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子供でなく自分をもっと親切に扱う

あなたは、自分に優しくしているでしょうか。それとも厳しくしているでしょうか。ダウン症の子がいれば、自分に厳しくしているかもしれませんね。

まあ、一般的には自分に厳しくした方がいい感じがしますが、実は優しく親切にした方がいろいろなことがうまくいきます。

子育てや目標達成でも、相手ではなく、自分に優しい方が成功しやすいのですね。

今回は、子供でなく自分に対して親切にする理由についてお話します。

自分に甘くないと行動できなくなる

自分に厳しい人は、自分を責めてしまいます。何か新しいことをしようとしても、成果をださないと駄目なやつとか、もともと頭わるいとか思ってしまう。

それで、そういうバカみたいなことはしたくないと思って、怖くなってできなくなってしまう。ほかにも、他人にどう評価されるかとか考えるかもしれませんね。

うまくいかなかった時には、やはり、「何でうまくできないんだ!」という感じで、自分を責めてしまうのです。

これは子供に何か教えていて、子供が失敗した時に声に出して言ったりしますが、自分にいっていることと同じことです。子供を上手く教えられないのは自分の責任だと厳しく責めているのです。

こうしていると、どんどん行動することができなくなります。

自分に対して厳しく評価してしますので、◯◯教室にいっても成果がでない、自分で学んでも意味がない、ということになり無力感が広がっていきます。

これはビジネスや社会人でも同じで、知識がないからとか、スキルがないからといった感じで、「しっかりとした実力がないといけない」と怒られると思うのです。

過去からの延長線上にあなたはいます。その自分に合わないことは、未来のイメージをつくろうとしても頭に入ってきません。まずは、「知識をつけてから」という思考なので自分を変えることがすごく遅くなります。というか死ぬまで変わらないかもしれません。

自分に親切にできないと子供の自立が高まらない

では、どうしたらチャレンジしたり新しい行動ができるようになるかというと、「自分に甘くすること」です。

家族が、自分がどんな失敗をしても受け入れてくれるとわかっていると、新しいことができるようになりますね。子供もおなじです。

スポーツでも、親が怒ると子供は萎縮して、親の目を気にするようになります。親に怒られたらどうしようと内心ビクビクしてしまいます。すると親の目的を達成しようと頑張りはじめます。サッカーだとしたら、子供が思うサッカーで凄いプレーをしてゴールを決めて、世界一の称号を手に入れるキラキラした夢と完全にズレていきます。

なので、子供が自分で考えているように思えても、目標とズレているので成果がぜんぜんでないとこうことになったりします。

ということは、親は自分に厳しくしないで、優しくすることができれば、親自身が新しい行動をしやすくなるのです。それが子供にも伝わっていくのですね。

そしたら自分の親はダメだったのか?と考えるかもしれませんね。でもそう思う必要はないのです。

他人をコントロールするのは難しいですが、大人になれば他人に頼らずに、自分で自分を受け入れるようするのがいいです。

例えば、何か失敗しても、自分を責めないで、励ますようにしてください。自分を責めて、落ち込んで感情的になっても何も解決できません。

まず自分を受け入れて、前向きに次に向かうために、優しく対応するのです。そして、どんなことでもやってみたり、行動できたことに対して自分を認めてしまいましょう。

ダウン症の子は知的に難しい部分が大人になってもあるので、自立はしたほうがいいのですが、その前に親が自分に対してコントロールできれば子供の自立も早まりますね!

自分に許可が出せないと常識から出れない

自分にスパルタしてたり、いい加減なことを許さない厳しい人は、なかなか自分に対して許可を出すことができません。

許可というのは「やってもいいよ、大丈夫だよ」ということです。

もう活動をスタートしていいよとか、幸せになっていいよ、自分の好きにしていいよというふうに許可をするのです。

許可を出せないともっと本から学んで力をつけないと、「ダウン症の子が本を出版してはダメだ」とか自分はまだまだ未熟だから「人に教えることはマズイ」とか、「相手より幸せになってはいけない」と思ってしまいます。

