
心も天気も小雨
「パパはキャラメルポップコーン並んでおいてね」
「いや良いけど、はる大丈夫から?マーメイドラグーンで寝てくれそう?。」
お正月も暮れの30日に、家族で、ダウン症の次男はるも一緒に、ディズニーシーにいったとき。
年末も特に予定なく家で過ごしてました。
5歳の次男も家でまったりで、硬い10cmくらいの怪獣ソフビを手にとって遊んだり投げたり、
なんかハロウィーンの動画みたり、
ひとりでパプリカをくるっと踊ったりしていた所に机のまるいカドがぶつかり悲しくてシクシク泣いたり。
そんな時、ふと昔アメリカ、カルフォルニアのディズニーランドに行った時の思い出話をしたら、次男がディズニーデビューしてないことにママが気づいたらしかった。
急遽、気まぐれで真夜中にディズニーアプリを二人の携帯に1時間かけて設定。
私とお兄ちゃんは、「本屋」と呼んでいる自宅の一室。本棚ぎっしり古いにおいがする一角から、ディズニー専用ポップコーン入れを2つ引っ張り出してきた。
私は基本的に、ディズニー初心者で、あなたのパパのほうがずいぶん詳しいかもしれないですね。
そんな私には、ダウン症の子が大丈夫かなって不安があったわけです。
乗り物乗るのに大変だろうな。周りのお客さんは家族やカップルなどで、そんな楽しい雰囲気のなかで障害者をみると、いやな気分や遠慮してしまわないかと不安や恐怖がきえなかった。
ネズミという恐竜みたいなキャラクター
朝8時。湾岸線を小雨のなか軽快に走ってる。
車の中はまだ眠けを家から連れてきてて、ママの用意したゴロっとした小ぶりのおにぎりを、お兄ちゃんが一口食べると、塩のツンとした蒸気が運転席まで届いてきた。
次男はうつらと寝てる。外に出たことすら気づいてない。
ディズニー好きの知人から聞いていたとおりに、葛西出口で降りず、その次の出口で高速を降りて、裏からいくルートで進む。
そのおかげで、ずいぶんと早くディズニーシーの駐車場付近までたどり着いたが見るとすでに満車の看板。
小雨にべっとりと濡れた大量の車はなされるがまま、少しはずれの第7駐車場へと押し出されていった。
目をこすりながら、次男が園内に入ると、大きな音に驚いたようで耳を塞ぎ、ダンゴムシのように丸まっているのがなんかかわいい。
気づくと前にはドナルドが写真サービスで笑ってた。
すると次男は目をパッと見開いて、
「アッチ行って!!」
次男はドナルドを拒絶し、そのまま奥へと進む。
お兄ちゃんも次男もたくさんの乗り物に乗りました。途中泣いたりしながら。
驚いたのは障害者優待があり、すごく便利で、配慮されてるのを感じたし、基本、待ち時間をへらすのが目的のようで、
家族には抱っこや気分を変える場所がほとんどない待ち時間のデメリットをメリットに変えてくれました。凄いシステムだと思います。
障害者優待利用時は、登録のため写真を取ることになってるんですが、次男変な顔になっていたと思います。
でも、そんなハンデや周りの目線、態度は、ほどんど私の心に影響を与えませんでした。
これは自分でもすごい驚きと発見で、
他人をよく見ると
お客さんは膨大なエネルギーと、最高に幸せな楽しい、ワクワクする時間の想像をチケットと一緒に持ってきているのだ!
と改めて気づいたんです。
しかし、次男にとってはネズミのキャラクターはまだ恐竜のイメージのままのよう。いつか好きになってくれるかな?
心のフィルターをディズニーで外す
あなたは、子供とディズニーに行きたいと考えていると思います。
もし、すこしの不安な気持ちがあるなら、私が感じていたのと同じようなイメージかもしれないですね。
それは、あなたのこれまでの過去からのフィルターがそうさせてる。
子供が生まれてからって、最近の過去の話でもあります。
たった一つの良くないことにこだわって、そればかり考えてしまい、現実を見る目が暗くなっていく。
お風呂のバスクリンのように、全体にふんわりと広がり、底が見えなくなる感じ。
そんなフィルターは、それが必ず正しいかはわからないし、すべてが失敗でもなです。
大勢の親子やカップルが、違うメガネをかけてる。
あなたも同じように、その眼鏡をディズニーで探してみてください。