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ダウン症の子を持つ自分がかわいそう!と失敗を噛み締めない方法

 

子どもがダウン症障だとわかったとき、子どもがかわいそうと思うのではなく、そういう子どもを持った自分がかわいそうと思ってしまう負い目がありませんか?

私の次男もダウン症ですが、生まれたときは子供の将来よりも家族みんなのこと、自分の将来がどうなってしまうのだろうと思いったものです。それは当たり前だし、自分が幸せでなければ子供の幸せな環境で育つのは大変になるも必然で、悪いことではないです。

それでも、罪悪感がずっとあって、それが家族意外にも影響するくらい引きずっているなら、きとんと自己否定するような「失敗した」という気持ちから離れる必要があると思います。

失敗をずっと噛み締めないで、新しい考え方をつくる方法についてお話しますね。

 

失敗の負い目はどこから来るのか?

上手くいかなかった時に、ずっと悩んだりしているとそれはいつか自分の弱みになってしまいます。完璧な人間はいないと思いますが、何か失敗すると誰でも「なんで」と考えることはありますよね。

そんな時に、あなたの人格を無意識的に作り出すのが以下の3つの感情です。

  • 罪悪感
  • 劣等感
  • 思い込み感情

罪悪感とは、自分の価値基準に照らし合わせた時、ズレているものがあるとストレスを感じます。劣等感は、誰かと自分を比較しており、思い込み感情はこれまでの人生で影響を受けた考え方が正しいと思うことです。

これらがあなたを良い状況に進もうとすることをブロックします。

なぜかというと、人には人それぞれの常識があります。多くの人が自分と他人は常識が違うことに気づいているのではないですか?その自分独特の常識から外れると巨大なストレスを感じるので、もとの場所にもどろうとするのですね。それはお金のことだったり、人間関係だったり、資産だったり、恋人だったり色々です。

ということは、この3つの感情を変えない限り、日常生活に大きな変化は起きないということです。

失敗をずっと噛み締めているということは、罪悪感を変えずに何か大事に持ち続けているようなものです。

なので、罪悪感から自分は話まりの人にとって悪いことをした!という意識があったりします。そうではなく、違う世界のことが知れたと思ったりすると視点も変わり自分に何が出来るかな?とかもっと知りたいと思うことも出来ますよね。

劣等感が強いと、ダウン症の子を健常者に近づけないといけないと勘違いしたり、障害者の親はみんな不幸と思い込みがはいってしまい、一方通行の考え方ばかりを選択して、人生に採用していってしまうのです。

 

失敗を消去法で考える

自分をかわいそう!と思うのは、いつも上手くいくという前提をもってしまっているからです。これまで、学生時代から社会人を通して上手く渡り歩いてきたのかもしれません。極力失敗するリスクは排除して、それがある程度そのとおりになったからそういう思いが強いのかもです。

しかし、子育てや自分の人間的な成長を考えた時に、失敗せずに成功することは不可能です。なぜなら失敗から学ばないと何が本物の成功かさっぱりわからないからです。

あのユニクロの柳井さんも「一勝9敗」という本を出していますが、ほとんどのチャレンジは失敗すると言っています。これはなにも大成功した経営者だけの話ではなく、人は同じように出来ているということですね。

とすると、ダウン症の育児でも試してみて成功するものは10個の内、1つか2つ。そうなのであれば、何が成功して何が失敗するのか分からないのだから、どんどん捨てていこうという発想になれば、成功に近づきますよね。

「なんて自分はかわいそうなんだ」

「もう考えたくない」

「思考が停止して、何したらいいかわからない」

と失敗を噛み締めないで、罪悪感や劣等感、思い込みを少しでも変えていきましょう。他人と比較することをやめて自分は自分!と思っていても、周りから否定されると上手く気持ちの整理がつかない場合もあります。

なので、色々な方法で考えてみて常識を疑ってみることですね。そのために、同じ境遇のひとや、メンターなどを見つけて話を聞いてもらったり、新しいことを教えてもらうのが良いです。

この時のポイントは、自分と性格が合いそうな人、自分の好きなタイプの人間をきちんと選ぶことです。自分は根暗なのに、なんかワイワイしている人をメンターにすると必ず歪が起きます。そうすれば良い結果にもならないのですね。

 

古い価値観を変えて未来の価値観をつくる

ダウン症の子のことでショックをうけたかもしれません。それで罪悪感や劣等感、思い込みが強くなったかもしれませんし、それが新しいことを始めるブレーキになっている人も多いです。

「私がこんなことしていいのかな」

「ママが楽していたらおかしい」

「子供はきちんと成長させていかないといけない」

と言う言葉がでるかもしれません。

その原因は、古い価値観でつくられています。そして本当のきっかけは、それを新しい価値観に変えてあげることで人生が変わってくるのですね。

どういうことかと言うと、あなたの常識は一昔前の価値観でつくられていて、もうめちゃくちゃ古いということでうす。それを子育てや自分の成長に使おうとしているので、もう通用しなくなっている節があります。

少し前まで、動画は流行らない、在宅勤務は日本には合わない、そして障害者はいないほうがいいと言われていた時代もあります。

そのままの価値観を持った人は生きづらいと思います。これから時代はさらに加速度的に変化します。日本は少子高齢化で人口の大きさで内需を支えて来たモデルが崩壊し、外国人を沢山受け入れれば分離が起こります。そうなれば障害者への扱いも変わってくるでしょう。

グローバル化がいいと言われていますが、さらに進めば統制がされ、どんどんルールができていく社会になります。自由とは別の世界になるかもしれません。これも障害者にとっては行きづらいものになる可能性もあります。未来の予測は難しいですが、

一昔前の価値観のままでいると、ダウン症のことも10年後は全く違った考え方になっているかもしれません。

なので、今持っている考え方を自らが変えていき、自分のもっと行きやすい思考に変えていきましょう。もちろん上手くいかないことも多いかもしれません。それでも、30年後の価値観を先につくっておけば、時代にあった、あなたらしいことをしながら生活できていると思っています。

 

今回は、失敗をずっと噛み締めないで、新しい考え方をつくる方法についてお話しました。

誰にでも失敗はあるし、ダウン症のことを失敗と感じている人も多くいるかもしれません。親の当事者でないならなおさらです。

そう思う背景には、自分の罪悪感や劣等感、思い込みがあります。それらを変えて行けば良のですが、多くの人は失敗してはいけない、なるべく成功しなければいけないと思っているので、失敗を続けられません。

しかし、失敗がなければ成功もないのです。子育てでも同じです。

そして、失敗したときの感情は自分の一昔前の価値観からできているものなので、それに気づいて、30年先の家族のために新しい価値観を失敗しながらも作っていくことが大切なのです。そのときに、友人やまわりのひと、メンターやコーチを上手く利用することで問題を解決する可能性が高くなります。

自分がかわいそう!失敗したと感じているなら、まず自分の価値観にきづいたり、人に見てもらうことから始めませんか?

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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