
脳は危険を認識する能力が強いです。なぜなら生き残るために危険を排除していかないといけない決まりだからです。
ダウン症の子供を育てていると不安が多いです。将来のことや家族兄弟のこと、健康のこと、成長のこと、お金のことなど心配が尽きません。
あなたの不安の強弱には理由があります。
それを知っておくだけで、心に余裕が出来ます。
今回は、「脳の不安力」のスイッチをOFFにして10秒だけダウン症の事を考えてみてください。
不安を感じる理由
上手くいかないことがあったり、ダウン症のことで悩んだりします。
もちろん子供の笑顔は可愛いし、成長も感じられます。しかしなかなか不安が終わらないのはなぜでしょうか?
それは、不安も幸せも同じ量を子供から受けているのに、不安や恐怖という感情が脳の中で優先されてしまうからです。
人は今の環境に肉体的にも精神的にも適応して、リラックスしながら安心して生きていくために常に周りに気を使っています。それも無意識にです。
なので、幸せよりも不安や恐怖の感情を常に頭の意識に出てくるようにして、危険を回避させようとしているのです。
幸せなことは、夜寝る前や朝起きた時、お風呂のときなど極限までリラックス出来た状態で思い出すことが多いです。他にも気のしれた友人との会話や親兄弟との団らんの中で意識にあがってきます。
私達の行動の大半は社会活動をしているため、常に頭の片隅に不安と恐怖がスタンバイしているのです。
未体験は恐怖につながる
私は子供の頃、初めてひとりで電車に乗るときドキドキしたのを今でも覚えています。ワクワクと言うよりも恐怖や不安が大きかったです。
人は初めてのものに対して期待や不安が付き物です。
情報がすくなかったり、ネガティブな話を事前に聞いていたり、自分に自信がなかったりすると不安の方が大きくなります。
ただ少し不安になるならそれで良くて、やってみてどうかだけですが、人間の脳はもっと原始的な部分があります。
つまり、初めての経験で不安を感じると生命の危機と錯覚し、不安のボリュームを最大まであげるのです。そのボリュームがあるのが扁桃体と呼ばれる脳の真ん中あたりにある部分です。
扁桃体はあなたが未知のことに遭遇すると、不安をMAXにして危険回避の行動を取らせようとします。ダウン症の子供が産まれた時、それは未知の遭遇だったはずです。
私の次男もダウン症ですが、不安が最大化しました。当時はダウン症の情報も知らなかったため、あまり動き回ると命の危険があると脳が判断したのかもしれません。
数週間は周りの景色が灰色で、なぜか電車に揺られて灰色の空を見ているイメージだけが残っています。
情報がなかったり、自分で経験がなかったり、解決策が思いつない場合に不安は拡大します。
なので、ダウン症の子供との生活で急に大きな不安を感じたら、
- 情報が足りていないだけだ、調べてみよう
- 経験がないから当たり前だ、誰か知っている人に聞こう
- 不安の原因は何か、どの情報からか思い出そう
と10秒だけでいいので考えてみてください。
そして、脳の不安力を弱めるために実際に行動してみてくださいね。
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不幸と「幸せ」のバランスを取る実践ワーク
今回は、脳の不安力のスイッチをOFFにしてダウン症の子供のことを考えてみました。
脳は期待と不安、幸せと不幸であれば、「不安と不幸」を重視します。それは自分の危機を回避できるように日常的に意識して準備しているからです。
なので、極度に不安を恐れないでください。
脳の扁桃体では、あなたが知らないことは、最大出力で不安を増幅させて未知の危機に備えてくれます。
不安と幸せのバランスを取るには、脳の機能を知っておいたうえで、次のワークをしてください。
寝る前やお風呂でリラックスした時は幸福感が戻ってきます。社会活動でいる周りの外敵から離れているからです。
なので、日中帯でも少し時間をとってリラックスしてみてください。具体的には椅子に座って鼻で呼吸してください。3秒息を吸って、5秒で吐きます。そしてその呼吸を感じながら最近あった良いことをゆっくりを思い出してみてください。
その際に体の首と顎、そして体の力を順番に抜いてみてください。
すると夜お風呂に入っている状態にだんだんと近づくことができます。
不安と幸せが半分個になれば、前向きに人に会ったり、興味を持って色々なことを調べる原動力になります。
是非覚えておいてくださいね!