脳科学

海馬の記憶って何?親子の不安を裁断機でバラバラにする方法

未来の記憶はモザイクのように不安定なものです。常に変幻自在でとりとめがありません。

しかし、あなたの脳の中にある海馬という場所を上手く利用すれば、不安な思いをバラバラにすることが出来ます。

バラバラにすることで逆に良いイメージを自分で工作することが出来るので、不安を減らすことができます。将来の不安が少なくなればダウン症の子供のことをそんなに気にしなくなったり、自分のやりたいことに集中出来る生活が現れてきます。

脳機能を少し理解することで、あなたのマインドを変えて生活に変化をつけることが出るようになるのです。

今回は、海馬を利用してダウン症の不安を裁断機にかけ、バラバラにする方法について話していきます。

海馬ってなに?

海馬とは脳の中にある器官で、記憶の出し入れをするところです。記憶は、扁桃体と海馬、前頭前野などでコントールされています。簡単にいうと、

扁桃体=強弱のボリュームスイッチ

海馬=入出力装置

前頭前野=記憶の入れ物

になります。つまり今日の記憶も明日の出来事も海馬を通して脳に格納されています。

そして脳に格納する時に海馬は記憶をバラバラにして入れ物におさめていくのです。

人間には五感があります。聴覚、視覚、味覚、嗅覚、触覚です。これらは同時に同じ入れ物に入らず分けて保存されていきます。

そして記憶を思い出そうとした時に海馬は、五感のそれぞれの箱から記憶を集めて脳内にイメージさせるのです。

あなたが頭の中で思い出す記憶はこうして出したり入れたりしているのです。

未来の記憶はモザイク型

記憶は完全に正確なのでしょうか。脳の中で思い出す度に海馬が五感を集めて記憶を作ります。しかし全く完全に作っているとは言えないです。

たとえば、ある香水の匂いを嗅いだ時に、昔の彼氏彼女の記憶が蘇ってきたとします。それは、嗅覚の情報を思い出と紐づけて脳が保管していたからです。

しかし、もし同じ香水を友達がつけていたり、ママ友がつけていたとします。

すると脳内では、同じような場所に保管されるので、次のタイミングで記憶を呼び出した時にごちゃまぜになったり、一部が混じったりする可能性があります。

それを何度も繰り返すことで記憶は少しずつ変わっていきます。

それは当たり前であって正確な過去の記憶なのないのです。

そのことを認識出来ていると、不安な気持ちなどにも対処が可能になり幸せに生きていくことができます。

今の未来の不安は、過去から現在そして未来への延長なので、悪いことばかりの記憶を再合成してきます。するとますます生きづらくなってしまうのです。

未来の記憶はモザイクのように不安定なもの。

何色かも分からず常に形をかえています。なので未来の記憶も正しくないときちんと理解して、不要な不安を煽る記憶を相手にしないことが大切です。

そして、あなたが望む理想の記憶だけで再合成していきます。

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不安な未来を裁断機にかける

未来の記憶も不安定なものならば、まずネガティブな出来事を裁断機にかけてバラバラにします。

バラバラにするのは、不安な未来の場面で、まさにそこで感じている五感です。

たとえば、言葉が上手くしゃべれないという将来の不安は、視覚的に困った目で周りから見られたり、子供と美味しいごはんの味を共有出来ないといったつまらない味覚の記憶となります。

そういったもの一つ一つを良いイメージの記憶に変えてみるのです。一変に全部はムリなのでネガティブな思考の断片をすこしずつ良いイメージに変えてみてください。

それらは、あなたの記憶に過去からのよいイメージを持ってきても良いです。自分が体験していないものには確信が持てないので、自分の成功体験などと差し替えるのが最も効果が高いです。

ただし、不安の思考は強力。

すぐに恐怖の力に戻されてしまうので、ここで話したように何度も良いイメージを紐づけて思い出すことで、ポジティブな再合成にしてください。

そうすると、不安が和らぎ心が軽くなってくるので、ぜひ取り組んでみてください。

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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