
あなたが存在する確率は奇跡のようなものです。もちろんダウン症の子供が存在することも奇跡です。ダウン症の親はある意味幸運です。
なぜかというと、それは障害者の子供を受け入れる事が早く出来る場合が多いからです。
障害者の親で苦しんでいる人が多いのは、障害の原因が分からない事が理由である場合があります。理由が分からないと、どうやって解決していいのかも不明です。
解決方法がわからないので、いろいろ調べたり、病院を回ったりして時間がかかります。その時間は想像以上に親の精神的な負担になることは間違いありません。
また、障害の責任が誰にあるのかも分からないので、悩みます。もしダウン症のように科学的に親の遺伝子の影響が理由だと分かるとそれを共有したり、科学的に理解したりすることで納得出来たりします。
また原因が分かっているので、その原因については悩まなくなったり、逆に未来を良くしようと前に向くことが出来ます。
なので、障害の受容が早い場合が多いのもダウン症と親子の特徴です。
障害の種類も沢山ある中で、今の子供と出会えた確率は奇跡のようなものなのです。
私も次男もダウン症ですが、本当に感謝していますし、子供が先に死ぬ可能性があるのは辛い事です。どちらが先に死んだとしても、今これからの先の人生を、親が安心して死ねる社会をつくりたいと思っています。
今回は、あなたとダウン症の子が存在する確率はどのくらいなのか?理想の未来が訪れる確率を上げる方法について話していきます。
あなたが存在する確率
あなたがこの世に存在する確率は1400兆分の1です。
あなたのダウン症の子供があなたの目の前に座って笑っている姿も1400兆分の1の確率なのです。
どういうことかと言うと、
父親の精子の生殖タイミングでの数は生涯で1兆7500億匹と言われています。
そして母親の卵子が生殖タイミングで出来る個数は、200個くらいになります。
あなたが、あなたであるためには、以下の確率が必要です。
1/1兆7500億×1/200 = 1/350兆
その生殖のもととなるあなたの両親の生命の元が出会う確率は、奇跡のような事なのです。
それはダウン症の子供と出会えた事でも同じです。
しかも遺伝子においては、多く淘汰を経験します。
私の妻は、長男を流産しました。心臓の鼓動まで見えてとてもうれしかったのを憶えていますが、その後は上手くいきませんでした。妻もショックが大きく、それが原因で会社をやめることにもなりました。
命の淘汰が自然摂理の中で起こる事です。
それでもあなたの子供はその淘汰を乗り越えて生まれてきたのです。
それを不幸と思うかもしれません。
たしかに、障害者を育てる事は私達のこれまでの常識とはかけ離れています。
でも前を向くことです。ダウン症の親子は受容の面からも、この時代に生まれて幸運なことが多いです。
だから私も前を向くことが出来たのです。
もちろん、他の障害者が不利というわけではありません。
どんな親にとっても1400兆分の1の確率で生まれて来た事自体が凄いことであり、人生を精神的に豊かにしてくれるヒントがあるのです。
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本当に求めている人との出会いは奇跡
子供の育児の中で、多くの人に支えられていると感じているはずです。
それは私の場合、ダウン症の子供のほうがより大きく感じられます。
これまで出会うとは思わなかった人と合ったりします。
偶然出会うこともあれば、自分から会いに行ったりもします。
なぜなら本当に自分が求めている人と会うことは重要だからと考えているからです。
その根底には、私とその人が出会う確率もまた奇跡であると思っているからです。
この地球には75億人の人が住んでいます。人生80年くらいだとして、一生の内でなにかしらの接点がある人は3万人くらいで、例えばコンビニの店員などがそれにあたります。
さらに、同じ学校や職場、近所人となると3000人くらいとなり、
親しく会話をもつ人となると300人程度、
そしてその中でも気心しれた友人は30くらいでしょうか。
最後に、心を打ち明けられる親友となると3人くらいになります。
