ダウン症の子育て

ダウン症の子供に愛情を持たなくても良い

お母さんはこれをするもの、お父さんはあれをするものと言う固定概念が日本人の中にまだ多くあります。

またダウン症の子はこうであるものという思い込みもあります。

親やお母さんは、子供に常に愛情を持って接しなければいけない。こんな思考も固定概念でしょう。あなたはこのような思い込みに縛られて、苦しくなっていないですか?

自分にも愛情注いでください

人はひとりひとり違う価値観を持っているので、言い合いや意見の食い違いがでてくるのが当たり前です。今こんなに心理学や対人改善、マインドフルネスなどの本や情報が沢山あるのは、多様な価値観があり、人間付き合いが難しくなっているからです。

それは子育ても同じことです。

人はみんな価値観が違うのは当然で、食べ物の好き嫌いも漫画の趣味も、好きになる人のタイプも全く違うのに子育ての価値観だけ一緒ではおかしいのです。

親だからと言っても、ダウン症じゃないからダウン症の子の気持ちは分かりません。ダウン症の子供に愛情が持てない人もいるでしょう。また、愛情が持てる時と、持てない時があると思います。

しかし、親は子供に愛情を持たなければいけない、こうした固定観念に振り回されている必要はありません。つまり愛情を持たなくても良いのです。

こんなことを言ったら、あなたの心に罪悪感が芽生えてくるかもしれませんね。そうした罪悪感を手放すことです。

なぜなら、罪悪感からくる不安やストレスが、あなたを苦しめ、結果的に家族や子供にとっても悪い影響を与えるからです。

親や周りの人にもっと愛情を注ぎなさいと、言われたことが、あなたはあるかもしれません。しかしそうであったとしても気にしないでください。

大事なのは、自分を愛することです。まず自分を愛することを覚えてください。あなた自身が豊かになり、それを周りに伝えていけばいいのです。

子育ての価値観統一の原因

なぜ子育ての価値観が統一されているのでしょうか。

たとえば職場であなたが、「週末の土日は子供はどこかに預けて、温泉旅行にいくんだー」といったら半分の人はいいねー!と言いながらも内心では「大丈夫この人?」と思うかもしれません。

子育てをしている人に話しても、怪訝な顔をされるかもしれません。

なぜなら、多くの人が「お母さんは愛情をもって育てる」ことが常識だと思っているからです。自分を犠牲にしても愛を持って育てることが正しいと勘違いしているのです。

素直に愛情を持って育てることを真に受けると、愛情を与えられない時に自分を責めてしまいます。

子供が健常者であっても、すくすく素直に育てばいいのかも知れませんが、そんな子はほとんどいません。まして、ダウン症の子もいれば、自閉症の子もいるし、もっと知的障害があるお子さんもたくさんいます。

私の次男もダウン症だし、障害者の子供向けのボランティアをしているので、本当にいろんな困難が親にはあると分かっています。

そうなると、子供に愛情を与えられない場面もたくさんでてくると思います。私も子供が憎らしく思うこともあります。ダウン症は天使の子だと言われますが、それはほんの一瞬の出来事です。

そのため、常識を真に受けていると生きづらいのです。

私達は、子供の頃から誰かが仕切ってくれる、コントロールしてくれると学校や会社で実感しながら生きてきました。その代表例がテレビなメディアなどです。メディアが押し付けたい思想な考え方の影響を沢山浴びてきました。

なので、「いつも愛情を持ったほうが良い親だ」といった同じような金太郎飴みたいな考え方に染まっているのですね。

このような全体主義から距離を置くことです。

 

自分に優しくすることが一番大切

子育てでも、人生でも一番大切なのは自分に優しくすることです。ダウン症の親は自分に厳しい人が多いと思います。自分を高めることを目標にすることは凄いことで、本当に素晴らしいことです。

でも自分を責めるばかりでは辛くありませんか?

少しでもそう感じているなら、自分を褒めることをしてみてください。自分も大切だと意識して、自分の存在価値を高めることが豊かな人生を作ります。人生というと大げさだとしたら楽しい毎日でも良いですね。

それも、家族のなかでの存在価値だけではなく、地域や社会に対して自分は価値があるところまで自己肯定感を高めていければ、自然とやりたいことや大きな目標が出てくるでしょう。

また、もっとお金や時間の豊かさを手に入れてもいいのです。

子供を土日は預けて、自由にリラックスする時間をつくるもの良い方法です。子育ては平日で十分という常識にしてみましょう。もちろん、子供はママが好きなのでそう簡単にはいかないかもしれません。

それであれば、お金を使って平日にベビーシッターや掃除屋さんに代行してもらうなど、方法はあります。よくお金を使うのは汚いというイメージがありますが、これも固定概念です。こういったものに縛られているかぎり豊かとは程遠いものです。

お金は、価値があるものに集まるし、信用の証拠です。お金は便利でも高尚なものでもなく、信用の集まりなのですね。

そういった価値観に少しずつ変えていくと、お金を使う抵抗も無くなるはずです。

終わりに

これからも「愛情をもって接してあげてね」と言われることがあるかもしれません。また、そうした世間の常識に影響されることもあるでしょう。でも心の中では私自身にも愛情をたくさん与えてあげると唱えてください。

自分を癒やしたり、褒めたりしましょう。

パパや周りの人から言われるのではなく、自分で自分を褒めてあげましょう。そうすれば自分の考えに自信が持てます。

たとえ他の人の意見と違おうと不安がなくなります。

そうなったら素敵なことですね。

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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