そうすると、もっと準備ができてから!もっと自信がついてから!と行動が起こせなくなりますよね。しかしもう完璧という確認はやってこないのが普通です。

これは、コーチングでいう、ゴール達成の考え方とは真逆なんですね。

やりたいことや悩み解決のゴール達成の考え方は、「先に未来を決める」ということです。ダウン症の子をパラリンピックで金メダルにしたいなら、先に金メダルと決めることです。

そうすることで、今まで認識できなかったことに気付くようになり、親の潜在能力が発揮されます。

潜在能力というのは、今は眠っているけど「未来の自分が持っている力」のことです。

未来の自分が持っているということは、今の自分にも少しある、ということです。そしてこれは、「潜在」なので気付くことはできません。完全に隠れてしまっています。

どうしたら、この能力が目を覚まして、使えるようになるかというと、未来を先に決めればいいのです。未来を先に決めないで、過去からの延長で積み上げるという当たり前の考えだと、潜在能力は永遠に見つかりません。

あなたが突然、どこか知らない国にワープしたと想像してみてください。そうしたら、どうにかして、そこで生きていこうと必死になるでしょう。私も海外で暮らしていましたが、海外生活のルールが良く解らずお金を損しないようにと、いつも考えていました。

それでも言葉も文化もよくわからない状態で、なんとかして適応するはずです。その時は、自分でも思ってもみなかった能力が発揮されるのですね。

コーチングのゴール設定もこれと同じことです。先に、慣れ親しんだあなたの常識であるコンフォートゾーンの外にゴールを設定することで、初めてやり方が見えてきます。

ここで、「こんなに大きなゴールはダメだ」「理想なんて夢物語でばかばかしい」と許可を出せなかったらゴールは設定できません。理想のライフスタイルがあっても「ダウン症の子がいる自分のような人間にはふさわしくない」と思ってしまうので、罪悪感を感じます。

これはとっても悪いことです。

すると、そこから逃げたいという心理が働きます。そして人に嫌われないように、批判されないようにと考えてしまい、全然楽しくない未来のイメージと勝手にすり替えられてしまうでしょう。

まずは、自分を責めてしまい許可を出せていない自分を認めてください。不安や、ブレーキがあることを認めるのです。そして、その上で自分を許してください。

そうすることで、自由にゴールを考えることができ、新しい行動もできるようになりますよ。

自分や他人に対して評価しない

他人からの評価はなぜ気になるのでしょうか?それは、自分も相手を評価しているからです。

そして、自分に厳しい人は、他人に対しても厳しい評価をしています。

ここは表裏一体になっているので気をつけたほうがいいです。他人から自分が評価されているように感じるなら、それと同じ基準で他人も判断しています。ということは、子供も同じような目線でみていることになります。

自分に厳しいと、ダウン症の子本人も自分に厳しくないとおかしいという理論です。そんなことは子供には無理ですよね。でもそう思うことは、つまり自分ばかり一方的に責めているということになります。

また、相手の方が優れているのか、劣っているのかと考えてしまいます。

すると、相手が劣っていると思わないと自分は安心できないので、優れているという方に考えがちになります。

すると、自分は他人からどう評価されているのかが凄く気になりますよね。

優劣思考をしていると頭の中では堂々巡りで物事は進まないので、評価することをやめた方がいいです。しかも、ダウン症の親ははじめから「劣っている側」でいると考えるのが当たり前なので、「優れている」と感じずらいものです。

優れていると考え続けるのは相当ハードルが高いので、まずは評価することをやめるのが良いです。

評価するのをやめるには、相手の価値を認めることが必要です。相手の価値を認めると、比べてどうこうではないことに気づきます。比べることは無意味だとわかるのです。そして、自分の価値も認められるようになります。

 

今回は、供でなく自分をもっと親切に扱う理由についてお話しました。

自分を責めると、自分はダメだと思うので行動ができなくなっていきます。自分を受け入れることで、前向きに次に向かうために、優しく対応することが大切です。

自分に対して、優しく「大丈夫だよ」という事は、それを子供に対していっていることと同じことなのです。心は表裏一体なので、子供は自分の内面を移したようなものです。

なので子供を褒める前に、まず自分をほめることで、子供も褒められる準備もできます。

自分に対して厳しくすることをやめ、許可を出してください。自分と他人の価値を認めて、評価することをやめましょう。

こうすることであなたは、理想の未来を上手に考え始めることができますよ!

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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