脳科学

ダウン症の親で鬱になる人と鬱にならない人の違い

 

今回は、ダウン症の子をもつ親で、子供のことで鬱っぽくなる人と、ならない人の違いについてお話します。

ダウン症の子のことで、世間体や将来のことを横で子供寝かせながらソファーで思いつめてしまい、「どうしよう、、」とか「子育てしていく力が湧いてこないよ」と思う方もいます。

そうすると、そのことばかりに集中してしまいます。何故かと言うとスコトーマという機能が働いているからです。

スコトーマという言葉は、心理的盲点という意味です。

ダウン症のことが不安で、考えが止まらない時は、良い未来や上手くいく方法というものは、盲点となっている状態です。そういった時は、最悪のことやどんな悪い影響が家族や兄弟、親族にあるのか考えていませんか?

これって悪い影響ばかりにフォーカスしているのです。こういった極度に片方の感情に振り切っている場合は、心理的盲点が生まれやすいのです。そのため、良いことがあっても気づく事ができません。

そうすると、さらにネガティブ思考に偏るため、鬱っぽくなってしまうのです。私も鬱の経験があります。鬱っぽい状態というのは、脳がオーバーヒートしている状態です。解決策を考えるのではなく、どうなってしまうのかという結果ばかりを想像しています。そのような結末は、いくら想像しても終わりがありません。

考えれば考えるほど、色々な悪いエンディングを考える事ができます。そのため、脳がもう無理だよと悲鳴をあげているのですね。

このような人は、鬱っぽくなるし、うつ病一直線です。そんな思いはしたくありませんよね、生まれて来る前に想像していた楽しい未来を作り直したくありませんか?

逆に、ダウン症の子がいても、楽しく自分らしく生きている方はどのように考えているのでしょうか?

 

先程、スコトーマという心理的盲点のことをお話しました。ネガティブなことに集中して想像を膨らましているため、いいことが盲点となって見えなくなっています。

生き生きしている人は、逆のことをしています。ダウン症の子がいても、どんな楽しい未来にしてやろうか!?、どうすれば問題が解決したり、状況をよくできるか?ということを常に考えています。その時に、良い結果を想像しているのです。

もちろん、何かをして結果がすぐにでたり、みるみる改善していくことはダウン症の子には珍しいと思います。それでも、そういう人は、頭の中で時間軸を伸ばして、ずいぶん先にうまくいく!と決めているのです。根拠のない自信のように。

しかし、こういった考えはスコトーマ(心理的盲点)を生みます。

つまり、「こんな悪い未来になったらどうしよう・・・」という、不安を見えなくするのです。このように、脳の無意識の力を利用している人は、自分で人生を切り開いて行くことが出来ます。

 

よく考えてみてください。ここまでお話した、鬱っぽくなる人と生き生きしている人の違いは、考え方の差だけです。しかし、ネガティブ思考の人は、プラス方向に考えることが難しいです。

そのため、なんとなく考えていたのでは、簡単に不安を埋めるために思考し、更に不安を呼び寄せてしまいます。ではどうすれば良いでしょうか?

その方法は、理想のゴールを設定することです。そして、その理想に極度に集中してください。

家族の理想、会社の理想、お金や時間の理想像を決めてください。その時のポイントは、自分が今まで想像もしていないような大きな理想をつくることです。子育てで荒んでいる気持ちのなかでも、自分がワクワクするようなことを探してください。

今の福祉の環境に納得していないのなら、東京都心で福祉が充実しているところに引っ越すとか、もっと理想があるなら海外で生活するかと、イメージを膨らませてください。大きければ大きいほど効果があります。自分の好きなことは、誰にでもありますよね?そういった目標を書き出してみましょう。

そして、その目標に集中することです。集中するとは、そうならないとなんだかオカシイと思うくらい考えることです。そのためには、自分に嘘のないワクワクするような目標が大切です。

こうして、理想の目標を決めることです。ネガティブが強いひとは、このくらいのことをシッカリと考えて、180度逆の頭を使うことです。そうすることで、やっと始めてプラスの方向にスコトーマができるようになります。

目標を決めずに、なんとなくこうなったらいいなと考えているようでは、すぐに闇の方面に引きづられてしまいます。スコトーマが働いているのでそのほうが楽なのです。しかし、これは麻薬のようで、その状態になれてしまうとなかなか回復することが難しいのです。

もし別のことで鬱を経験されている方がいらっしゃったら、その回復の遅さを実感しているはずです。そうならないためにも、いますぐにでも、いますぐに取り組んでいただけると嬉しいです。

日常の家事や育児、仕事で時間がタイトなこともあると思います。しかし、時間を作ってそういった目標がある未来について思いを馳せることが鬱っぽくならないための大切な方法なのですね。

あなたも、楽しい未来の目標ができることを私も楽しみにしています。がんばっていきましょうね。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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