ダウン症の子をもつ親は、子供が小学校に通っていたら、先生から理解が得らなくて辛い思いをしたことありませんか?
子供はみんな、それぞれ特徴があるので、うまくいかないこと、下手なこと、の個人差が大きいですよね。
一度出来たことでも、気分が乗らないと、次は出来なかったりします。
親は、そのような子供の変化をよく知っているので良いのですが、小学校の先生からは理解されないようなことも起きてしまいます。
すると、子供を理解してくれない人に対して怒りが湧いてきて、小学校を変えたいとか、あの先生とは関わらないようにしてほしいと思うでしょう。
そこで怒りのような負の感情が出てくるということは、実は、
あなたにとって大切な問題が目の前で起きているということなのです。
その問題を放置すると、また同じようなトラブルがやってきます。
なので、そう感じたときは積極的に、自分の問題を解決することが大切です。
今回は、教育者が自分の子供のことを理解してくれないと感じたときの対処法についてお伝えします。
先生が障害がある子を理解してくれない理由
小学校の先生が、自分の子供の障害のことを理解してくれないと残念に思うことはあるでしょう。
もちろん、優しい先生や面倒見がよくて人気のある先生もいると思います。障害について理解の深い先生もたくさんいます。
そのような裏表が見えるので、余計に子供への対応の悪い人に対して嫌な気持ちになります。
しかし、近所の知り合いでも、親戚のおじちゃんでも、ママ友でも、同じ考えを持つ人はいないのです。価値観は人それぞれなので、あの人が悪い、この人はいいと決めつけること自体無理があるのですね。
たとえば、先生が、この子は道を覚えられないから遠足にはつれていけません。と言われたらあなたは、そんなことは無い、子供は大丈夫と反抗的に思うかもしれません。
なんでこの先生は理解してくれないのか?子供目線で対応してくれないのか?不満でいっぱいになります。
その時、積極的に、この出来事が自分にとってどんな意味があるのかなど、冷静に考えることは無いかもしれません。
しかし、大切なのは、自分の価値観以外に、「他人の価値観も存在する」と気づくことです。
どんな親でも、他人に対して、何かしらのネガティブな感情を抱いているものです。例えば、劣等感や罪悪感、不安や、恐怖、自分より不幸でいてほしい、嫉妬する、などの感情です。
しかし、このような感情が悪いわけではありません。
こうした価値観や立場の違いがあるから、お互いを助け合ったり、心の不足を埋め合ったり出来るのですね。
相手も良くないところもあるし、いいところもある、と相手のことを受け入れてみてください。
そうでないと、先生が自分を攻撃していると勘違いしてしまいます。
すると、自分の心が不安定になったり、本当に自分の考えが間違っていないのか、自分自身を信じれなくなってしまいます。
嫌な感情が出てきたらどんな意味があるか考える
小学校の先生が子供のことを理解してくれないと思った時には、
この問題は、自分に対して何の意味があるのか考えることです。
たとえば、先生に対して怒りがあるなら、なぜ自分は怒っているのか考えてみましょう。
例えば、その理由の一つにあるのは、怒ることで自分を守っているのです。
自分は障害者のことを理解していて、彼らを助けるんだと思っているので、それを否定されると自分の世界観が壊れてしまいます。
なので、自分を守るために、怒って相手を変えようとするのです。
しかし、相手を変えることは難しいです。同じ障害者をもっている親同士でも、本音で意見を一致させることは難しいと感じています。私がコーチングで関わった方も本当にいろんな考えがあり、悩みがあります。
なので、教育指導者と障害者の親という180度違う立場で、お互いを理解しあうのは大変です。
なので、まずは自分の思考を変えることです。
そのために、今、目の前で起こっている問題は、家族とか自分のために何の意味があるのかしっかり考えることです。
理想の未来から見て、この問題が何の役に立つのか考えてみましょう。
たとえば、先生の言うことを受け入れて、学校も対応しやすいような、妥協点を見つけられるかもしれません。そうすれば、子供が孤立せずにすんだり、他校に転校まで考える必要はないのかもしれません。
- 新しいやり方や
- 自分の行動
- いつもの思考のくせ
など、自分をどのように変化させることが出来るのかを考える事が、嫌な気持ちから抜け出すのに本当に大切なことなのですね。
理想の未来を基準に考える
子供を理解してくれない問題に対して、何か考えてみるにしても、自分の中にこうなりたいという人生観や、理想の未来が無いと行き止まりになってしまい、ただ悩むだけになってしまいます。
なので、理想のゴールに対して、何の意味があるか考える必要があります。
普段から、将来のことに、不満や不安ばかり言っていると、このような考え方が出来ません。
逆に、理想の未来があると、それを基準に、こうなったらいいと考えて試行錯誤できたり、
もし、人間関係でトラブルが起きても、理想の未来に対してまったく関係ないことであれば、簡単に無視できるでしょう。
仮に、無視出来ないのなら、自分の心に制限をかけてガチガチにしてしまっている可能性があります。
それはまた別で外していく必要があるのですが、
まずは、理想のゴールをきちんと考えて、それに沿って行動してみましょう。
小学校の先生が子供を理解してくれないと怒りがあるなら、まず1年後、5年後、10年後の理想の未来をきちんと考える。
そして、先生との意見の違いに対して、どのように自分が反応するればよいのか、行動すればよいのか考えることで、理想の未来に向かって、親子で進んで行けるのです!