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ダウン症の子は未来の選択肢がわずかしかないのか?

 

ダウン症の子の未来をイメージしようとしても、今と同じような現状が続くような気がして、それ以外の未来のことを考えられない。こんな風に思ったことはありませんか?

そして、子供には未来の選択肢がわずかしかない、と思うとひどく閉塞感を感じてしまうでしょう。

そこで、選択肢を増やして未来の可能性を広げる方法をお教えしたいと思います。

方法は2つあります。

  1. 抽象度を上げて選択肢が見えるようにする
  2. 新しい選択肢をつくる

抽象度を上げて選択肢が見えるようにする

まず、抽象度を上げて選択肢を増やす方法です。

選択肢が見えないのは、スコトーマがあるからです。

スコトーマとは、心理的な盲点のことで、人間は自分の見えている範囲しか見えていないということを指しています。

このスコトーマにより、幅広い選択肢があるのに関わらず、見えていないもの見過ごしているものが沢山あります。

例えば現在東京に住んでいる人は、九州や四国などの地方は東京からはとても遠く感じるのでなかなか選択肢に含まれないと思います。

僕のまわりの人でも、自分の生まれ故郷から遠くに行く人は少数派で、たいてい同じ県内や、比較的近い地域に住んでいます。

しかし抽象度を上げて、近くの地域から「日本」という視点に上がれば、日本のあらゆる地域が選択肢に入ってきます。

もっと抽象度を上げて「世界」の視点で見れば、海外に住むこともできます。

このように、抽象度を上げれば選択肢が増えるのです。何かを選択する際には、スコトーマにより隠れた選択肢があるのではないかと考えて、抽象度を上げてみてください。

 

新しい選択肢をつくる

既存の選択肢から選択する必要はありません。

選択肢を作ることもできます。この方法も実は抽象度を上げることで可能になります。

例えは、気に入ったエアコンが欲しい場合。エアコンを電気屋に見に行きます。

説明書を読み、店員に説明を受けても良いエアコンありません。そんなときは、妥協することもできますが視点を上げて、選択肢Fとして、お気に入りのエアコンを作ることもできます。

エアコンを作るのはなかなか大変ですが、簡単な空冷装置は作れるかもしれません。そもそもエアコンのようにあんなに冷やす必要もないのかもしれません。

もっと身近な例で考えてみましょう。

洋服を買いに行って気に入った服がない場合、自分でデザインして服を作ってもいいですし、人に依頼し作ってもらってもいいでしょう。

そうすれば、自分が大好きなデザインの洋服が手に入ります。

もちろん、何からなにまで全部を自分で作ることはできませんから、既存の選択肢から選ぶことも必要です。

ダウン症の療育でも、世の中にある手段は限られています。販売されいる製品も多くありません。そうであれば、自分の子にあった方法やものを自分で作るという発想を常に持っておくことが大切になってきます。

1と2の方法を上手に組み合わせていくことで、選択肢はどんどん増えていくことでしょう。

何をどう選ぶかについては、自分自身のゴールから判断してみましょう。

大事なのは、抽象度を上げることです。2つの方法を使って、選択肢を増やし、未来の可能性をどんどん広げていってくださいね!私も頑張っていきます!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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