今回は、ダウン症の子育てに使う時間が長すぎるというお話をします。
ダウン症の子を持つ親は、子育て熱心な方が多いです。はじめからそうではなく、子供の発達を考えたりした結果、知能を上げてあげたい・運動能力を人並みに向上させてあげたいという願いから必然的にそうなるのだと思います。
しかし、ダウン症の子は基本的に成長はゆっくりです。なので健常者の半分以下の成長スピードの方も多いです。
そのため、どうしても親が子育てにかける時間が長くなります。普通であれば中学生や高校生になれば親の手からどんどん離れていきます。しかしダウン症の子は二十歳を過ぎてもそれなりにサポートが必要です。
もう育児とはいえないのかもしれません。しかし、親からしたらずっと育児の延長線上にいるのかもしれないのです。
幸福度と時間の関係
そうすると何が問題なのかというと、親自身の幸福度が減ってしまうのです。幸福度とは、自分がコントロール出来る自由な時間があり、ささいなことでも自分の好きなことを実現できている時に感じます。
旅行で温泉旅館に行った時は、のんびり出来て幸せを感じませんか？自分が自由にできる時間がたくさんあるから、幸せを感じることができます。また、旅行は観光や体験などの目的がありますよね。そういったことをテレビで聞いたり雑誌で見たりするだけでなく、実際に味わうことが体感となり気持ちが動くのですね。
旅行で考えるとわかりやすいですが、旅行は未来の予定を決めます。そこにワクワクするのです。なので幸福感は理想の未来を作って底に向かう時に一番感じるものだし、そこに自由な時間があることが大切です。
パーキンソンの法則とは？
ダウン症の親は、どうしても子育ての期間が長くなります。その間、療育や子育てに多くの時間を使ってしまう方が多いです。
パーキンソンの法則というものがあります。
これは、お金や時間が与えられたら、お金はあるだけ使い切ってしまう、時間をあるだけ使ってしまうというものです。よく夏休みの終わりギリギリに宿題を終わらせた経験がありませんか？
これもパーキンソンの法則で、時間があればあるだけその時間を使ってしまう良い例です。
このように、ダウン症の子を少しでも良くしょうとすれば、お金もあるだけ、親の時間もあるだけ使ってなんとかしようという方向に進みがちです。
そういった親は時間の大切さを理解していません。
子供に時間を使えば使うほど、あなた自身の幸福度は減ってしまっているのです。人生の後半で疲れ切ったと嘆いても遅いです。なので、自由な時間を作り出して、好きなことができる毎日にすることが大切です。
自由な時間を作る方法
子供と向きあう時間ももちろん大切なことです。しかし、自分と向き合うことの方がもっと大事なことです。なぜなら、人生の幸福感は自分に対してしか作れないからです。
もちろん、子供の成長や家族との繋がりを幸せに感じることもあるでしょう。しかし、その場合、自分の時間を犠牲にしたり、相手の好きなことに合わせていることが多いです。
それは本当の幸せとは言えないのかもしれません。人はみんなそれぞれ違うものなので、自分の幸せを追求してもよいのです。
ダウン症の親は、自分ひとりが幸せになってはいけないと思っています。
なぜなら、自分が幸せだと周りには迷惑がかかり、不幸せになってしまうと考えているからです。
そのため、自分の時間を他人に差し出していることばかりしています。それでは自己幸福感が満たされることはありません。なので、まず自分から幸せになってもいいと思うことです。
全然悪いことではないのです。そのことに気づけば、どのように自分が自由にできる時間を作れるか考えることができます。人生をめいいっぱい使って子育てせずに、もっと時間を狭くしてもよいのです。
そして、余った時間を自分のゆっくりする時間に割当るといいですよね。そして、そのなかでやってみたかったこと、チャレンジしたいことをみつけて実際に体験してみてください。
そういった繰り返しが豊かな人生を作っていくのです。
まずは、自分だけでも幸せになっていいと自分に許可をだしてみましょう。そうすればきっと自由に使える、お金や時間もセットでついてくるようになるので頑張ってくださいね！
