脳科学

子供がダウン症でも自分のやりたいことが溢れてくる脳活用法

 

子供に障害があって、育児で悩んだりふさぎ込んでしまってあなた自身のやりたいことを後回しにしていませんか?

何も浮かばないと思う人は、ちょっとした脳の活用法をしっておくだけで考え方や人格が変わるかもしれません。

今回は、目標に向かって無意識を燃え上がらせる「プライミング」というものについてお話しますね。

 

プライミングって何?

脳内には、ドーパミンという快楽物質があります。ドーパミンは人のモチベーションに深く関わっている物質です。たとえば、食事を食べたり、運動をするなどで脳内でドーパミンが出でてくることは聞いたことがあるでしょう。

このドーパミンが出ると、人は快楽を感じます。たくさんドーパミンを出すとその分気持ちよくなるんですが、ドーパミンの気持ちよさに依存症になってしまう人もいるのですね。たとえば、ニコチンを摂取すると脳はドーパミンを大量に放出するので、タバコがやめられなくなる人もいる。

また面白いことに、お腹がすいたときにおいしい食べ物のことを考えただけでもドーパミンが出ます。しかし、快楽物質が出たところでお腹が満たされるわけでもないので、快楽物質が先に出ると、脳内では「ご飯を食べたい!」という強いモチベーションが生まれるのです。

子供はこの典型的なものですよね、ひょっとしたら凄いドーパミンがでているのかもしれません。

この、先にドーパミンが出てしまう脳の仕組みを、「プライミング」と呼びます。

プライミングが働くのは食事だけに限りません。たとえば、恋人のことを考えると会いたくなっていても立ってもいられなくなる、というのもプライミングの働きなんですね。私の次男もダウン症ですが、ふと早く逢いたくてたまらなくなるときがあります。

成長はゆっくりですが、笑顔は満点だし、見ていて元気がでます。もちろん大変なこともあります。気分がすぐに切り替わるので親も合わせていくのに必死になります。子供と話すときや面倒をみるときは出来るだけ自分の気持ちや態度をフラットにするようにしています。つまり悪いことが起こってもあたりまえ、良いこと嬉しいことがあっても当然と準備しておくようにしています。

 

プライミングでやりたいことを溢れさす方法

そして、このプライミングを利用して、あなたのゴールに対して強いモチベーションを生み出すことも可能です!

無意識に対して「目標を達成すると快楽が得られますよ」ということを覚えさせます。そうすると、無意識がゴールを達成したくなって、努力しなくても自然とゴール達成へのエネルギーを生み出してくれるのですね。

それでは実際にプライミングが起きるようにワークを行ってみましょう。

  1. あなたのゴールを紙に書いてください
  2. ゴール達成のメリットを5つ書いてください

ゴールを達成したときのメリットを、書き出してみましょう。ゴールを達成したらどんないいことがあるのか、自由に想像してみてくださいね。この方法を使ってゴールと快楽を結びつけられればプライミングは成功します。

 

プライミング活用の注意点

プライミングはものすごく効果が高く実証されていてメリットが多いのですが、注意点もあります。

一つの目の注意点は、自分が「いいな~」と快楽を感じるものにしてくださいね。たとえば、「お金持持ちになってダウン症なんて気にしなくなる」というゴールに対して、「株や仮想通貨をたくさん買える」というメリットを書いたとしても、じゃあ本当に株やデジタル通貨をたくさん持っていて「いいな~」と思うのか?と考える必要があります。

確かに資産を買えるのはメリットかもしれませんが、それに対してドーパミンが出てプライミングが働かなければなんの意味もありませんよね。効果が出るかどうかが大事で、実感できないと無いも生活が変わらないくなってしまいます。

もう一つの抑えておく点は、「ゴールを達成したら、自分へのご褒美をあげる」というようなメリットにしないようにしましょう。

もちろん、それでもある程度効果はあると思いますが、ゴールを達成しなくても自分にご褒美をあげることはできますよね。それは自分でもわかっていると思うので、わざわざゴールを目指す強い動機づけにはならないのですね。

たとえば、「ゴールを達成したら、2500円のパンケーキを食べられる」という飴を用意したところで、コンビニでも買おうと思えば買えてしまいますからね。メリットはあくまでも、「ゴールを達成したらどうなるか?」である必要がありますね。

ゴールを達成したらどんな素晴らしい世界が待っているのか、お風呂でお湯につかりながら思い浮かべてみてくださいね!その快楽が強烈であればあるほど、あなたのゴール達成は近づくでしょう。

 

追伸。

ダウン症の子がいて、子供ばかりになっているなら、もっと自分のために時間を使うことが人生豊かになる本当の秘訣だと思っています。

やりたいことが溢れてくると自分の時間も大切に出来ます。自分の可能性も見つかるでしょう。そんな時間がたくさん増えてくれば、子供の可能性も見つかるかも知れません。

そんな人生を豊かにする、可能性探しに脳を活用してみましょう。

脳には他にも沢山の知られていない便利な使い方があるので、調べてみてください。きっとダウン症の子のことで悩んでいても生活が楽しくなるヒントが沢山ありますよ!

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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