目標を達成する方法は、最初はわかりません。
特に子供がダウン症だと、こうなってほしいと決めてもそれが出来るかどうかは怪しいところです。
なので、はじめから常識的なことではなく、もっと大きな目標を決めてはどうでしょうか?
そもそもコーチングでは、今やり方がわからないものが、「ゴール」の条件だからです。
そのゴール設定の条件は、
・want-to(やりたいこと)であること
・現状の外側であること
です。ダウン症の子にはピッタリだと私は密かに思っています。
現状の外側とは、達成方法がわからない、過去から現在の延長線上でない未来のことです。
逆に言えば、達成方法がわかるものは、ゴールとは言えません。
でも「やり方がわからないものは、目標にならない」というのが、従来の考え方でした。そのため、
「達成可能な目標を立てよう」
「ゴールまでの計画を詳細に立てよう」
ということが言われてきました。この考え方だと、ゴールは
「現状で実現可能な範囲」
に止まってしまいます。それでは、結局、
「現状を強化している」
ことになってしまうのです。
だから、やり方がわかるゴールを設定しても、現状の延長線上にある未来が現れるだけです。
コーチングでは、「ゴールを設定し、やり方は発明する、作り出す」と考えます。
だから、やり方がわからないゴールでも、試行錯誤しながら、近づいていけるのです。
どういう風に、やり方がわかっていくのでしょうか?
たとえば、ダウン症の子は記憶が弱いと言われています。とくに他の障害と比べても短期記憶が弱いそうです。私の次男もダウン症ですが、
意思疎通が上手に出来たり、親が言ったことを順序よく理解してくれたらなというのが悩みでした。
そのため、気分屋といわれたりします。そのため短期記憶を高める方法をあれこれ調べて考えています。私が脳科学に興味があるのもそのためです。
いまでは子供に対して私オリジナルの「ストーリーイメージ法」が上手くいっているので楽です。
こんな風に、やり方はわからなくても、試行錯誤しながら、やり方を作り出すことができます。
達成方法がわからないゴールでも、必ず、やり方を見つけることができるのです。
だから、やり方がわからなくても、ゴールを先に設定することが大事です。
そうすれば、あなたも現状では到達できなかった「外側のゴール」に近づくことができますよ。