私はいつも、ダウン症の親はセルフコーチングをしたほうがいいよ、言っています。悩みは家族によって全然違うでしょうが、人生を明るい方向に変えたいけどどうしたらいいのか分からないという親や兄弟には、以下の3つの問題があることが多いです。
- 自分を褒める力が弱い
- うまくいかないと落ち込む癖がある
- 目標がない
セフルコーチングでは、このような問題を改善していきます。セルフコーチングとは、自分自身でコーチングをすることです。コーチングとは通常、コーチとクライアントがいます。
そのコーチ役も自分が一人二役で行うのです。コーチングとは、コーチがクライアントを行きたい場所(目標やゴール)につれて行くものです。
よくコーチングの説明で聞くのは、傾聴するとかクライアントから答えを引き出すとか言われています。ただそれは本質ではなくて、要は、目標地点までどのような手段を使っても連れて行ってあげるということです。
そのためにワークやスキルを使うのではなく、変え方や価値観を変えてあげることが大切です。それが変わらなければワークなど無意味です。なぜなら、来週になればもとの状態に戻ってしまうからです。
セルフコーチングは、このようにあなたの理想の未来があれば、それを実現できるようにします。自分自身で、偏った考え方や間違った考え方に気づいて直していくものです。
3つの問題が解消していくことで、ダウン症の家族や兄弟がもつ悩みも自発的に解決できる可能性が高まります。
自分を褒める力が弱い
ダウン症の親や兄弟は、子供が周りに迷惑をかけてはいけないと考えます。言葉が通じないからとか、行動が遅くて相手の時間を奪ってしまうと思っています。
このように、他人ばかりを優先して、自分の家族を後回しにする人は上手くいきません。相手も気を使って疲れてしまうからです。
その原因は自分を褒める力が弱いからです。
逆に、自分を一番に大事にして良い波動を出している親は、相手も気持ちいいと感じます。そのような人は、ダウン症の親だろうが兄弟だろうが、近くにいたいと感じるものです。
人を優先してきたら自分の本当にやりたいことが出来ないことに気づいてください。自分を大切にすれば、世界はやりたいことで一杯になります。
そのためにセルフコーチングを生活に取り入れましょう。そして自分を褒めるようにしましょう。
やり方は、今日一日で良かった点、何か上手く出来た点、継続できたことなどを書き出してみましょう。そして自分自身の体に手を当てて、「よくやったね」と褒めてあげてください。
ここでは深く話しませんが、あなたの潜在意識にはきちんとその気持が届くのです。
うまくいかないと落ち込む
育児などで上手くいかない事があると落ち込む人がいます。良くないことは、自分のせいだとか子供が原因だと妄想しているわけです。
しかし、上手くいかないことがあるのは当たり前です。そもそも、この世の中上手くいかないことばかりです。良いことが頻繁に起きていると錯覚しているのです。
本当に嬉しいことはほんの一握りで、あとのことは妥協してよしとしているのです。
上手くいかないこととは、
- 子供の行動にイライラしたらり
- 人に自分の意見を反対されてむしゃくしゃしたり
- 無視されたり
- 子供のせいでスケジュールを崩されたり
などですが、上手く物事が進まず落ち込む親は、相手が悪いと考えます。しかし、原因はあなた自信にあるので、相手に起こったり愚痴を言ったりしても無駄です。
原因は、あなたが相手をコントロールしようとしているからです。コントロールしようとしたエネルギー分だけ、自分のネガティブな感情に帰ってきます。100コントロールしようとしたら、100ネガティブな気持ちが引き起こされます。
なぜそうなるかというと、人間はひとからコントロールされるのを本能的に拒否するからです。
ここでもセルフコーチングをつかいましょう。やり方は、「上手く行かなくて当たり前」と思うことです。
子供が机のものを落とした時、「当たり前、当たり前」と流しましょう。最初は感情が出てきてしまいますが、何度もこのように考えているうちに、無意識に予測できるようになります。すると本当に当たり前になり、今回は珍しく大丈夫だったねくらいの余裕ができてきます。
このパターンを無限に増やしていきましょう。そうすれば、ネガティブな感情にエネルギーを使い切らず、あなたのやりたいことにエネルギーを注げるようになります。
目標がない
最後は、目標を持っていないダウン症の子がいる家族です。そういった方は、誰かが決めた目標や活動に依存します。
たとえばそれは、あなたの親であるかもしれません。または、ダウン症の親の会のリーダーかもしれません。
誰かが決めた基準に沿って、生活しているのは楽です。自分では悩まなくて良いので誰かが決めてほしいと思っています。学校のPTAとかを見ていて良く感じます。もちろんあれは親の時間を取りすぎたり、親まかせにしている学校の仕組みには強く反対です。
つまり、現状維持を続けているので成長が出来ません。
しかし目標を持たない親は、自分には出きないと考えます。その理由は、勝手に自分よがりの目標を立てるのは悪いと思うひとも多いです。
でも安心してください。上であげた自分を褒める力や、当たり前な感覚を身に着けていくことで、目標をつくってもよいかも。と思えるようになります。
目標とは、あなたなりの理想の人生です。人生というと大きいかもしれませんが、自分の好きなことや子供とやりたいことを、死ぬまでに実現しましょう。
そのためにセルフコーチングは役に立ちます。目標をつくるために、以下の手順で書き出してみてください。
- やりたいことを30個書く→例:ハワイで暮らしたい
- やりたいくないことを30個書く→例:週末も家に長くいるのが嫌
- 先程書いたやりたくないことを反対にしてみる。→例:外が好き(自然がすき)
- 1と3で同じような意味のものがあれば、やりたいことの候補にする
自然が好きだと感じたら、ハワイでもいいし何処か日本の自然が多い県でも良いのかも知れませんね。
このように、常に自分の好きなこと、楽と感じること、ワクワクすることは何か考え続けておくことが大切です。
まとめ
今回は、ダウン症の子をもつ家族がセルフコーチングをしたほうがいい3つの理由をお伝えしました。
相手をコントロールしようとすると、ネガティブな感情となって跳ね返ってきます。なので自分を褒めて、自分がプラスのエネルギーを周りに出しましょう。
そして、上手くいかないことが当たり前と思って、上手くいかないことが来るな!と予言できるくらい慣れていってください。
そのような思考パターンができれば、やりたいことや目標を決めるために誰かの基準に従うのではなく、自分の気持を優先してください。そして書き出してみましょう。
この3つの問題をセルフコーチングを通して解決することで、目標に向かっていきやすくなります。
コーチングはよく分からないと思うひとでも、きっと人生の役に立つので実践してみてくださいね!