新年になると今年の目標を立てる人が多いです。新しい気持ちで、前向きになるのはとても良いことだと思います!
ただ、新年の目標を立てても一年後、達成出来ている人と、達成できない人、始める人と、始めない人がいます。
あるポイントを押さえないと、せっかく目標を作っても、叶わないと言う結果になるので気をつけてください。
では、どうしたら目標達成ができるでしょうか。障害者の子がいる親、とくにダウン症の子の親は、この一年の成長を強く望んだりするかもしれませんね。とくに自分のことよりは子供のことをとるかもしれません。
でも子供ばかりではダメで、子供と合わせて自分も成長することが必須です!
今回は、コーチングの考え方や、日本の特殊な文化などから、今年こそ飛躍の年にして、親子が理想の別人になる方法をお話しますね。
日本人の特殊感覚を応用する
実は日本の文化は、特殊な時間感覚を持っています。それは「新年でリセットする」という感覚ですね。
年末は大掃除をして、108回の除夜の鐘で煩悩を洗い落とし、神社で禊をして、おみくじを引いて、一喜一憂しながら、清新な気持ちで新年をスタートすることができます。
過去から延長される時間軸ではなく、毎年毎年新しく生まれかわっているのですね。なので、その文化に思い切り乗って、まっさらな状態で目標設定をしてみましょう。
去年の目標を継続したり、手についていないものは思い切って捨ててください。
これからやりたいことは何ですか?ぜひ考えてみてください。そうすれば、今年は新しい展開が待っているのですね!
目標を叶える最大のコツ
新年の目標設定をして達成させるためには、外せないことがあります。それは、やりたいことを目標にすることです。
やりたいことを目標にすると、やる気が出るので、達成しやすくなります。
やりたいことは、なんでも良いので、素直に決めることが大切です。目標は、誰にも見せる必要はありませんので、他人の目を気にしなくていい。
目標を立ててもうまくいかない人は、やりたくないことや、大してやりたくないことを目標にしてしまっていることが多いと思っています。
やりたくないこと、、、例えば、本当は親の会には行きたくないけど、今年こそは親の会に出席して情報収集するぞとか、ダウン症の子が痩せなくても最悪、別に困らないけど今年こそなんとかして痩せさせる、といった目標ですね。
◯◯会とかに行きたくない人は、目標を立てて頑張っても、辛くなるだけなので、ものすごいストレスになってしまいます。もちろん、挫折したり、途中でやめてもいいのです。
ただ、その時に、なぜストレスになったのかは考えた方がいいんですね。こう言う場合、他人から情報収集を続けるほどの、理由がありません。
楽しいとか、面白い、やりたい、も重要な理由の1つですね。
ダウン症のことを調べて、楽しかったら続きます。不謹慎かもしれませんが子供の体質のことでも知識を知って、それを子育てに活かすことが役に立つと思ったら楽しいものです。
それが、まあまあ楽しかったら、まあまあ続きます。しかし、楽しくないと、やる理由がなくなり途中でストップ。
他には、会社からの命令で、「この資格を取らないと減給だあ!」と言われたら、必死に達成するでしょう。あるいは、この勉強をすると、確実に給料アップするとなったら、熱心にやるのではないでしょうか。なにせお金がかかっていますもんね。
こんな感じで強い理由があると、達成できるのです。
やりたいことは、強烈な理由になります。それは子育てでも同じです。そして、やりたくないことは、強制的にストップする明確な理由です。
そのため、目標はやりたいことを設定しましょうね!
理想を叶える2つの条件
本当にやりたいことといえば、あなたにとっては理想の状態ですよね。そして、実はやりたいことには、2つの側面があるのです。
1つは、シンプルにやっていて楽しいことです。ゲームが楽しい人は、ゲームをずっと続けられます。
2つ目は、未来に良いことがある場合です。人は、未来に何か良いものがないと、やる気になりません。
例えば、海外旅行が大好きな人は、何日もかけて旅行の準備をして、わざわざ飛行機に乗って、24時間かけてヨーロッパに行きます。
しかし、同じ人でも夕飯の買い物に行くのが嫌だと、めちゃくちゃ億劫になります。全然準備できなかったり、面倒くさくなったりするのです。準備したり、移動したりすることは同じで、むしろ海外に行く方がはるかに大変ですが、同じ行動でも未来が違うと、やる気が変わります。
目標達成というと、行動の方に目が行きがちですが行動よりも、未来の良いことに注目することが大切です。
思い出してみてください。
行動だけだと、単純に楽しいことしかできないことがほとんどではないでしょうか?
例えば、英語を勉強する、という目標は、英語が好きな人じゃないとできません。他のことの時間を削ってでも英語を話したいとか、読みたい、youtubeで字幕をつけたい、、、という人ならできるでしょう。
英語をやって、それほど楽しくなかったり、辛かったりすると、すぐ辞めますよね。
しかし、英語がそれほど好きじゃない人でも、アメリカ人の恋人が偶然できたら、英語で話したい、と思うかもしれません。
その場合、未来に恋人と深いコミュニケーションを取れている、というやりたいことが生まれます。
すると、同じ英語の勉強でも、楽しくなったり、やりたい、と思うようになるのですね。凄く楽しいと思いませんか?
