ダウン症の子育て

世の中の役にたっているのだろうか?子育てに無力感を感じる理由

今回は、なぜ子育てに無力感を感じるのか、その理由をお話をします。

ダウン症の親は、子育てで無力感を感じる方もいます。

子供の成長が遅くてかけた労力が報われていないと感じる方もいれば、他の子供と比較して劣っているので惨めだと感じるのです。

そのような無力感の理由は「寂しさ」にあります。

寂しさとは周りから取り残されたという感情です。そのため、孤立していると感じるのです。ということは、周りから置き去りにされたと思うことをやめて、逆に周りの健常者の親でさえも置き去りにするくらいの気持ちが必要になります。

 

時間的視野が狭い

ダウン症の親が寂しさを感じるのに、子供の成長を見ることが難しいということがあります。

たとえば親の介護をしている人も同じことを考えるようです。親の介護は親が成長するわけではありませんよね。また、劇的に回復して活動をいきなり始めることもありませんので、自分がやっていることが無意味に思うこともあるのです。

つまり自分の時間を使って、費やして親にかけた見返りが無いわけです。それがダウン症の子育ででも起きるわけです。もちろん子供も成長はしますが、その流れは緩やかですし、停滞するときも多いです。

無力感を感じる親は、その時早く成長してほしいと考えます。しかし子供は親の思い通りになりません。

なので、早く成長すると思うのをやめて、時間軸を伸ばして見守るということが必要になります。

時間軸を伸ばすとは、長期的にものごとを見るということです。1年ではなく、もっと先の5年、10年先を想像しましょう。親の介護とは違うので遠い未来を考えることができます。長い目でみると今は不可能に思えることでも、出来るようになります。

コーチングでは、時間軸を伸ばして考えることをします。遠い先の自分から今の自分を見れば、孤立する必要はないと思うでしょう。また、取り残されていると思ってもいくらでも追いついたり、別の良い道があることがわかるでしょう。

 

何が大切が絶対的な基準を決めていない

無力感を感じる他の理由に、ダウン症の子育ての日々やっていることが周りには分かりづらい点です。

ダウン症の子育ては、どうしても他の健常者とは違う子育てになります。一概には言えませんが、子供によって個体差が多きいと感じています。

知的な部分でも成長に違いがあるし、もちろん親の遺伝を反映しているので、愛嬌がある子もいれば、引っ込み思案な子もいます。

とくに言葉や運動能力が劣るので、親は苦労して調べて教育します。そういった苦労は周りにはなかなか理解してくれません。時間を取られる、辛いと思ってもその感覚が伝わりずらいです。

そのような時に無力感を感じる親は、子供が世間に馴染めないことが悪いことだと考えます。しかし、世の中の役にたとうと考える必要はありませんし、周りのペースに合わせないと思う必要もないのです。

なぜなら、周りもあなたに合わせていないからです。

どういうことかと言うと、コーチングでは「世の中に絶対的な基準はない」ということです。その基準はあなたが決めてる基準がありますよね。それが周りに合わせないと迷惑がかかるという基準です。

しかし、絶対的な基準がないとすると何を基準にすればいいのでしょうか?それはあなたが決める優先順位です。いま、あなたは周りの子供を優先順位の一番に考えています。そのため、自分の子供が周りに溶け込めないと無力感を感じてしまうのです。

無力感を感じるのやめるためには、この優先順位を自分の子供が一番にしなければなりません。

もし自分の大切な基準の優先順位を決めないとどうなるのか?

それは、誰かが決めた優先順位の一番をあてにしてしまうのです。それは学校教育だったり、地域社会の常識などになりますよね。人には集団欲が備わっているので、さらに周りに合わせないと悪いことが起きると信じてしまうのです。

そのような負の連鎖を止めなければいけません。そのために、自分が大切な優先順位を子供だと決める事ができれば、周りに迷惑がかかるなどとは思わなくなります。どのように協同できるか生産的に考える事ができるのです。

 

今回は、なぜ子育てに無力感を感じるのかお伝えしました。

子育てで無力感を感じるのは、子供のせいではありません。それは、子育てを短期的に見ているからです。時間軸を伸ばして考えてみましょう。長い人生でこの1年、時間がゆっくり流れても良いのです。1年でやろうとして出来なくても、10年かければ出来るかもしれません。可能性は溢れています。

また、価値観も問題もあります。

絶対的な基準を周りのひとと合わせることに置いていると、行きづらくなります。かなり難しい問題で、到底自分一人では解決出来ないので無力感が湧いてきます。

そのため無力感を感じている親は、価値観の優先順位を変える必要があります。そのためには、ダウン症の子が一番大切だと心から決めることです。そうすれば、その気持ちは伝わって周りからも協力を得られるものです。周りに合わせる態度ではなく、子供に一番フィットする地域や世の中をイメージしてください。

コーチングではこのような無力感を、充実感に徹底的に変えていきます。無力感はすごくエネルギーが低い状態です。上手くいかないと信じているので未来を考えることが大切です。

未来が良くないものになる可能性が高いと思っているので、未来から変えていくのです。

無力感を感じていたら、まずダウン症の子供の重要度をもう一度考えてみてくださいね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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