、

彼女は買い物を大手スーパーでしません。大勢人がいて無造作に動いている環境が苦手かもしれない。

なので、古くからの地元の商店街にある八百屋さんや、お惣菜屋さんでほそぼそと買い物をしていた。

家では、自炊するのが日課で、部屋の中は隅々まで掃除され、物は整然と整理されているそうです。

ここまでで、どう感じましたか?

ダウン症の子供には到底無理。ダウン症でも軽度だったんでしょ?と考えているかもしれません。

結論への飛躍という思考をしていないか

泰子さんは日常から翔子さんの一人暮らしを常に想像していました。

そして、子供の口から1人で暮らしてみたいと言うまでになったのです。

そこには親の泰子さんが、そうさせたいという強い思いがあり、周りにも一人暮らしすると宣言してまで、行動した結果があるのです。

泰子さんは、一人暮らしする部屋を貸してくれる大家を探し、断られては探しを続けたのです。

そして、友人の繋がりから、ついに貸してくれる大家さんを見つけ、始めのステップを踏み出します。

そして、それは写経から始め、書道という個性を親子で共に進み、周りの人の心を動かして来た結果もであります。

ダウン症の子どもは一人暮らしなんて到底ムリと、決めつけてしまっている方もいると思います。

でもそれは、先読みの誤りの可能性があります。

心理学における認知療法では、認知の歪みをパターン化しています。

この場合、ダウン症の子供が一人暮らしなんて出来ないというのは、結論の飛躍です。

妥当な根拠もまだ完全にないのに、ネガティブな結論にいきなり飛んいくのです。

途中のプロセスを考える余裕がないからです。

生きている間ずっとそうなる、ずっと面倒を見ていかなければいけないという「先読みの誤り」でもあります。

子供が自立出来るかどうかは、その未来は、今は分からないはずです。

施設で暮らすこともできれば、部屋を借りることが可能かもしれませんし、もし同居していても、自分の部屋で生活できて、あまり手がかからなければ自立しているのとも同じ事になります。

なにより、子供が自立出来るかどうかは、あなたの思考や考え方、行動次第で変わってきます。

あなたが成長することで、子供も成長する

多くの人は、子供が自分自身で勉強して、知識をつけて自立していくものと思っています。

しかし、子供の自立の原動力は親の考え方や行動による所が大きいのです。

すこし話は逸れますが、日本のアスリートでは次男が活躍する方が多いと言われています。

日本の家庭環境では基本、父親が働きに出て帰りが遅く、家事などの日常生活、子供の面倒を見ることは母親の負担が非常に大きいです。

現在でもそういう家庭が多いと思います。

とくに初めての子供の場合は子供にかける期待も大きく、何かと厳しく、また

より大きな愛情を長男長女に与える事になります。

そうすると、子供はどう思うでしょうか。言うことを素直に聞いてスクスクと育つでしょうか。

自分のやりたいことを精一杯自主的にするでしょうか。

結果は真逆になります。子供の心理的には、お母さんは大変だ、少しでもお母さんの為にならないと、お母さんを言うことを聞いて、負担を減らしてあげないといけないと考えるようになります。

やりたい事も我慢したり、過度に甘えたり、無理を言ってみたりと親への依存度が高くなっていきます。

それは、子供の自主性を奪う事に繋がっていきます。

アスリートでは、高い次元での精神性の開放が求められます。他人への依存ではなく極度の自立が必要なのです。

ダウン症の子供を自立させるには、あなたがまず自立していく必要があります。

なんとなく日常を生きるのではなく、自己の幸福を追い求めてください。

幸福とは自己満足の世界ではなく、他人に幸福を与えてこそ初めて、満たされるものでなのです。

そういった目標やゴールを持つことで、自身が思考し始める事になります。

そして、あなたが今必要な事だけが見えてきます。

それは、子供を巻き込んで、大きな幸福への活動に繋がって行きます。

あなたが少しずつ成長する事で、子供もほんの少しづつ成長していくのです。

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