アファメーションという言葉をご存知でしょうか?
日本語訳すると、「良い出来事を意識付ける」のような意味合いになります。アファメーションは、心理カウンセリングやコーチングなどの方法でもよく使われています。
どういったものかと言うと、
- 自分がこうなりたい、という理想や夢を肯定的に表現します。
- 主語を「私は、」にします。
- しっかりとその理想をイメージして、声に出して復唱します。
たとえば、ダウン症の子供のトイレトレーニングの自立が目標なら、「私は、朝、息子が一人でトイレにいって気持ちよくなって嬉しそうな顔でトイレからでてくるのをスッキリとした気持ちで見ています」のようにイメージしやすいように具体的に理想をつくります。
アファメーションは、このようなオリジナルのワードを作って毎日、寝る前や起きた時にイメージしながら復唱します。どんな効果があるのかというと、人の脳はイメージしたことを実現しようとする性質をもっています。そのため、なんども思考の中で繰り返すと、理想のような状態になっていないとおかしいと考えはじめるます。
感情とは、意識→思考→体の順に影響していくため、アファメーションを続けていると、理想どおりになっていないと体に違和感をおぼえてくるのです。そうなると、それを解消しょうと、行動に移るわけです。
しかし、多くの人は、そうは聞いても実践できないと思います。ダウン症の悩みはあるけれど、アファメーションすら行動に移せないのですね。
アファメーションが出来ない原因
アファメーションや、セルフトークが入らない、やっても変われない、という話をよく聞きます。やってもうまくいかないし、逆に落ち込んでしまって、やめてしまったりするのです。
これらがうまくいくには、先にマインドセットをしなおした方がいいです。今回は、アファメーションをやってみたいと思わない原因やセルフトークが入らない原因、その上手な使い方をご紹介します。
無意識の反乱
アファメーションやセルフトークがうまくいかない原因は、無意識が反発してしまうからです。貧乏人なのに、「私はお金持ちです」と言っても、無意識では嘘だと知っています。
嘘だとわかるので、逆に無意識に反発されてしまい、もっと貧乏感を感じてしまうのです。自分の意識でも、嘘だとわかっているので、違和感がある。
こうやってアファメーションをしても、苦しいだけで成果が出ないので続きません。無理にやっていてもストレスになって落ち込んでしまうでしょう。
また、アファメーションが続かない、ということが起きると、「できなかった、失敗した、変われない」と思ってしまい、ますます変われません。
他の人はうまくいっているみたいなのに、自分にはできない、とネガティブな感情を感じてしまい、辛いですよね。
ただアファメーションができない人や、成果が出ない人は多いので落ち込まないでください!
落ち込んでいると、余計に理想が遠ざかってしまいます。アファメーションをする前に、まず、心の状態を整えることをしてください。マインドセットを変えて心を楽にするのです。
心をリラックスする
心を楽にする、というのは、自分を責めることをやめるということです。
アファメーションをしているあなたはもしかしたら、「これができない」「これが足りない」と思っていないでしょうか。あるいは、こうじゃなきゃダメだ、自分はダメだ、と思っていないでしょうか?
まず、アファメーションをするなら、自分がやりたいこととか、なりたい姿を決めることが大切です。しかし、自分を責めて、こうしなきゃ、ああしなきゃと、無意識に思っていると、自己評価が下がっていきます。
そして、あまり望んでいないようなアファメーションをしている可能性があります。自己評価が低いので、自分にはできる、と思うことができません。
だから、アファメーションをしてもうまくいかないし、やりたいとも思っていないのですね。
アファメーションはダウン症の親に効果があると思っています。うまくやるために、自己評価を上げるために、自分を責めることをやめてください。まず、自分を受け入れるようにするのです。
自分のことを責めることと、本当に変わることは、違います。太っている人が、ダイエットできなくて、自分をいくら責めても痩せません。むしろ、ストレスでもっと太ります。
ダウン症のことで自分を責めても、楽になりません。
本当に痩せたいと思った人は、ジムで運動して、野菜を増やし、カロリーを減らします。
この違いは何かというと、ネガティブな方ではなく、ポジティブな方に向いていることです。うまくいかない人は、痩せない自分を責めます。しかし、うまくいく人は、痩せるにはどうしたらいいのか、と考えます。
自分を責めるだけの人は、自己評価が下がり、行動もできません。方向が自分を下げる方になってしまっているので、プラスの方向にいかないのです。ネガティブなコンフォートゾーンを強化しています。
コンフォートゾーンとは、自分の心地よいなと思う環境や感情のことです。
ポジティブ思考にして「どうしたらいいか」と前向きに考えられればいいのですが、そのためにはまず、ネガティブ思考を止める必要があります。
ネガティブ思考を、無理にポジティブにしようとしてもストレスになってもっと落ち込みます。だから、自分を受け入れる、というマインドをまず作りましょう!