行動ではなく未来の嬉しいことを思う
行動ではなく、未来の嬉しいことに注目することは、とても大事なことなんですね。
私たちは、学校教育などで、行動や習慣が大事だと教えられてきました。毎日勉強しよう、運動がいい、決まった時間に集まるといった、労働者思考の考え方が入っているのです。
もちろん、大事な習慣はありますが、行動とか習慣ベースで考える目標は達成しにくくなるのです!
というのも、その行動や習慣が楽しくないと、強い理由がない限りは続かないから。
続けることが正しいわけでもないですが、その原因がわからないと、同じことを繰り返してしまうでしょう。典型的なのが、ダイエットです。繰り返してうまくいかない人がめちゃくちゃ多いと思っていませんか?
食べるのが好きな人が、食事制限するのは、辛いことでしょう。運動が好きでもないのに、運動するのは最悪です。
ダイエットをしたら、超健康になっても、ちやほやされて、モテモテで通帳にお金が沢山はいってきて、ハッピーライフだったら良いですが、実際痩せてもそんなに良いことが降ってくるわけではありません。
逆に、痩せて超いいことばかりだった人はそのまま痩せています。
しかし痩せても大していいことがないと、食べる方が幸せです。だから、太るわけです。
ダウン症の親でネガティブな思考が止まらない人は、いろいろやったけど対して良いことがなかったのではないでしょうか。
なので、行動ではなく、未来の目標を見つめ直してみてください。
あなたの、やりたいことは何でしょうか。その理由が強ければ、親子で達成することができます。
常識のなかにとどまらない
目標やゴールを決めても、行動の方に注目してしまうと、達成が難しくなるもう一つの理由は、行動とか習慣は、「すでに知っていること」の場合が多いからです。
目標を決めて、そこから逆算すると、ほとんどの場合、「知っていること」をやってしまいます。
例えば、サラリーマンやOLが起業して成功したいといって、「まずは勉強です」「まずは本を読んでから」と行って、何もできない人も多いです。
ゴールを作っても、コンフォートゾーンの中で処理しようとしているわけです。コンフォートゾーンとはあなたの安心できる常識のことで、安心感があります。
行動や習慣で考えると、自分のできる範囲、わかる範囲で止まってしまいがちになります。
なぜなら、視点が未来ではなく、過去に向いているから。
知っていること、できることは、今までの記憶の中にあります。そのため、すぐに思いついて利用することができます。
しかし、その延長線上には、成功はないわけです。障害者やダウン症の子と一緒にいる時点でもう世間や一般常識からかけ離れているので、普通のことは通用しません。親が死んだ後のこともどうなるか不明だし、お金もどれだけかかるかイマイチピンときていないのではないでしょうか?
そのため、去年と同じような目標を作って、子供が進歩しない、自分の考え方も何もかわらないということが本当に起こります。
コンフォートゾーンを変えずに、過去にあった安心なことを繰り返しても、過去の焼き直しの現実が生まれるだけなのです。そういった現実は、ダウン症の子の子育ででは逆にネガティブな気持ちを生み出したりします。
今年こそは諦めてみる
過去に視点が向けば、新しい未来はやってこなくなります。同じような場所をぐるぐる回るわけです。
そして、今までできなかったことも、過去の視点です。
今年こそはやる、という目標設定は、過去を向いているので、やらないほうが良いものも多くあります。
今年こそは勉強する、今年こそは〇〇する、などは、過去にできなかったことに注目して、視線が過去に向かっています。
そういったものは一旦諦めてみましょう!
本当に必要な場合は、また出てくるので大丈夫。新しい、今までになかった目標を親子で立てみませんか?
今年こそは子供のためにSTの先生を見つける、のではなくて、親子で山を登るでも良いかもしれませんし、
ダウン症の本を読むのではなく、ユーチューバーになって情報発信するとか、なんでも良いですよ。
過去に視線が向き続けると、それ以外が見えなくなり、盲点が生まれます。そのため、コンフォートゾーンに止まって、進歩できないわけです。
それなら、一旦全部やめて、全く知らないことに目を向けてみましょう。そうすると、視線が未来に向いて、盲点がはずれる。
すると、今年は新しい情報がたくさん入ってくるでしょう。楽しみにしてみてください。
追伸
始めにもお伝えしましたが、日本の文化は、特殊な時間感覚を持っているのです。
「新年でリセットする」という感覚です。
年末には窓まで大掃除をして、新年のお参りにいきおみくじを引いて、大吉がでたら、ワクワクしながら清新な気持ちで新年をスタートする。
それは、過去から延長される時間観ではなく、毎年毎年生まれかわっているということですよね。
なので、その文化に便乗してくださいね。
まっさらな状態で目標設定をしてみましょう。これからやりたいことは何ですか?ぜひ考えてみてください。
そうすれば、親子の今年は新しい展開が待っているはずです!本当に楽しみにしてみてくださいね。