マインドセット

育児が大変だという気持ちを変えて人間力をUPできる方法

 

人生を豊かにしたり、子育てで自分を成長させるために、重要なマインドセットについてお話ししますね。

それは「感謝」「謙虚」「ゆずりあい」です。

これらは、言葉としては、知っていると思います。でも、現代で忘れられていることが多いです。たとえお金がたくさんあったとしても、精神性がないと、人生を豊かにすることはできません。

健常者でも障害者でも同じ原理原則があります。これは、心理学や、コーチングの考え方からの正しいマインドセットなのでみなさんに知ってほしいです。

 

感謝はストレス耐性をUPする

感謝は、ありがたいと思う気持ちのことです。

反対に、ありがたいと思わない状態というのは、すべてのものが当たり前だと思っていて、また完璧ではないので、文句ばかり出てくる状態です。

こうなると、心の余裕がどんどんなくなっていきます。身の回りのものがすべて価値のないもののように見えてくるので、鬱になってしまいます。

ダウン症の親で気持ちに余裕がないと鬱っぽくなる方も多いです。

実際に、こうした考え方を持っている人たちで、鬱になっている人を知っています。死んでいる人もいます。世の中は良くないものだらけで、希望がないから、そうなるのは当然です。

ありがたいと思うか、ありがたくないと思うかは、捉え方次第で変わります。どちらの理由も、いくらでも見つけられるでしょう。

スマホを見ながら、世の中にはいいことが何もない、社会は駄目だ、と言っている間も、そのスマホの通信を支えてくれる人がいます。またスマホを作ってくれた人や、デザインした人のアイディアがなければ、スマホなんかこの世になかったはずです。そういうことに気づいたら、スマホを持っているだけでもありがたいと思えます。

こうしたことに気づくためには、目の前にあるものが、どうやってそこに来たのか、想像してみることです。これは、仏教の瞑想の一つで、縁起、つまり関係性をたどっていくというものです。

そうしたら、いかに多くの関係性があるのかわかります。このような状態は、抽象度が上がっています。抽象度が上がるというのは視点が高くなって、物事がより分かるようになるということです。

もちろん、人間は無意識の行動がほとんどなので、毎日同じことをしていたら、なかなかありがたさに気づかないことがあります。

水道も、無意識に使っているので、水が出てくることを意識できません。そうした時は、ものすごく不便な状態に身を置いてみましょう。例えば、泊まりで山登りをしてみてみましょう。

そうすると、食料があることや、シャワーやお風呂が使えること、安全であることなどが、いかにありがたいことか、分かると思います。

今の世の中は、ものすごく高度なシステムで支えられていますが、そうしたものを離れた時に、いかにそれが大変なことなのかが分かるのです。

まず身の回りのもので、感謝できるものを探して、見つけられるようになりましょう。そして、縁起の瞑想や、たまにはテクノロジーを離れてみることも効果的です。

感謝ができるようになると、心の余裕が生まれ、ストレス耐性が高くなります。心理学でも、感謝の効果は実証されているのです。

 

謙虚さを手に入れて成長し続ける

謙虚、というのは、学ぶ姿勢です。自分を貶めることではありません。

謙虚さがないとどうなるかというと、傲慢になって、スコトーマ(盲点)が大きくなります。スコトーマというのは、心理的盲点のことで、見えない部分です。

自分はもう何も学ぶことがない、人の話なんてくだらない、と思っていると、情報が脳に入ってこなくなります。「もうその話は知ってる」と思ってしまうと、興味がなくなって、RASという脳のシステムで排除されてしまうのです。

また、謙虚さがないと、感謝がなくなり、周りにイエスマンばかり集まるようになります。ワンマン経営者とか、宗教の教祖のような人も、周りにイエスマンばかり集まると、破滅していきます。