あなたが生まれ、親友が生まれる確率。
そしてその二人が出会う確率は、10の4万乗文の1です。
これがどのくらいの確率かというと
- 「腕時計をバラバラにして、25mのプールに投げ込んだ後、水をかき混ぜて元の腕時計に戻る確率」
- 「猿がピアノの鍵盤を叩いていたら、モーツァルトの曲が出来上がる確率」
などと言われています。
あなたがこれから出会う人生において重要な人もそうですし、私のコーチングにおけるメンターとの出会いもその一つです。
つまり、本当に求めている人との出会いは滅多に起きないという事です。
その事を認識できると、自分から会いたい人に会いに行ったり、話を聞きにセミナーにいってみたり、その人の本を読んでみたりします。
このブログを読んで頂いてるこの瞬間も私にとっては人生での奇跡の一つですし、感謝しかありません。
あなたのゴールを設定して理想の未来への確率を上げる方法
ダウン症の子供との出会いはあなた自身の未来への可能性を小さくしたりするようなものと考えているかもしれません。
しかし、その状況を受け入れる事が進み、過去ではなく未来を考えることが出来れば、あなたの理想の未来が沢山イメージ出来るようになります。
もし日常の家事や仕事に追われて、何か現状が変わっていないと思ったり、この先ダウン症の子供を抱えて不安に思っているのなら、現状を変える必要があります。
でもそんな事を言っても、そんな時間がないとかどうやれば良いかわからないと思うかもしれません。
それは、過去から現在を見ているからそう思うのです。
過去の常識や人間関係、出会った人、そういったものがあなたの価値観を作っています。
なので過去を見るのではなく未来から現在を見る必要があります。
その方法は、自分の本当にやりたいことを考えて、未来のゴール設定をすることです。
要は、自分の人生を生きるという事です。
ゴールを設定することで、自分を変えて行くということになります。
ダウン症の子供自身も生まれてこれたのは親のおかげでもあり、奇跡です。
しかし、あなたも同様に価値がある存在です。
子供のためにすべての時間を使うべきではありません。
あなたの人生はあなたが決めてください。
未来を見て、子供とあなたの人生をきちんと分ける事で、自分が輝き出すことができ、そうなると人生が楽しくなります。他人の価値観などにも左右されなくなります。
心理学では課題の分離と言われていますが、あなたは相手を変える事はできないのです。
あなたが変えれるのはあなただけです。
では、理想のゴールとはどの様に決めて行けばよいのでしょうか。
それは、なりたい理想の未来を強く想像するします。
そして未来のリアリティーを現状よりも強くします。
例えば、あなたは来週ディズニーシーに行くのでチケットを買っています。
それは、本人からすれば確実にやってくる未来であり、そうであるから着ていく服を買いに行ったり、用意を楽しんでします。それは未来にディズニーシーに行く確信があるからそういう行動をとるのです。
ダウン症の子供やあなたの理想の未来での生活でも同じです。
未来が必ずそうなると確信が持てれば、それに必要なことを楽しんで行動出来るのです。
本当にやりたいことを考えてゴール設定してみてください。
ゴール設定出来ればそのイメージを強めて、行動してみてください。
その方法はいろいろありますが、例えばセルフトークを意識することです。
普段使っている言葉は、その人の意識の表れです。その言葉はあなたの人格を作り未来を作ります。
ネガティブなセルフトークをやめて、自分を勇気づけたり、嬉しくなるような言葉を利用してください。
あの「神の愛の宣教者会」マザーテレサで有名な言葉があります。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
言葉は未来を決めて運命になっていきます。
あなたも理想のゴールを設定してみてください。
そうすることで、子供との幸せな未来が訪れる確率がどんどん上がっていくはずです。
親の死後の子供の幸せな未来もそのゴールの一つです。
親が安心して死んでいける。そんな人達が沢山いる確率を上げていく事も私のやりたい事、理想のゴールになっています。