今回は、子供の感情を理解する簡単な方法をお伝えします。
私達は、日常生活をするなかで理性ばかりに囚われていて、自分の感情にほとんど意識を向けていません。そのため、まるである条件ではこういう行動をとるロボットのようになっているのです。
自分の感情に沿って、大声で相手の意見を否定したり、正しいと思ったことを最後まで貫き通すのは大人になるほど難しいことです。
感情より先に思考するくせがついていて、わき上がった感情を閉じ込めてしまうのですね。
子供も成長し、知能が上がるに連れて同じことがおきます。その理性に押されて自分の感情を抑える葛藤が生まれるわけです。感情と思考のズレは本来とても苦しいことです。
だから子供の時こそ、大事なのは、感情に決してフタをしないことです。それを開放させてあげるのは親のひとつの役目です。感情を優先して理性を上手く使えれば、とても豊かな人生になるに間違いありません。
そのために、まずは自分の感情に気づくというトレーニングが必要になります。子供も親も感情を忘れがちになっているので、感じている感情を当て合うゲームが効果的です。
手間かと思うかもしれませんが、失われつつある感情を取り戻すのに非常に効果があります。
まず、相手に見えないようにして、お互いに最近あった出来事と、その出来事で感じた感情を「9つ」紙に書き出します。簡単なものでいいです。
たとえば、
(出来事)→自分は失敗していないのに同じクラスの子に笑われた (感情)→イライラ
(出来事)→授業中に何気なく手をあげたら先生に当てられた (感情)→ドキドキ
(出来事)→学校からの帰り道で近くに住んでいる実家のおばあちゃんに会った (感情)→ほっとした
手順は以下のようにやります。ビンゴ風にして楽しんでやるのがコツです。
- どちらが最初に問題を出すか、順番を決めます。
- 問題を出す人が出来事だけを言ったら、答える人はそれについて相手が感じた感情を当てましょう。
- 紙に書き出していたとおりの感情のみが正解です。
- ビンゴのように縦横にならべて、縦横どこか一列当てることができれば勝ちです。
感情を正確に当てることを目指してください。「イライラ」なら、「もどかしい」「しんどい」などは正解ではありません。
このように子供の感情に敏感になることで、感情を優先できるようになります。子供も親のことがよく分かるようになるので、お互いに尊重できるようになるのです。
親は子供の土台となることで、子供は大きくジャンプできます。感情に蓋をしていると高くはとべません。上に感情という天井があるので、そこよりは高く飛べないのです。
そのリミットを解除してあげることこそ、親の大切な子育ての役目なのです。