コーチング 脳科学

目の前の育児に集中してしまい将来を考えると頭痛がする

 

ダウン症の子のことで、将来を気にしたほうがいいに決まっているけど、どうしても目の前のことばかり考えてしまうことありませんか?

私も明日のこと、今週のこと、目先のことばかり考えて生活していました。解決できるか分らない不安で頭痛持ちでした。でも未来を重視出来るようになると、今のことが軽く感じられます。今を軽視するわけでもなく、未来からギュッと引っ張ってもらってるイメージなんですね。

今の子育てに集中してしまう原因は、知っている情報だけに縛られているからです。

子育ての最新情報を常に取り入れると、未来を考えることが難しくなります。それは、現状を強めるからです。今の方が大切なので、未来に価値が下がってしまうのですね。

今しか考えられなくて、将来を考えると頭痛がするという方は、その理由が分かるので読んでみてください。

 

なぜ目の前のことばかりになるのか?

その理由は、脳は情報を重視するからです。

例えば、家ではダイエットトレーニングができないけど、ジムに行くとやる気になるとか、カフェに行くとすごく集中できるといったことがあります。

なぜそうなるかというと、場所と情報が結びついているからです。ジムなら「トレーニングする場所」という情報があり、大勢の人がトレーニングしているのでその影響を受けます。

ダウン症の育児も、ダウン症の育児という枠があるのかなと思っているので、その影響を受けます。凄く狭い情報で考えてしまうの苦しいのですね。

視野を広くして考えることが苦手という人もいるかもしれません。でも、それは思い込みなので安心してください。難しいと感じるかもしれませんが、将来のことを考えるほうが簡単ではありませんか?

  • 自分が完璧でないといけない
  • 詳しく知っていないとしてはダメ
  • 曖昧なことは悪いこと
  • 理想ばかり考えても意味がない

こんな風に思っていると、今確実にできることしか出来なくなります。そのため、あなたの常識の外のことの方を考える癖をつけると良いです。

実はそのほうが、自分にとって簡単なこともあるのですね。

 

自分の思考の枠を知っておく

自分の考え方を知っておくことが大切です。コーチングでは、コンフォートゾーンという考え方があります。

コンフォートゾーンとは、自分が考えている常識のことで、生きていて楽だと感じる場所や気持ちのことです。人間関係にもそのゾーンがあります。自分と全然違う価値観のある人とは距離が生まれます。

たとえば、お酒好きな人は、そういった人達で集まる傾向が強いでしょう。お酒が苦手な人は、辛いと思います。ママ友でも教育熱心な人は、仲間内をつくります。

このように、誰でも自分の枠を作っています。特にもともと、先のことを読むのが苦手な人は、ダウン症の子についても、「ダウン症の親」という枠を強固に作ってしまいます。

それは、ダウン症の親という固定観念です。固定観念とは、「心の中に凝り固まった、他人の意見や周りの状況によって変化ぜず、行動を規定するような考えのこと」です。

簡単にいうと、人がある物事について持っている「主観的」な思考のことです。

こうした意識でいると、他人から何か言われたり状況が変わっても、それによって影響されず、簡単には変われない凝り固まった考えになってしまいます。

そのため、いくらよい気づきがあっても、これまでとまったく同じ行動をとってしまうのですね。これでは理想の未来も描けるはずがありません。

このような思考を続けていくのなら人生は変化しません。

天才数学者のアインシュタインは、「同じことを続けながら違う結果を望むこと。それを愚かさと言う」と言っています。ちょっとであってもいいので、あなた自身のコンフォートゾーンを変えることが大切です。

 

未来を楽に考える方法

今目の前のことばかりに集中してしまう人は、自分はこうだという自己イメージがあります。

自己イメージとは、「自分について抱いているイメージ」です。何が好きで嫌いか、良いこと悪い事の区別、楽や苦痛の基準など自分をきめているものです。◯◯県出身というのも自己イメージのひとつです。つまり、生まれてから自分の存在を定義しているものです。名前がその代表ともいえます。

こと自己イメージを変えることが大切です。多くの女性は、結婚と同時に名字が変わります。それは新しい人生の自己イメージをもたらしています。ダウン症の子がいるということも、自己イメージが書き換わったと言ってよいです。

名前が変わって新しい人生を想像するのと同じように、ダウン症といった固定観念が新しい枠を作っています。そのため、さらに新しい将来をつくるには、自己イメージを更新することが大切です。

つまり、コンフォートゾーンを広げるということです。

どのような将来が理想なのかもう一度考えてみましょう。そのためには、やりたいことを見つけることが重要です。子供と一緒でもいいし、自分の趣味の延長でも問題ありません。なぜなら、常識を広げていくことが大切だからです。

このゾーンを広げたからといって誰でも目先のことだけでなく将来のことがしっかり考えられるわけではありません。しかし、そうなりたいと思う人にとって大きな助けになることは間違いありません。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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