あなたは、いつもどのくらいの時間単位で考えていますか?
一週間?それとも一か月単位でしょうか。子供のスケジュールでは、月単位に考える人も多いです。このように時間の長さでものごとを考えていると思います。
実は、この時間単位を長くしていくことで、抽象度の高い視点が身に着きます。抽象度とは、ものの考え方を上手く整理することです。この抽象度を身に着けると何が良いのかというと、ダウン症の子育ての問題を解決できるアイデアが出てくる人になれます。
なので、長い時間単位で考えるクセをつけてみましょう。
多くの人は、あまり長いスパンでものごとを考えていないように思います。特に、子育て世代の方は時間単位が短くなりがちに思います。たとえば、育児家事をルーティンで回すことしか考えていなかったり、毎週の土日に何をするかとか、明日の育児をどうこなすかしか考えていない人もいるでしょう。
そうするとどうしても、低い抽象度で、小さなことしか発想できなくなってきます。
というのも、今日をいかに上手くやるか、とか今週末をいかに上手くやるかという、短い期間での最適化に走ってしまうからです。
そのため、節約とか子供の療育も言われたことをこなすだけでになります。これでは現状を変えることはできません。
子育てでもよく今月の目標とか、来月までに〇〇出来るようにといった課題や宿題がだされることがあります。でもダウン症の子育てだったら最低でも1年、つまり「年」単位で考える必要があると思います。
そして、3年5年先を見越していかなければ、目標もあきらめてしまうでしょう。
例えば、ダウン症の子を自立させたいと考えている場合、抽象度を上げて考えることが必要です。こういぅた高い目標を目指すためには、今週とか今月の単位で考えていてはだめなのです。
では具体的にどうしたら、長い時間で考えられる視点を手に入れることができるでしょうか?
その方法をお伝えしますね!
まずは30年くらいのスパンで考えてみてください。30年くらいのスパンで見ると抽象度が上がり、かなり大きなことを考えることができるようになります。今週とか今月単位では見えなかったものが見えてきます。
大好きな趣味だったら、30年も続けたら相当なことができます。また、30年も子育てしていたらダウン症のお子さんには凄い特技が出来ているでしょう。知識量も30年あればかなり蓄えられそうです。何か障害者に対して大きな社会貢献も成し遂げられそうではないですか?
こんな風に、今週や今月の単位を離れて、30年単位で考えてみてください。
それでは次に、今30年単位で考えたことを「5年で実現する!」と考えてみましょう。
この時点でおそらく現状を大きく超えてくると思います。「30年だったらこのくらいできる可能性もあるけど」ということを6分の1の期間でやろうと思ったら、現状考えられるやり方では実現できなくなるからです。
この現状を超えた5年後の自分を仮にゴールとしてください。
では次にもっと目標のリアリティを上げてみましょう!
5年後のゴールから逆算して、今あるべき自分の姿をイメージしてみてください。たとえば、5年後に子供と一緒に大好きな絵の教室を開らこうと思ったら、今頃は、自分も教えられる知識や子供も筆を持っていないといけないな、と考えるのです。こうすることで、現状の外側のリアリティが強まり、現状の世界が崩れていきます。
そして、5年後の自分の姿と、現在あるべき姿自分の姿を毎日イメージしていきます。すると現状を超えた思考ができるようになっていきます。さらに5年後の目標を実現した自分から見た30年後を発想するとなおいいですね!!
もちろん30年というのは時間の制約がありますので、もっと抽象度を上げて「時間や空間を越えた目標」を設定してもいいのです。ただし、そのときにも中間の目標を設定してリアリティを高めると上手くいくと思います。
ダウン症でも悲観することはありません。子供はゆっくりでも成長していくものなので、後は親がどの程度時間を伸ばして考えてみること、そしてその時間軸を縮めてみることで、抽象度を上げて未来を考えることができます。
今回ご紹介した方法を使って、常に抽象度の高い状態を保ってみてください。常識が外れて、今まで考えられなかった大胆なことも考えられるようになっていくでしょう。