脳科学

ダウン症家族の運命を変える方法

ダウン症の子が生まれてきたことを運命だと思っていますか?

運命といえば、動物占い、星座占など、その日の運命を知りたい人もいれば、占い師の方に聞いて、数年先までくらいの運命を教えてもらうこともあります。

このように日常的に運命を知ることが当たり前になりました。では、運命って本当にあるんでしょうか?

 

運命って本当に存在するの?

もし運命があるとしても、占いではまずわかりません。テレビや雑誌の星座占いや血液型占いなどは、たったの数通りのパターンしかありません。地球上にはたくさんの人がいるのに、何十億人という人の運命をたったの数通りで決めるのは難しいです。

では占い師は運命を当てる能力を持っているのでしょうか?

もし持っているとしたら、占い師などやって小さく儲けようと思わないはずです。なぜなら運命がわかる能力はいくらでも使い道があるからです。たとえば、投資などで大儲けできるでしょう。そうすると人を数千円で占っている時間はないからです。

また、過去を振り返ったときに、私が今ここにいるのは運命だったんだな、と思うことがあるかもしれません。ダウン症の子がうまれてきたことも運命を考えることができるかもしれません。

あなたの現在に至るまでの一つのストーリーが頭の中に見えて、その延長線上で「私はこんな運命だから未来はきっとこうなるだろう」と考えてしまう人もいるでしょう。それがダウン症のというワードがはいってくるとネガティブに未来をみてしまうのですね。

このように自分がいい運命だと思えればまだいいですが、悪い運命を持っていると考えたら暗い気持ちになってしまいます。

でもその過去にたどってきた運命は、実はあなたの脳が勝手に作り出したストーリーです。  運命は脳の作り話なのでまったく気にする必要はありません。

 

記憶の仕組み

あなたは記憶は正確だと思っていませんか?それは大きな錯覚で、実は記憶はかなりいい加減です。

あなたも、同じ場所で同じ出来事を経験したはずの友人と、「あのときはこうだった」「いや違うよ、あのときは・・・・・・」など記憶が食い違ったことはありませんか?もし記憶が正確だったら、こんなことは起こらないはずです。

記憶は脳の中で一つのまとまった記憶としてあるわけではなく、バラバラのピースになっています。

脳は何かを思い出すごとに、バラバラのピースを組みあわせて記憶を作るのです。そのとき正確に過去を再現できればいいのですが、脳は自分に都合がいいように記憶を組み合わせてしまいます。

子育てでも、パパとママで、子供が小さい頃は、「なかなか寝付かなかった」パパが言えば、ママが「よく寝てたよ!」といって意見が全く違うことがあります。同じことを経験しても、人によって全然違う記憶になってしまうのですね。

過去にたどってきた運命も、その延長線上の運命も、脳が勝手に作ったストーリーでしかありません。

記憶の組み合わせですから、運命は何通りも作ることができます。そんないい加減なものですから、「運命」で悩む必要はありません。

運命はいくらでも作れるんだから、どうせならとっても都合のいい運命を作りませんか?

自分は今まで本当にいい運命だった、未来が想像していたものよりもずっと良いものだと思えばいいのです。思いっきり成功している運命を想像してみてください。

そのときに、こんなことが起きたらいいな、と客観的に眺めるのではなく、今まさに自分に起きていることのようにイメージするのがコツです。

あなたはその未来で、どんな場所に、誰といるでしょうか?どんな服を着て、何をしているでしょうか?なるべく詳細に想像して見ましょう。子供は自立して何をしているでしょうか、どこに住んでいるでしょう。

そうすることで脳は運命を信じて、勝手に理想の運命を実現しようとしてくれます。

運命は誰かに占ってもらったり、誰かが決めたりするものではありません。自分で決めるものなんですね。ネガティブが強くなると不幸な運命を引き寄せるので、せっかくだから楽しい嬉しい運命を作ってみてくださいね。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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