お金のこと ダウン症の子育て

ダウン症の子が大きくなる前に必ず解決しておく3つの課題

 

今回は、子供が大きくなる前に必ず解決しておくことについてお話します。

ダウン症の子育てで多くの親は、今目の前の育児で精一杯になっています。もちろん兄弟の育児もあるし、家事もあるから暇な人はいないと思います。

しかし、目の前の育児で精一杯になるのは、将来をもっと真剣に考えていないからです。

ダウン症の子やその兄弟、家族のことを考えれば、療育や育児だけでなく本当に大切なのは親自身のことを解決しておくことが大切です。それも子供が大きくなる前に解決しておいたほうがいいからです。

ではその親自身の問題とは何でしょうか?

それは、お金の問題と親の価値観の問題です。今回は3つに分けて解決してかなければいけない理由についてお伝えしますね。

 

お金の問題を認識する

1つ目の解決する問題はお金の問題です。

ダウン症の子は、作業所などで働く割合が多いです。そして、全体の7割近くが年収50万円以下です。そこに障害年金をあわせても、年収は100万いくかどうかです。

つまり、月収でいくと10万以下になります。これは生活保護の月額よりも低いので最低生活水準を下回る生活しか出来ないということです。

親が無くなったあと、貯金があったとしても不安ですし、他の兄弟の不安にも繋がってしまいます。なので、お金の問題は将来必ずやってくると認識することが大切です。

「そんな先の未来は分らないから、とりあえず数年先のことシッカリ考えてよ」

と言われる方もいます。

しかし、そうなることが確実なのにそれを避けたいと思うのはよくあることです。人は、生きている今がもっとも安全安心な状態だと脳が判断しているので、現状維持を求めています。

そのため、先の苦労は無視したいのです。結局、「あの時こうしておけば良かった」と後悔することになります。

なので気づいた人から始めれば良いですよね。そしてお金の問題を解決するには、お金とはどういうものかを知ることが大切です。お金は幸せの交換物なので正しく使うほどに、お金が入ってくるようになります。

お金を利用して、学ぶことが大切です。そういった学びを周りに提供し、価値交換としてお金を受け取る仕組みを作ることができます。

ダウン症の子を持つ親は、施設や老後の対応など、多くの問題がお金があれば解決できるので、真剣に考えてみてください。

 

「自心力」について知っておく

2つ目の問題は、親が自信がないことが問題です。

子供のことで、周りの人に子供のことを話題にしたら、迷惑だなと思っています。また、関わって嫌な気持ちになられたら悪いと考えています。

そういった考えになるのは、親自身に自信が不足しているからです。自信とは、自分をことを許して、相手のことも受けいれられる意識のことです。

人はみんな考え方が違うので、伝えたいことを正しく相手に届けることが大切です。「少しだけ、、」という言葉一つとっても、人によって感覚や深さも違います。

自分の思いをきちんと相手に伝えることは、自分を持っている人だとプラス面で受け取られます。他人の意見ばかり尊重していたら、自分は相手に合わせて良いことをしていると思っていても、周りから見たら信用が減っていることに気づけません。

また、相手の意見もきちんと聞いて、どうなりたいと思っているのかを理解するように考えることが大切です。

そのために、まずは自分のことを知ることが大切です。知れば知るほど自信が付きます。それが「自心力」です。

あなたには、どのような思考の癖があり、それが現実の何を歪めているのか理解出来てくると、自分も相手も同じくらい尊重出来ます。すると同じくらいダウン症の子に対しても一人の人間として価値を感じていることに気づけます。

子供が小さい頃から、親が子供のことを尊重出来ると素敵ですね。子供の安心して成長出来ます。子供が小さい時からそのような環境を作ってあげていれば違った療育も出来るかもしれません。

 

怒りの原因を突き止める

3つ目の問題は、子供をコントロールしようとすることです。

子供が癇癪を起すと、親も躍起になって対応しますよね。子供が凄く大きなエネルギーを使って問題を起こしていると思うので、それに見合った対応を親も取るわけです。

そして、子供のそういった行動は、親の正しい価値観からは外れてしまっています。常識や価値観からズレると、それを是正したい気持ちや避けたい気持ちから感情のスイッチを入れて排除しようとするのです。

そのため、癇癪持ちの子供をなんとかコントロールしようと、暴言を浴びせたり、場合によっては手をだしてしまうのですね。

最近では、怒りが起きた時のコントロール方法などの本をよく目にしますが、対処療法的にして、その場でよくなっても、親の価値観は変わっていないので、あの手この手で形を変えて怒りの感情が出てきてしまいます。それがずっと続くと考えると嫌ですよね。

なので、子供や誰かをコントロールしようとする感情をやめることが大切です。

そのために、なぜその行動に対して怒るのか、根本から変えることが必要です。子供が騒いで、イライラする人もいれば元気だなとワクワクする人もいるのです。

考え方の違いだから仕方ないと、思っている人は、それが「思い込み」だと知ることた大切です。

子供に対しての怒りが少くなるほど、子供は家庭の中が安心で安全な場所だと思えるようになれます。それは子供にとっては丈夫な人生の土台です。子供が大きく成長できるタイミングが来た時に高くジャンプできる土台を作るのは早い方が良いですよね。

 

まとめ

今回は、ダウン症の子を持つ親が、子供が大きくなる前に必ず解決しておく3つの課題についてお伝えしました。

お金の問題を解決することで時間にも余裕ができて、豊かな人生計画を作ることができます。

また、自信がなく周りと打ち解けられない場合は、自分を認めて相手のことも受けいれられる自心力を磨きましょう。

最後に、怒ってしまう気持ちから子供をコントロールするのをやめて、安心安全な土台を作ってあげましょう。

いずれも、子供が大きくなってからより、小さいうちに気づいて、変えていく人とそうでない人は人生の豊かさが全然違ってくるでしょう。今回お話した3つの課題を乗り越えていけば、凄く楽しい時間が増えるので頑張っていきましょうね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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