ダウン症の子育て 目標設定

子育てを根本から変えたい

 

ダウン症の子育てで悩みがある人は、子育て自体を根本から変えたいと思っています。ダウン症の子を持つ親でなくても、別の障害がある子をもつ親はそう考えている方が多いです。

その悩みとは、

子供に対してイライラが止まらない
子供の将来に不安がある
お互いにストレスで苦しい
子供の人生を潰してしまった

といったようなものがあります。これらは親に何かしらの罪悪感を持っているから出てくる悩みや感情です。

例えば、大声をだしてはいけないという罪悪感があると、子供がその行動をとることに感情的になります。また、たくさんの資産を持っていることが悪いと考えていると、最低限の給与でなんとかやりくりしようとします。

このように、何かしらの罪悪感があると、それに反応してしまい感情的になるのです。そのため、悩みを抱えている親は、自分を感情的にさせるのは、相手が悪いと考えています。

しかし、本当はそうではありません。相手はそのように行動する理由があるからやっているわけで、それが悪いとか良いというわけではありません。そのことに気づけば、子育てを根本からかえるには、どうすればよいか気づく事ができます。

 

ダウン症の子の将来が不安は親のパターン(障害年金から考える)

では、どのようにして気づいていけばよいでしょうか?

例えば、ダウン症の子の将来が不安なパターンをみていきましょう。将来の不安の一つにお金の問題がありますよね。ダウン症のは一般的には、障害年金を受け取って生活されている方が多いです。

その障害年金はいくらほどでしょうか?調べてみましょう。申請のポイントも追記しておきます。

受給年金額

  • 障害等級2級(日常生活に支障)障害基礎年金 779,300円(月額 64,941円)※2018年度データ※子の加算なし
  • 障害等級3級(仕事に支障)障害基礎年金なし

申請タイミング

初診日から1年6ヶ月以降

申請のポイント

①初診日を確定する(診断書を入手)

  • 初診日が20歳未満、または20歳前後3ヶ月以内の診断書有り ⇛20歳から年金受給
  • 初診日が20歳未満、または20歳前後3ヶ月以内の診断書ナシ ⇛申請日から年金受給
  • 初診日が20歳以降 ⇛申請日から年金受給

②20歳以上の場合、初診日時点で年金制度に加入し、保険料を納付している、または免除・猶予申請をしている。

③障害年金受給が可能となる医師の現在の診断書

相談や申請窓口

年金事務所、住居地の国民年金課

相談や申請代行

社会保険労務士(利用料相場 着手金:1万円、受給決定した場合の報酬:月額の2ヶ月分または、初回受給額の10%前後)

支給期間

  • 1〜5年で更新
  • 20歳未満に初診日があり、受給者本人の年間所得が360万4000円以上の場合、障害年金の額が減額、または支給停止になる。
  • 一般雇用(パートを含む)の場合は、所得額にかかわらず支給停止になることがあるので注意が必要。

※2021年時点の情報です、内容の保証は出来ません。詳細を確認する場合はご自身で確認いただくようお願いします。

 

ダウン症の場合、月に貰えるお金は7万円いかない位だと覚えておきましょう。年額では、約84万円です。確かにこれだけでは施設のお金を払ったり、生活費を賄うのは難しくなります。

では、障害年金以外にダウン症の子の収入はどのくらいなのでしょうか?厚生労働省のデータから見てみましょう。

 

ダウン症がある人の平均年収割合(%)
①30万円以下60.4%
②50万円〜100万円未満11.8%
③100万円以上9.8%
④もらっていない4.1%

引用:2015年度 厚生労働省調べ

 

これを見ると、多くの人が年収30万未満です。ということは、障害年金と合わせても年間に手元に入るお金は、約100万円前後だとわかります。月に10万円無いくらいです。

このように、まず事実を知ることが大切です。そして、その仕組を知って、ではどうすればよいのか理想を作ることです。その際に、あなたが持っている不安とは全く逆のことを考えるのが良いです。

脳科学では、自分が想像も出来ないくらいの理想を考えることが良いと言われています。何故かと言うと、自分の頭で考えられることでも実現出来ていないものはたくさんありますよね?それって、そもそも自分の中で色々なブレーキがかかっていて実現することがとても難しいからです。

なので、簡単に想像がつくものではなく、実現したらすごい!ワクワクする!と思えるようなものを目標することが良いのです。そのほうが実現する確率が高いのですね。

 

理想を作るための大切なワーク

子育てを根本から変えたいのであれば、想像していないようなことを考えましょう。

子供がどのように自立していたらいいのか
家族みんなはどこで暮らして
どのような素敵な交友関係が出来ていて
何の理想の仕事をしているのか

そうなったら良いなと思っている理想を一つ作ってみてください。その理想が出来たら、紙に書き出してみましょう。そして、その紙を見ながらイメージして味わってみてください。きっとどうすれば、このようなことが実現出来るのかなと少しは考えれると思います。

人は少し手間を書けたほうが、きちんと考えることができるのです。

そして、ここからがポイントなのですが、その理想を作ったら「なぜそれが実現出来たのか?その理由は?」を50個くらい紙に書き出してください。

すると、自分の中の気づいていなかったリソースや、強みや弱みを知ることができます。これって何が大事なのかというと、子育てを根本的にかえて良い方向に変えたければ、自分の気づいていない点に気付く必要があるのです。

こんなことが好きだった
あんなことをやりたかった
時間には限りがあるな
いまからやらないと間に合わない
子供も大事だけれど自分も大事

たくさんのことに気づくと思います。このように自分の理想を最大限まで膨らませてください。そうしないと、子育てを根本的に変えていくことは難しいです。なぜなら、子育ての不安は自分を現状に止めようとする力が協力に働くからです。人は本能的に、安心を求めるため、大きく現状を変えようとすると、脳が「やめろー!!」と反抗します。多くの人はその機能のため、現状維持を選択してしまうのです。

なので、そのゾーンを越えるために、まずは理想から考えて、そこをどう突破して根本から変えるのか?という仕組みを知っておくことが大切です。

まとめ

不安や不快な感情は罪悪感からくるものが多いです。

そのため、子育ての考え方を変える必要があります。まずは現実を知ることです。そしての現実ではない方向を選択しましょう。人の脳は子育てに不満があるほど現状維持を選択してしまいます。

なので、逆に理想を作ってみて紙に書き出します。そして、それが実現出来たものと想像し、なぜ実現したのかその理由を書き出します。するとあなたのポテンシャルの高さや、過去に置き忘れてきたものを思い出すきっかけになります。

それが現状の子育てを根本的にかえるエネルギーになります。今、子育てを変えたいと本気で思っている方はこのワークを通じて考え方を変えてみてくださいね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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