ダウン症の子育て

両親との共依存関係をやめて家族の道を生きる

 

子供と一緒に理想の未来を設定をするときに、家族のことを気にしたり、家族のことを心配する人が多いようです。

とくに両親や親戚などがその対象です。

でも、本当にやりたいことなら、両親のことはいったん忘れて自分が何をやりたいのかを考えたほうがいいです。なぜなら、両親はコンフォートゾーンの最たるもので、そのことを考えているとコンフォートゾーンから抜け出すことができないからです。

よほど理解のある両親でなければ、理想の話をすると「やめておきなさい」と言うでしょう。高いゴールは家族のコンフォートゾーンを超えてしまいます。

そのため、あなたを自分たちのコンフォートゾーンにとどめようとしてしまうからです。

私も昔整体師になる、と言ったら大泣きされたことがあります・・・コンフォートゾーン恐るべし。

コンフォートゾーンを守ろうとする両親のことを考えていたら、現状を維持する力が強くなってしまいます。だから、両親のことを考えずにゴールを立てることが重要なのです。

「両親のことを考えないなんて、親不孝!」

いえ、両親のことは後で考えればいいのです。まずはゴールを設定して、それにあわせて両親をどうするか考えるということです。

そもそも、両親は一人ひとりが独立した個人です。ただ血縁や、婚姻などによって結びついるだけの存在に過ぎません。そして両親は、支配・被支配の関係にあったり、所有・被所有の関係にあったりするわけではありません。

でも、みんな勘違いして、そういう関係があるように錯覚しています。そのため、両親のことを考えないことに抵抗を感じてしまうのでしょう。

両親が一人ひとり独立した個人であれば、本来それぞれの意志を尊重すべきなのです。

つまり、干渉される必要もなければ、自分自身もやたらと人に干渉する必要もないということです。そういうことを言うのは、家族が一人では自立して生きて行けないと暗に言っていることになるからです。

これは家族のエフィカシーを下げる行為です。

また、両親のことを考えてとかいうのは、単なる言い訳でしかありません。現状を維持する口実を作っているだけなのです。

さらに言うと、両親のことを考えることで、両親を自分のコンフォートゾーンに縛り付けることにもなります。こうやって、お互いがお互いを縛り付ける関係を、心理学の言葉で「共依存」と言います。

 

共依存になれば、お互いに自由を奪いあい、エフィカシーを下げ合うという悪循環に陥ってしまうのです。

以上見てきたように、家族のことを考えてばかりいると、ゴールを設定することもできないし、良いこともありません。両親のためにとか、両親を心配するというのが単なる束縛にすぎないことをしっかり認識しましょう。

そして、家族のことはいったん忘れて、ゴール設定をしてみましょう。

まず、とにかく自分は何がしたいか、どうなりたいか、ということから考えてみるのです。子供はどうなりたいかでもいいかもしれませんね。

そして、その未来から考えて、家族関係をそれに合わせるようにしてください。

誤解されないように言っておきますが、両親をないがしろにすることとは違います。両親を自立した個人として考え、自分に対しても家族に対しても干渉をやめて、共依存をやめることが大切です。

このように、ゴールを第一に考えていくことで、コンフォートゾーンから外れて本当にダウン症の家族がやりたいことを突き詰めていくことができますよ!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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