脳科学

子供のことを聞かれると緊張してしまう

 

普段の生活や仕事のなかで、緊張を感じたり、プレッシャーを感じる場面はありませんか?

子供のことを知らない人に聞かれると、構えてしまう方もいます。

こういうことがあると、外に行くのがおっくうになったり、やる気がなくなったり、逃げ出したくなることもあるでしょう。そのため、緊張をなるべく避けたいと思う人もいます。

でも、緊張がないほうが本当にいいのでしょうか?

まずは緊張とは何か考えてましょう。たとえば私たちが立っていられるのも、筋肉が緊張しているからです。緊張は、体の力が入っている状態や活動している状態です。また、緊張の反対の言葉は弛緩です。

弛緩は力が入っていない状態や休んでいる状態です。

緊張が、体が活動してる状態ですから、緊張するのは悪いことではないですよね。

もしオリンピックの100M走の選手がレース前に今にも眠りそうなふにゃふにゃな状態だったら・・・・・・まともに走れなません。

100M走で9秒台で走ろうと思っていたら、入念にウォーミングアップして、思いっきり筋肉の力を使って走らなければなりません。

もし一切緊張のない生活をしようとしたら、家に引きこもって寝ているしかないでしょう。

もちろんそういう生活もいいかもしれませんが、私たちが望む生活とはちょっと違うのではないでしょうか。

大事なのは、必要な力だけ入っていることです。

寝る前は力が抜けていたほうがいいですし、仕事は緊張感があったほうが上手くいくことがあります。緊張を嫌なものだ、悪いものだと思わず、いま緊張したほうがいいかな、しないほうがいいかな、と目的から判断するようにしましょう。

必要なときに、必要なところだけ力を入れるためには、心がリラックスしている必要があります。

心がリラックスしている状態というのは、あることに集中している状態です。

たとえば武道の達人は相手が向かってきても落ち着いて最小限の動きだけで相手を倒してしまいます。

ほんの一瞬ぱっと速い動きをして、相手は気付いたら倒れています。武道の達人は、相手を倒すことに集中しています。そして相手を倒すための最短距離を行くことができるのです。

相手が向かってきたときに、晩御飯のことを考えていたら、うまく対処できないですよね。

心は常にリラックスして、体に必要な力を必要なときに入れられる、という状態が一番効率的です。目的に集中するということを意識しましょう。

また緊張は娯楽として楽しむことができます。ハラハラドキドキする映画を見たり、新しいことにチャレンジしたり、新しい出会いなど、緊張感があって楽しいと捉えることができます。

ギャンブラーだって、賭けが100%当たるとわかっていたら楽しくもなんともないはずです。

緊張していることと、不快な感情は切り離して考えましょう。緊張=不快だからないほうが良いという考えは間違っています。

緊張していてもそれが心地良いと感じることもあれば、不快だと感じることもあるのです。緊張は娯楽として楽しもうという気持ちでいれば、緊張のことで悩んだり、イヤな気持ちになったりすることもなくなりますよ。

もちろん常に緊張しっぱなしというのは体には良くありません。

人間は緊張したり緩んだりを行き来しながら体のバランスを取っています。

人間の体は原始時代からあまり変わっていませんが、今は原始時代と違って緊張をすることが多くなりました。人間関係が複雑になって、いろんなことに気を使わなくてはいけないこともあります。

休日に街に出れば、歩くのが大変なくらい人がいたり、大きな音があちこちから聞こえたりします。気付かないうちに緊張ばかりが続いているということもあるでしょう。

ときには喧騒から離れた静かな場所で思いっきり休んだり、思いっきり遊んで気分転換をしたり、うまく体のバランスを取ってあげるのがいいと思いますよ。

緊張を避けたりせずに、それと上手に付き合って、より豊かな人生を一緒に送っていきましょうね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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