今回は、子供を自立させてトイレトレーニングを終わりにするというお話をします。
ダウン症の子でもトイレトレーニングが終わらなくて、オムツを長くしている子もいます。トイレトレーニングは、4〜5歳の幼稚園あたりで終わる子もいれば、小学生高学年でも難しい子もいます。
なぜこのように個人差が大きくでるのでしょうか?もちろん子供の知能の成長の遅い早いや、強い弱いはどうしてもあると思います。しかし、ひとつの原因は、トレーニングを終わらせる未来を想像してないからです。
トレーニングが終わらない親御さんは、一日でも早く終わればいいなと考えています。
しかし現状が変わらないのであれば、それでは昨日までのやり方を繰り返したり、すこし変える程度の対応で終わってしまっています。そうではなく、トイレトレーニングの方法や考え方を大きく変えなければいけないと切り替えることが大切です。
トイレトレーニングはお金も時間もかかる
オムツは一枚あたり約30円くらいします。1日5枚程度変えれば月に約5000円前後はかかるでしょう。年間でいえば、6万円くらいになります。結構大きな金額ですよね。
家計にも負担になります。また、交換するために時間はかかるし、なによりしゃがんだり、子供の抵抗を突破して対応するのは骨が折れるものです。
なので、早く終わらせれるなら終わりにしてしまったほうがいいのです。
「そんなの出来るならとっくにやっているよ」
と言われるかもしれません。しかし、トイレトレーニングをしているつもりでも、子供にとってはトレーニングになってないかもしれません。また、別の問題があるのに気づいていないのかもしれません。
では、どうしたら子供のことや、別の方法などに親が気づけるのでしょうか?
それは始めにお伝えした、子供が問題なく一人で自立してトイレができているというゴールや未来をきちんとイメージすることです。
トイレトレーニングが終わった未来を作る
なぜそのような未来をきちんとイメージして、考えた方がいいのでしょうか?
脳科学的には、同じ環境のなかに長くいると、価値観が固定されたり、考え方が偏ったりします。そうすると、自分のモノサシの中の範囲でしか行動できなくなります。
- 育児の考え方
- お金の使い方
- 人間関係の良い悪いの判断
- ダウン症の概念など
世の中に「現状が変わらない」と嘆いている人はたくさんいます。ダウン症のトイレトレーニングでも同じで、その状態が長く続くと子供が自発的に慣れてくれたらとか考えるわけです。
しかし、本当に必要なことは親が自分のモノサシから抜け出して、考え方や行動を変えることです。そのためのモノサシの役割が、トイレがきちんとできている未来を作るということです。
そういった基準なしに考え方を変えることはできません。
なので、子供にどうなってもらいたいのかを考えることです。そして大切なポイントは、それができたとしたら、その先にどうなってほしいのかを理想を作ることです。
モノサシの基準はその理想の状態にあるのですね。
トイレトレーニングを終わらせるワーク
子供が上手にトイレができて、自立できている理想を想像してみてください。そのためのワークをしてみましょう。
トイレから自立できたら、どんなことをしたいのか、子供ひとりで何が出来るようになるのかノートに50個以上書き出してみましょう。具体的に書いてみてください。
そんなに書けないと思うかもしれませんが、時間をかけてやることが大切です。
今は、自分のモノサシの中で考えているので制限を外して何でもいいので「こんな風になれれば」「こんなことできれば」と思うことです。脳はそうなりたいと思うことで初めて働くのです。それが、無理だとか、意味無いと思っているうちは活動しません。
私の次男もダウン症ですが、トイレトレーニングでは同じく悩みました。どのようになればいいのかを考えて行くうちに方法を自分なりに考えていました。お風呂でしたり、ベランダでチャレンジしようとしたこともあります。試しているうちに、子供が一番好きな場所がみつかりました。
大人の目線ではなく、子供の目線で考えることが大切です。
まとめ
トイレトレーニングが終わらなくて悩んでいる方は、何かこれまでの常識に囚われています。そのため、過去の延長のような形でトレーニングをしてしまっています。
そうではなく、こんな状態がいい、そして将来はこうなりたいという新しいモノサシを作ってください。そのような考え方になれれば、親の自由な時間も増えます。また、お金も節約出来るどころか、将来のために増やすことも出来るでしょう。
親と子の繋がりを大切にしながら、心ときめくようなよい循環の日々を心がけていきましょう。