ダウン症の子育て

ダウン症の親は余計な人間関係まで作らなくていい

よく人間関係で子育てをする親は多いと思いますが、それだと疲れてしまいませんか?

人間関係でダウン症の育児をするというのはどういうことかというと、あなたの人格で育児をしてしまうことです。

たとえばあの人は気に入るとか気に入らないとか、彼女は素直だからとか、礼儀正しいとか、人柄がいいからなどといった理由で付き合いをするということです。

思いつくことはありませんか?

あるいは、ダウン症の子育てについて良い情報をもらうために気に入られようとしたり、何でも言うことを聞いてしまうなどが人間関係で生活をするということです。

なぜ人間関係を重視して生活をすると疲れるのかというと、いつも相手の機嫌を気にしたり、相手のタブーを気にしたりしなければならないからです。

もしかしたらこれを言ったら怒るかなとか、見捨てられるかなといった不安や恐怖にいつもおびえていなければなりません。そこまでいかなくても、相手のために自分の時間をたくさん使ってしまいます。

そうなると相手の機嫌を取ることばかりが気になって、本当に相手の利益になることも考えられません。もちろん自分のことも大切にできません。

相手にも自分にも責任がるということに気づくことが大切です。

今回は、ダウン症の親は相手の責任まで背負わないでいい、という話をします。

 

本当に望んでいることは何?

私の次男はダウン症ですが、もちろん近所付き合いやPTAだったり、地域の人だったり付き合いがあります。まわりにはまあまあな頻度でダウン症の子がいます。

ダウン症の子の親たちと話す時、人間関係を大切にはしますが、大事にしていることは、お互いの問題を話したりして解決することや、相手が本当に望んでいるのは問題を解決したりすることです。

それは良い未来を共有したり、勇気づけしたり、相手の意見から自分が何か新しいことを気づくきっかけをつくっていますよね。

機嫌をとってもらうことではないでしょう。

たとえば、色んな悩みを解決しえてくれる人には、たとえ愛想がよくなかったりしても、たくさんの人が喜んで仕事を依頼しにやって来ます。

お医者さんや税理士さんは決して愛想のいい人ばかりではありませんが、「先生、先生」と言って多くの人慕ってきますよね。

私も昔、アレルギーで悩んだことがあります。アトピーで苦しみました。今はすっかりよくなっているのですが、治癒のきっかけは良い先生をみつけたことです。その先生には愛想ではなく、本気で診察してくれて、よいアドバイスや薬を提案してくれました。

私は、日本の親は、問題があってもそれを積極的に打ち明けて話したりせず、不安のなすりつけあいをしているように見えます。

つまり、人間関係で生活をする人が多いと感じます。そして、お互いに恐怖し、お互いにプレッシャーを掛け合っているのです。

お互いに、ご挨拶がないとか、付き合いが悪いとか、これは失礼だとか言って、恐怖にビクビクしているのです。僕はこういうのは本当にばかげていると思います。自分たちで自分たちの首を絞めているようなものです。

そうなれば自分のやりたいことも気づくことができませんし、やりたいとも思えません。自分に価値がないと思うからです。

ダウン症のことで、周りに迷惑をかけないように人間関係に気を使って、自分と子供の可能性を閉ざしてしまっています。これは本当に残念なことです。

 

自分の価値に気づく

では、こうならないためにはどうしたらいいでしょうか?

あなたの提供できる価値をきちんと持てばいいのです。

誰かに提供出来る価値があれば、それが自分の人生を豊かにしてくれます。それは、何か凄いスキルでなくても良くて、たとえば話を聞いてあげる事ができるとか、イベントが好きで参加してきたことを教えてあげるとかでもいいのです。

提供できる価値があれば、それに悩みがある人ときちんと繋ることができるので、お互いの悩みをあっという間に解決できたりしてしまいます。

ダウン症の親に必要なのは、表面的なコミュニケーション能力や空気に従う能力をつけることではなく、自分の提供できる価値を高めることです。

そうすれば、自分はこういうスタイルで子育てしていますとか、自分はダウン症について彼の自己責任だとかいったことも、相手は聞いてくれます。

要はきちんと価値を提供できればいいので、一生懸命子育てをするふりをしたりする必要もありません。

自分が提供できる価値を高め、自分がすきなこと、つまりwant-toで関われて、自分のわがままを聞いてくれる人と価値を共有しましょう。

そうじゃない、やたらとご挨拶とか態度とか礼儀とか言ってくるような人とは遠ざかることです。そんなものは、人生の価値とは関係がありません。

自分が子供の事は、考えずに周りの人に提供できる価値のことだけ考えていれば、ストレスのない豊かな生活を感じることができます。

 

want-toやりたいことを知って豊かになる

あなたのやりたいことをすることが、自分の価値を高めます。それは周りの人や今まであったことのない人と出会えるきっかけにもなります。

ダウン症の子と一緒に豊かな気持ちをもったり楽しい生活を作るには、思考を変えて自分を好きになって価値を高めることが大切です。

あなたの価値を高めるためには、want-toである必要があります。want-toとはやりたいこと望んでいるこです。

すぐには頭に浮かばないかもしれませんが考えてみてください。

want-toのことなら苦にならないので、どんどん周りに提供できる価値を高めていけます。そうやって、相手にとって価値ある関係や、それは子供に対してでも良いのです。

人間関係や人格で子育てをせずに、まわりに提供できる価値を高めて生活ができるようにしてみましょう。

今回は、ダウン症の親は余計な人間関係まで作らないでいいというお話をしました。

人間関係ばかり気にしていると人生の豊かさは減少していきます。それは自分に責任を追わせているからで、なにごとも相手にも責任があるという思考が大切です。

そうすれば、自分で本当に言いたいことも言えるようになります。

本当に言いたいことは自分がやりたいことや、望んでいることから出てくる言葉です。

つまり自分自身に価値があると信じて、まわりに価値を提供したいと思うのです。それはダウン症の子の育児にも価値があることです。

人間関係だけを重視して、余計な人間関係までつくらず、自分の価値を共有できる人と一緒にいましょうね。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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