ダウン症の子育て

モザイク型でもダウン症不安から1ミリも開放されない理由

2020年4月13日

あなたはダウン症の子供がモザイク型なら、と思ったことが1度くらいはあるのではないでしょうか?

モザイク型だったら、もっと子供の可能性が広がったとか、生活が楽になったとか考えていたかもしれません。

でも、あなたは今十分幸せを感じているはずです。

ダウン症の子供でも、ゆっくりではあるけどもちろん成長するし、実感も十分できます。言葉も覚えるし、親が怪我をしたら泣いて心配してくれます。

では、なぜモザイク型だったらと考えた時期が誰にでもあるのでしょうか。

今回は、ダウン症の子がモザイク型でも不安から開放されない理由について話をしていきます。

染色体モザイク型を分かりやすく解説

まず、モザイク型が障害の程度が小さかったり、成長や知能が健常者に非常に近いということは、ネットや本で読んだことがあり、知っているはずです。

では、どのような状態がモザイク型なのでしょうか。

人は約37兆個の細胞で出来ています。そして、その細胞すべてに核があり、その中に遺伝子情報をもつ染色体が46個入っています。

通常のダウン症であれば、この染色体が47個ある状態です。遺伝子情報を治すことは現代医学では不可能なので治療で治るものではないのです。

モザイク型の場合は、すべてが47個ではなく、46個の染色体の細胞もいるのです。

46個ある染色体の遺伝子は疾患ではなく正常なので、

正常な遺伝子と21トリソミーが混じっている状態のことを言います。

それが、全体37兆個の細胞の1%でもモザイクだし、99%の確率でもモザイク型なのです。

この割合によって個人差がでるのは当たり前と言えます。

不安の原因と確率を知る

私の次男もダウン症ですが、生まれてからは、もちろん会社や友人などに相談することも出來ませんでした。ダウン症の知識など周りの人が知っているはずもありません。

少し情報が分かると、モザイク型の可能性はないのかと考えるようになりました。

どんなに考えてもダウン症である事実は変わらないので少しでも自分の心に余裕や一瞬でも安堵をもたらしてくれる情報にすがりつきたかったのです。

周りの人が子供の事を聞いてくれたりすると、余計に苦しくなりました。

自分ひとり人生でどん底のような気分だったので、私もその当時は、あたりまえの障害者像の価値観に捕らわれていたのです。

  • もう旅行にもいけない
  • 子供と一緒にお酒を飲み交わせない
  • 介護が負担になる
  • お金が足りなくなる

そういった世の中の一般常識です。

モザイク型でも障害の程度は様々です。すべての人が健常者並ではないのです。

では、健常者であったら全ての不安が無くなるのでしょうか?

世の中のニュースをみれば障害者の話など殆ど出てきません。

健常者の話で持ち切りだし、親子の問題や人間関係のトラブルばかりです。

あなたが健常者でなければ不幸だと思っていたとしたら、それは幻想です。

ほとんどが、親の子供の関係次第です。

子供の価値観は親などの過程や、その後の社会環境が本人に与えたものです。

それは子供がダウン症であったとしても、そうでなかったとしても不安は消えません。

なぜなら、あなたの心が子育てに関してそう捉えているからです。

脳の仕組みでは、記憶が保存はされていますが、今この瞬間に思い出す度に作り変えられています。

あなたは過去にダウン症について色々情報を集めたはずです。

その中には障害者に対する誹謗中傷やネガティブな意見もあったはずです。

ダウン症の親の希望溢れた話はありますが、今の現状で子供のを見てまずは目の前の問題を解決するために不安や疲れとの戦いだったはずです。

そうすれば、ダウン症=不安な感情が記憶されます。

ダウン症の子供の未来の希望の話と目の前の不安では感情的に不安の方が勝ってしまうのです。

日常生活の中でダウン症の子供について何か調べたり、話を聞いたり、考えたりするときに無意識で不安の感情が呼び出されているのです。

ひとは意識をして何かをするときに同時に色々なことは出来ません。

たとえば、卓球でもテニスでも、バトミントンでもバスケでも飛んできた一つの球に集中すると思った通り返球出来たり、キャッチしたり難なく出来ます。

でも同時に2,3つの球が飛んできたらどうでしょうか?

おそらく一つもまともに対応出来ないはずです。

これは人が何かに焦点化している能力があると言えます。

逆を言えば何かに照準を合わせなければ意識が混乱するのです。

つまり、ダウン症のことで意識を向けて考えれば考える程、不安は大きくなっていくのです。

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自分の心の反応を知る方法

このように人の機能から見ると、ある一つの不安を集中して考えることで、その不安が拡大していきます。

たとえば、心臓に疾患がある場合、その事にすべてを囚われると、心臓が悪いから肺機能も弱いし、筋肉も弱い、歩行も良くないと漠然と無意識で考えて、体が悪いと子供のことを一般化してしまいます。

つまりダウン症=体が悪くて上手く生きられないかもしれない。

と考えてしまうのです。

それではこのような極端な不安を変えて行くのにはどうすればよいでしょうか。

それは、不安な感情が出てきたら一度、立ち止まってみることが大切です。

一度に意識出来るのはひとつなので、無意識に不安が呼び出されます。

現れる不安は潜在意識にある強力な記憶であり、それが不安であれば無意識に不安になります。

その仕組がわかっていれば、

一度立ち止まってみて、不安を感じていることを認識します。

そして、本当に自分を変えて行きたいのであれば、子供の良い未来を創造して嬉しくなるような気持ちを考えます。

そうすると、心を落ち着かせる事が出来て、前を向いて問題にも向き合っていけます。

マインドを変えて心のモザイクを無くす

次男が健常者であれば、家族の関係はどうだったのか自問自答もありましたが、それは誰にも分からないのです。

分からないのであれば、本人次第だと言うことです。

今回は、あなたの子供がモザイク型でも不安から開放されないという話をしました。

私は、ダウン症の子供は自分の人生であるし、他人と違う経験をすることを受け入れました。

男の子・女の子だけでなく、障害者や里親、など様々な形も世の中にはあります。

不安はいくらモザイク型であったとしても無くなることはありません。

なぜなら、すでにダウン症=不安という感情が脳に取り込まれていて、それを何か考える度に無意識に呼び出してしまうからです。

だから不安になった時には、あなた次第だということを思い出して、子供やあなた自身の理想の未来を想像してみてください。

そして、継続して意識することで、あなたの不安のモザイクの割合を少しずつで良いので減らしてみてください。

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