コーチングで現状の外、という考え方がありますが、人間には、必ず自分が知らないこと、現状にはないことがあるのです。

現状の外がある、と思うことが、謙虚な姿勢です。この姿勢があれば、今の自分よりも成長できるし、新しい未来に行くこともできます。

謙虚さがないと、自分は何でもわかっている、人の話はもう知っている、という状態になるので、現状の外に気づかなくなります。そうすると、現状維持が始まるので、結局衰退してしまうわけです。

世界は絶対変わらない、とか、何をしても無駄だ、というふうに自信たっぷりに言っている人もいますが、これも実は謙虚さがないのです。無力だと言っているようで、実は違います。

なぜかというと、実際に世界はいつも変わっているからです。世界が自分が思ったような形になっている、と思うことが傲慢なのです。だから、スコトーマが生まれて、世界を変えている人たちや、実際の変化に気づきません。

傲慢になると、現状維持が始まるので、新しい情報が入らず、変化に気づけなくなるので、必然的にそこから衰退していきます。変化している人たちから置いていかれます。

ダウン症は天使だとか、それに盲信すると成長できないということです。

年齢にかかわらず、謙虚さがなくなった人が、老人なのです。若くても、学ぶ姿勢とか、変わっていく姿勢がないと、老人になります。実際に、肉体的にも、老化しやすくなるのです。

コンフォートゾーンの外に出続けると、アンチエイジングになることがわかっています。謙虚にいろんなことに挑戦していく人は若返るのです。

謙虚と言っても、へりくだったり、何にもしないとかそういうことではありません。自分には知らないものがある、と認めることが大事なのです。

 

ゆずりあいの重要性

ゆずりあいは、自分の持っているものを人と分かち合ったり、人のために自分の労力を使ってあげるということです。

ゆずりあいがない世界というのは、どうなるかというと、修羅の世界になります。修羅というのは、仏教の六道の一つで、争いの世界です。もちろん自分自身にも、ゆずりあいの心がなければ、修羅の心になります。

競争に勝てばいいとか、自分の利益だけ確保できればいい、相手を蹴落とす、という考え方は修羅の心です。競争をすることもあるのですが、それだけになってしまってはいけません。

現代の社会だったら、出世すればいいとか、資産を増やせばいい、という話になってきます。これは思い切り資本主義に人生が飲み込まれている状態です。

このような世の中は、ギスギスして、優しさがなくなります。東京の電車とかバスとかは、サラリーマンがキレていたり、ケガ人や、よぼよぼのお年寄りが目の前に立っていても、座って寝たふりをしているというように、けっこう修羅っています。

東京のような都会では、お金とか出世、自分の仕事ばかりで、まわりが見えていないのかもしれません。実は、こうした姿勢が、世の中を息苦しくしてしまうし、それは、自分にも返ってきます。

また、ゆずることができないのは、余裕がないと自分で言ってしまっているようなものです。そうなると、心が狭くなって、ストレス耐性を弱めてしまいます。

だから、やはり自分にそのまま返ってきてしまう、ということになります。余裕がないから、人に優しくできないのではなく、優しくしないから、余裕がない、という因果関係になっているのです。

まず、自分の心を豊かにするために、少しだけ人にゆずるということを、日常にすると良いです。お金だけではなくて、順番をゆずるとか、席をゆずるとか、人にちょっとした何かをしてあげるとかです。

実はこれも、心理学で効果が証明された方法です。余裕が生まれポジティブになります。みんなが少しずつゆずることで、相当世の中が良くなるはずです。

仏教では、貧しい人の家にも施しをもらいに行きます。それは、貧しい人であっても、施しをさせてあげることで心が豊かになるからです。ものやお金でなくても、行為はできますよね。

感謝、謙虚、ゆずりあいの精神を持っていれば、人生は豊かになり、心に余裕ができて、成長していくことができますよ。

ぜひこのマインドセットを意識してみて、子供と生活してみてください。あなたに、きっと新しい気付きがあることを祈っています。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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