子供は感情に素直です。しかし成長するにつれて、感情の上に理性や理屈が乗っかかってきます。そうすると、嫌だ気持ち悪いと感じているのに理性では「嫌だ」ということは悪いことと考えてしまい、感情を抑え込んでしまうのですね。
この感情と理性(行動)をきちんとわけて理解してあげないと、親の理性と子供の感情がぶつかってしまい、子供のやりたいことが親に伝わらないということが起きてしまいます。そすると、
- 子供のやりたくないことばかり指示してしまう
- 子供の今やりたいことにきづけない
- 今やりたいことを終えてないから、次の行動に移れない
など悪循環になるし、親もイライラがとまらなくなります。すると、理性と感情がぐちゃぐちゃになるので非常にストレスが溜まるのです。
そのために、親が子供の感情に気づいてあげることが大切だし、そのやり方があります。
子供がなぜその感情を感じたのか掘り下げていく「なぜなぜ教えてワーク」です。
なぜなぜ教えてワーク
子供が感情的になっている場合、なぜという問いを最低3回は繰り返します。
たとえば、以下のようにやります。
「学校にいきたいくない」といえば
親「なぜ学校にいきたくないの?」と聞きます。
「学校よりもやりたいことがあるから」
親「なぜ学校によりもやりたいことがあるの?」
「学校よりもトランプを今すぐあそびたいから」
親「なぜトランプを今あそびたいの?」
「昨日夜やってたのしかったから」
もちろんダウン症の子であれば、ここまではっきりと意思表示できませんが、このようなニュアンスは親であれば感じることができると思います。
楽しかったことを最優先でやりたいという気持ちが分かれば、すぐにさっとトランプをして気持ちを楽にしてあげたり、学校から帰ってきたらすぐにやろうねとか、トランプを一枚だけ学校にもっていくとかいろいろな方法が思いつきます。
どれが子供の正解になるかはわかりませんが、子供の気持ちに極限まで近づくことが大切です。それを、親の理性で曲げたり、めんどくさいと思って無視すると子供は余計に感情的になります。
特にダウン症の子は、親が怒っている意味を理解するのが難しいので、顔の筋肉を緩めて寄り添うことができればいいですね。
このように、ひとつの出来事と、そのときに感じた感情について「なんで?」を3回繰り返しましょう。
そうすることで、子どもは、自分がどうしてそう感じたのかを認識できるようになります。
また、子供がどのような感情をもちやすいのかを知ることができます。このたとえの場合は、「楽しかった」という感情が学校にいくという感情を上回っているきっかけになっていることがわかりますね。
自分がなぜその感情を感じたのかをわかってくると、次に同じような出来事に遭遇したときに、どのような手順で子供のわがままに付き合っていけばいいのかわかってくるようになります。
すると親の方にも余裕が生まれて、それがライフクオリティーの向上に必ず繋がりますよ!!