目標設定 脳科学

頑張っているのに子育ての不安が減らない理由

 

子供のことで努力しているのに、一生懸命考えているのに現実が望ましい方向に変わらない、と思っていませんか?

その原因は、「カメラの向きが間違っているから」です。

最近では携帯電話で手軽に写真を取ることが出来ますよね。それによって今日のお話が凄く理解しやすいと思います。

例えば、子供を撮ろうとすると、携帯のカメラを子供に向け、ある部分を切り取って写真に収めます。写真を取る時はすごーく画角を狙って一番いいアングルをきめますよね。写真は現実を全て写し取っているわけではなくて、携帯を向けた方向を現実として映し出すのです。

実は、これは人間の脳も同じなんです。

例えば、会社の同じ部署で似たような仕事をしている人でも、高い目標を持っている人と、なんとなく過ごしている人では、見える現実が変わります。そう携帯のアングルが全然違うのです。

同じようなことしているようでも、前者は、大変な仕事でも、自分の「成長の機会」と捉えて、熱心にやります。

後者は、どうやって仕事を「楽するのか」、必死で頭を使うかもしれません。

  1. 成長の機会
  2. 楽するか

こんな風に、携帯カメラの向き、つまりアングルによって現実が変わり、目指す方向が変わってしまうのです。

子供の成長がものすごく速くても、目指す方向を間違えると迷ってしまいます。どんなに子供の知能を上げようと努力しても、同じようなところをぐるぐる回っていては、何も変わらないのです。

もし、子育て現実が変わっていかないとしたら、カメラの向きが、現状維持する方向に向いている可能性があります。

もちろん子供を成長させたいという思い出親は、関わっていると思います。しかし、子育ての不安が減らないのは、その原因が残っているからです。

では、その問題を解決するためにはどうしたらいいでしょうか?

 

「それには、ゴール設定をして、抽象度の高い視点を作る」ことです。

ゴール設定の原則を復習すると、ゴールは、

・やりたいこと
・現状の外側(圧倒的に高いこと)

であることが大切です。つまり、ゴール設定することで、現状よりも高い視点を手に入れることができるのです。

この視点があると、ないのでは一年後の生活は全く変わってきます。

ある方は、現実が自分の望ましい方向に大きく変わっていきます。現状を維持するために努力を一生懸命するより、はるかに効率的になるのです。

現状を維持してしまうという意味がピンときていない方は、お掃除ロボットルンバを例にして解説しますね。

お掃除ロボットルンバは、自動的に部屋をぐるぐる回って、部屋の構造をおぼえることで部屋の掃除がどんどんうまくなることができます。人間がやるより綺麗になることもあります。疲れをしりませんからね!

これは、現状の「部屋」という枠の中で、一番良い動きができるようになるということです。

ただロボットルンバは、ある日玄関を飛び出して他の家を掃除し始めることは100%ありません。

その理由は、ゴール設定で抽象度を上げることができないからです。

でももし、ロボットルンバが「世界中の家からホコリを無くす!」というゴール設定が勝手にできるとしたら、隣の家を掃除し始めるかもしれません。

カメラの向きが変わったので、自分の家の以外にも目が向き、もしかしたら歩く能力も作り出してしまうかもしれません。

ロボットルンバは無理かもしれないですが、人間の脳には可能です。脳にはそういう力があるのです。

子育てで、日常をうまく回すことだけ考えていた人でも、大きなゴールを持って「もっと楽しい毎日にしたい!」と思ったらダウン症のことなんて忘れて、家事育児を今の半分以下にしてしまうかもしれません。

こんな風に、ゴールを設定して、視点を変えることに注力すると、努力しても変わらなかったことが、大きく変わってしまう可能性が誰にでもあるのですね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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