ダウン症の子育て

子供の存在を肯定できない親は生存権を理解する

 

メディアでは障害者も平等に扱うべきだという論調がありますが、一方ネットやSNSでは、ダウン症への批判として、障害者は生きる価値がないので、生きていても意味がないと意見もあります。

とくにネット内では、匿名で投稿が可能なので、世の中の本音が見えます。障害者の擁護する意見ばかりではありません。

そのような指摘に会った時、どうしてもダウン症の親は子供のことについて考えてしまいます。子供の存在価値を正当化するための理由がほしいわけです。

もちろん存在は平等だと思っていても、現実には健常者と社会生活でギャップがあります。そのため、どうしてもマイノリティーを感じずにはいられません。

日常生活のことや、社会生活のことを考えると、意識しなくても、子供ができないことに落ち込んだりしてしまうでしょう。

では、どう考えればこのようなネガティブな情報に反応しなくなるでしょうか?

それには、「上の理論をもっておく」ことです。

どういう意味かというと、子供のこと、生きること、生活することを抽象度の上げて考える必要があります。日常生活目線というのは、周りの人と同じ目線です。毎日のルーティーンを繰り返し、それを他人と比べて良いとか悪いと見ているようなものです。

そのような目線から少し視点を上げて、世の中に共通する仕組みなどから考えてみましょう。たとえば法律などを意識してみます。

日本国憲法には、生存権というものがあります。「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(25条1項)と書かれています。ダウン症の子であっても、最低限度の生活をする権利があります。生きる価値が無いと言われても、日本でいる限り親子は生きる権利があるということです。

価値がないという意見は、個人の意見であり、個人の損得感情でしかありません。我々は生きる事ができます。このように間違いなく権利を持っているということを知ってことが大切です。

 

生存権とは

生存権を少しだけみていきましょう。どのような権利があるかを知ることです。

生存権とは、生存または生活のために必要な諸条件の確保を要求する権利です。簡単にいうと、生きていくために最低限の条件を国に求める事ができるということです。

生きていると、誹謗中傷や差別、無職などの生きていくうえで大きな問題が起きたとします。その時に、国に助けを求めることが出来ます。

生存権は、人たるに値する生活に関する権利です。つまり、お互いに尊厳を持って集団生活をすることをお互いに持っているので、人格否定や存在否定に対しては、反論する必要があるのです。

 

ダウン症の生存権

私達は、資本主義社会で生きています。この世界では、文字の通り、資本を持っている人が強く、資本がない人は弱い世界です。資本とは、お金に変えられるモノや商品です。たとえば、会社を運営したり、株権や不動産を持っている人です。つまりお金を生み出すものを持っている人が強い世界です。

その他にも、家も資本といえますが、ローンがある人は負債物です。借金がなく、家を貸して利益が出るのなら、資本になります。

資本主義社会は、貧富の差を激化させ、無産者の生活苦を増大させる傾向を内包しています。しかし、このような状況のもとでも、いかにしてすべての人間らしい生活を保障するかということから生まれたのが生存権でもあるのです。

子供は、大人になって社会にでると自分で給料を稼いできます。そのため親の手から離れ関係も変わってきます。しかし、ダウン症の子を、無生産者として扱うのであれば、その家族は生活苦が増大する傾向にあります。

もちろん、最低限の生活ができればいい、そんなにお金はかからないと思うかもしれませんが、本当はもっと幸せな生活もあるのにそれを放棄しているとも言えます。

いかに自分らしい生活をするのかを考えることが大切です。資本主義社会でダウン症はデメリットです。どちらかというと共産主義社会のほうが恩恵を受けられるかもしれません。

しかし、ダウン症の親次第で、もっと理想の生活に向上させたり、目標を作って生活のクオリティーを上げることができるのは資本主義社会の方です。

生存権があることを意識し、利用できばいいですね。過去の事例では、なんでもかんでも国に求めれば権利を与えてもらえるのではなく、生存権の実現は国会の裁量事項であると判決されています。

つまり、生存権を主張はしてもいいわけです。それが、国の施策になるかどうかはわかりませんが、周りに訴えかけたり、意見することは幾らでもできます。

最低限以上の生活を求めて、まずは何をすればいいか考え始めることが大切です。

 

生きる場所をみつける

子供の存在に対しての不安の原因は、自分の内面にあります。

いつも心の中は自分の存在よりも周りの環境に対して向きあう傾向があります。自分のことを凄く知っていて理解出来ている人は少ないと言われます。そのため、人のことはよく意見するけど、自分のことはよく分からないとなります。

そのため、周りの人の考えていることと、同じレベルで物事を考えてしまいます。そうなると、子供の療育や、家事育児のコツなどの話題ばかりになってしまうのです。

心当たりはありませんか?

このレベルの抽象度でものごとを考えていては、大きな問題の解決には繋がりません。そのため、もっと大きな視点で考えること、つまり上の理論を持っておくことです。

生存権は、ダウン症の子でも人たるに値する生活に関する権利です。

その人たるに値するは、何か?それは人によって違うと思います。それを考えて理想を持つことが親の役目です。そのためには、小さな目標ではなく、大きな目標をつくることが大切なのです。

そして、あなたのゴール設定が、ダウン症の子を人たるに当たりする人生を送ることに繋がるのですね。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子をもつ家族の方へ、コーチングを提供して自立の悩みの解決、理想の目標の達成のためのお手伝いをしています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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