今回は、将来のことを考えるのが苦手だと悩む理由についてお話します。
ダウン症の子を持つ親は、将来のことよりも目の前の問題に集中している方が多いです。それに、そもそも将来のことや理想の未来を考えることが苦手な方もいます。
その原因は、その未来にリアリティーを持つことが出来ていないからです。
未来のリアリティーとは?
リアリティーとは真実性や現実感であり、今目の前で起きていることについて現実性が高いと思うもののことです。
簡単にいうと、体感できるくらいリアルなものということです。未来のリアリティーを強く持つとは、想像する未来を思い浮かべてみた時、感情や体感をリアルに感じるという事です。
このリアリティーがないと夢みたいな感じで、現実感が薄いので無視してしまうのですね。
そのため、ダウン症の親は、将来はなんとかうまい具合に変わっていくと考えています。そのため、子供は最終的には健常者に近づけられたらいいなと思ってる半面、自分は今のままでいたいと思っています。
もし今、子供のことで不安があるなら、それは遠い未来でも状況は変わりません。なぜなら、未来は今の延長線上にあるため、不安の根本はそのままになっているからです。
健常者の子ならいいかもしれませんが、子供がダウン症の場合、将来のことを真剣に考えた方がいいです。それは、自分が持っている「思考の癖」を変えない限り、その未来でも癖が残ったままだからです。
なので子供は成長していくけれども、親は新しい不安を必ず持っていることになります。
思考の癖が邪魔している
今悩みは不安があるという事は、偏った考え方がある証拠です。なので、どうしたらいいのかというと、正しい思考を身に着けることです。
コーチングでは、対話やワークを通して間違った考え方(思考の癖)を正しい考え方に置き換えていきます。そうすると悩みも消えていくのですね。そして悩みや問題だけではなく、それが解決した時に本当にどうなりたいのかを知ることです。
やりたいことや叶えたい理想といった目的があるから悩んでいるわけです。しかし多くの親はその目的が見えていません。それは目の前の課題で精一杯になっているからだし、上手く未来をイメージできないからでしたね。
未来を上手くイメージする
そのため、未来を上手くイメージできるようになれば良いわけです。
人には、右脳タイプと左脳タイプがあると言われています。右脳タイプはイメージ重視で空想したり、大きな夢を作るのが得意です。一方、左脳タイプは論理的に考えることが得意で理由とか原因とかが好きです。
そして、ほとんどの人はどちらかに偏っています。この偏りが強いほど、反対側の人のことが理解できないので生き辛くなる原因になっています。理想は、どちらの脳も使いこなせてバランスが取れた人が、世間一般的には優秀な人だと言われています。会社でも、幅広く意見を取り入れるけど、しっかり理屈は考えてあるような人ですね。
ここまで書いてきた、未来のリアリティーを作るのが苦手な人は、左脳タイプよりになっています。なので、左脳を緩めて、右脳を活発にする必要があります。
これは誰にでも訓練すれば出来るようになるので大丈夫です。コーチングセッションのなかで、やり方などその人に会った方法でお伝えしたりしています。
上手く脳の性質を知って活用していきましょう。
今回は、将来のことを考えるのが苦手だと悩む理由についてお伝えしました。
その原因は、未来へのリアリティーが弱く作るのが苦手なことでした。それは自分の思考の癖が邪魔をしていたからです。見ようと思っても、作ろうと思っても出来ないのですね。
そして右脳タイプと左脳タイプがあり、左脳に偏りすぎていることが、うまり未来を描けない理由です。そのため自分のタイプを知って、バランスよく考えることができれば解決するので頑張っていきましょうね!
未来にリアリティーを深く感じることが出来れば、これまでとは違った理想の未来を作ることができます。そしてコーチングを通して思考の癖を修正していけば実現することも可能なのですね。