これは、自分を許す、ということです。
何かうまくいかなかったとき、悔しいのはしょうがないです。しかし、ずっと自分を責めているようだと、前に進みません。だから、冷静に、自分ができないことや、できなかったことを、受け入れて、許すのです。自分に対して優しくしてください。そうすることで、ネガティブ思考は止まりますよ。
ネガティブ思考が止まると、自己評価が自然と上がるので、そこからポジティブに切り替えて行ってください。
新しいゴールができたら、「できる」と思うのです。これは気持ちひとつなので、できる、という気持ちを持ってください。
自己評価が上がってないと、「できると思い込むなんて、そんなこと言っても……」と反発されるのを、私は知っています。
だから、まず自己評価を上げることが大切なのです。
これは、自己評価を上げるように勉強するとか、できるように勉強する、ということではありません。それは、実はできることから逃げる言い訳です。
私が言いたいのは、マインドを切り替えようということです。
マインドの切り替えは、頭の中で起こります。自分を受け入れることは知識量とかの問題ではありません。
難しいなと思っているけど、興味があるなら、ぜひ信頼できるコーチについて、マインドを変えてもらってください。
意識状態がキモ
アファメーションがうまくいくには、そのための意識状態を作ることが大切です。
これが無意識にできている人はうまくいきますが、できない人は、同じことをしても、全然入っていきません。
「サンサンの違い」と言うものがあります。サンサンというのは、同じことを3か月しても、3年分成長するということです。3か月分しか成長しない人とは、大きな違いになります。
自分を責めず、信じることがこのサンサンの状態を作り出すことに成功するのですね。
そのような状態はイメージを強化することで可能です。それには自分を自己催眠する方法があります。
自己催眠のやり方
自分で自己催眠をして、アファメーションをしてみましょう。自己催眠のポイントは2つです。
・呼吸を吸うと吐くを1:2にする
・吐くときに、体の力を抜く
まず、5秒吸って10秒吐くという具合に、1:2の呼吸を覚えてください。秒数は、数えなくてもいいので吐くのが2倍になるくらいの感覚がいいでしょう。
そして、吐きながら、体の力を抜いてください。首、肩、腕、お腹、背中、足、頭の順番で、部位ごとに力を抜いていきます。
そして、頭の力まで抜けたら、そこであなたの理想のアファメーションをしましょう。
特別な意識状態になっているので、アファメーションが入りやすくなりますよ!
言葉選びに注意する
アファメーションやセルフトークをするは、意識状態とともに、言葉選びに気をつけましょう。
よくある間違いは、「ネガティブな言葉を使わない」ことです。ネガティブな言葉を使った方がいい場合もあります。むしろ、ネガティブ面が強い人は、先にネガティブな言葉を使って自己催眠しましょう。
たとえば、自信がない、と思ったら、「自信がないことを忘れる」と自己催眠します。
こういうと、一般的な考え方からかなり逸脱しています。コーチングを知っている人なら、否定形は無意識は理解できないと思っています。
しかし実際、アファメーションで無理にポジティブな言葉を使うと、逆効果になるという実験データがあります。
そのため、最初はネガティブを打ち消すという内容で、よくなってきたらプラス面を強化することばを使う、という順番の方が、入りやすいです。
今回は、アファメーションを利用して子育てを楽しくするというお話をしました。
ポイントは、まず自己評価を高めることです。そのために、自分を責める癖をやめて、自分を受け入れるようにしてください。
そうやってネガティブ思考を止めた上で、ポジティブ思考に切り替えていきましょう。そうすれば、ダウン症の子でも◯◯ができる、と思えるようになります。
足りないことではなく、自分がやりたいことの方に目が向くので、アファメーションの効果が出やすくなります。
そして、無意識が変わりやすい意識状態と、変わりやすい言葉づかいするすることで実際に変わることができます。今回の内容をぜひ実践してみてくださいね!!きっと良い効果があると思います!