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パラレルワールドを意識して将来の見通しをたてよう

 

障がいの種類や程度によってコミュニケーションが困難であることがあります。健常児であれば手がかからなくなるまでという期限付きで育児をがんばれるかもしれません。

しかし、たとえばダウン症の子の育児では、ここから先は楽できる、手が離れるという見通しが立たないですよね。

そういった人は、人生で重要な選択を迫られていると思います。

小さいときだったら、高校や大学の受験、大人になってからは、仕事や結婚など自分の人生を左右するような、大きな選択をすることが誰にでもありますよね。あるいは、大好きな人に告白するかしないかみたいな選択も、人生においては大切なターニングポイント。

でも子供できたポイントでその子に障害があれば、人生の設計やイメージは大きく崩れてしまって自分が知っている常識から外れてしまっているのですね。

また、重要な選択をするときに、どうしたらいいものか、、、と悩んでしまうことがあるはずです。

ダウン症の親はこれまでの常識を当てはめていくと、ネガティブな情報ばかりが増えて行くと思います。そうであれば、思考を変えていけば別の世界に変わるかもしれません。

それが、パラレルワールドに移行することです。

そこで今回は、人生の重要な選択のうち、特にみなさんが悩むと思われる、パラレルワールドへ移行するための「チャレンジするか、しないか」という選択を上手にするための方法をお教えしますね。

 

パラレルワールドとは?

パラレルワールドとは、今の現実世界とは別に、他の人生がある。別の人生を歩んでいるあなたがいるという考え方です。

ただ、それを意識するといってもスピリチュアル的に別の世界に移動するような非現実的なことではないのですね。

パラレルワールドは、あなたの平行世界のようなものです。難しいのでもうちょっとわかりやすく説明しますね。たとえば、「大好きな子に告白するか、しないか」の選択において、2つのパラレルワールドが考えられます。「告白した世界」と「告白しなかった世界」です。

過去に大好きな人に告白しなかったことで後悔した、という経験がある方も多いかもしれません。もし告白していれば、経験することも変わり、別の人間関係ができたり、その人に影響されて考え方が変わっていたかもしれません。

人は、自分の思考が行動を決めているので、考え方がもし違っていれば別の未来になっている可能性はかなり高いです。

このように、選択するということは、どちらか一つの世界を放棄して、どちらか一つの世界を実現するということになります。

これは、「可能世界」でもあるといえますよね。どちらかを選ぶことが出来るし、いつもあなたは世界を選んでいます。しかし、その選択にあなたは満足していないかもしれません。

ダウン症の子が生まれてくることは選択出来なかったかもしれません。私の次男もそうでした。しかし、子供と楽しいワクワクしたあったかい人生を進める選択はこれから沢山できます。それは意識するかしないかにかかっています。

 

パラレルワールドを決めるためのパターン

「チャレンジするか、しないか」の選択とは、たとえば、「会社をやめて起業するかしないか」「好きな人に声をかけるかかけないか」「人に会いに行くかいかないか」「フルマラソンにでるかでないか」「子供に一人でお使いにいかすかどうか」などの選択です。

つまり、どちらか一方は「現状を超えるチャレンジングな選択」もう一方は「現状を超えない現状維持の選択」ということです。このときにどっちの選択をしたらいいのか、という基準には2つのパターンがあります。

2つのパターンとは、

  1. 目標やゴールが設定済みである場合のパターン
  2. 目標やゴールの設定がない場合のパターン

になります。

そして、答えは、

1のパターンでは「常にゴールから判断する」、2のパターンでは「常にチャレンジングなほうを選択する」ということです。

特に2のパターンは心理的な抵抗が多いと思いますので、上手にチャレンジングな選択をするための方法をお教えします。

1. 目標やゴールを設定済みである場合

ゴール設定済みである場合というのは、たとえば、「ダウン症の子が世界平和を実現する」というゴールをすでに持っていて、それに向かっている状態のことです。その場合、判断基準は「ゴール」になります。全てをゴールを基準に判断して、チャレンジをするかしないかを決めるのです。

たとえば、世界平和に貢献しないと思われるビジネスや仕事、土日での活動をやれば、今の10倍の給与を得られるとします。この選択は確かにチャレンジングかもしれませんが、世界平和というゴールに合致しませんから、チャレンジする必要はないと判断することが可能です。

このように、ゴール設定済みの場合は常に「それがゴールにとって合理的かどうか」で判断をすればいいのです。人生の目的は設定されたゴールなのですから、そのゴールの邪魔になるような選択をしなくてもいいのですね。

2. 目標やゴールの設定がない場合

次に、ゴール設定がない場合の選択のしかたについて考えてみたいと思いますー。ゴール設定済みの場合は、常にゴールが基準になるのでわかりやすかったですが、ゴール設定がないとこの基準が使えません。では、どうしたらいいでしょうか?

私はコーチングをしていますので、その考えでおすすめしたいことは、「常にチャレンジングな選択をする」ことです。

チャレンジングでない選択をする=現状の内側にとどまるということですから、そうしているといつまでも現状を抜け出すことができません。現状を維持し続けている限りはスコトーマに隠れて自分の真のゴールを見ることはできなくなります。

常に現状のコンフォートゾーン(楽な状態)を超えるような選択を心がければ、現状の外側の世界を見ることができるようになります。現状を超える選択をし続けることで、どんどんとコンフォートゾーンがずれて、全く違う自分になることも可能でしょう。

スコトーマも次々外れて、真のゴールが近づいてくる感覚を得られると思います。

 

パラレルワールドにチャレンジしたあとの世界

「そんな事言われても、なかなかチャレンジなんてできません・・・・・・」

そんなときは、

「パラレルワールドを意識する」ことです。

チャレンジングな選択をするときには、このパラレルワールドの意識が大切です。現状を維持する選択をした場合、このまま同じような世界が続くことになります。一方、現状を超えた選択をする場合、まず「今のような世界」は終わりを告げることになります。

そして、「チャレンジした後の世界」が始まるのです。まずはこのことをよく意識してください。

このときに、チャレンジした後の世界は「全て上手くいったらどうなるか」という前提で考えてみましょう。この前提でいろいろ妄想してみるのです。どうですか?イメージできましたか?

そして、「もしここでチャレンジングな選択をしなければ、この楽しい世界は手に入らず、現状どおりの世界が続くことになる」と考えてみてください。

ダウン症の子と楽しく人生いきたいと思っているなら、チャレンジングなことにとりくんでみるのは世界を変えてパラレルワールドに行く方法のひとつです!

普段、なにかを選択をする際にはここまでイメージしないかもしれませんが、選択するということは1つのパラレルワールドを選ぶということですから、それをきちんと意識に上げてみるのです。

この方法を使えば、チャレンジングな選択をして、それをやってみようと決意を決めることができるようになるでしょう。

そうすれば、何か見通しが立たなくなってしまったという現状をあっという間に変えてしまうことができるはずですよ!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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