ダウン症の子育て

ダウン症が悪者扱いされる理由

最近、出生前診断の広告がよく出てきます。メディアではあからさまにわかりやすいダウン症をターゲットにして、リスクを減らしましょうと伝えていますね。

遺伝子関連ではわかるのはダウン症だけではないです。

そもそもダウン症は知的障害者の全体から見ると1割です。また、知的障害者は障害者手帳を持っている人の7%だと言われています。

つまり、障害全体の7%のさらにそのうちの10%がダウン症です。にもかかわらず、出生前診断をうけるとダウン症以外は大丈夫かのような感じも受けませんか?

「ダウン症は悪者扱いされている」と感じるかもしれません。

たしかに出生前診断で、子育てのリスクを減らすことは良いのかもしれませんが、何がリスクかは本人の価値観にかかっています。

お金が沢山あるひとは、そんなにリスクに感じないかもしれません。私の知り合いの社長さんはたくさん子供がいますが障害のことなどあまり気にしていません。

出生前診断ではダウン症が悪者にされていますが、それはダウン症が悪だと認識されているからではないでしょうか?

なので、やっぱりそれをみると本当に悪いと思ってしまいます。しかしそれは幻想です。

悪者は、誰にでもなれます。

ダウン症を悪者にもできれば、あなた自身を悪者にもできます。逆に悪いと思っていても他の人からみたら良いかもしれません。

今回は、ダウン症が悪者扱いされる理由についてお話します。

 

鏡の法則

メディアは悪者扱いしたいのかもしれませんが、ダウン症の子をどうみるのかは、その人次第です。

たとえば、仕事でうまくいかなくて怒りや不安が湧いてきた時。

相手に断られたとか、納期がまもられなかったとか、上司に怒られたりとか、その時に起こっている課題は、その相手が悪いと思っている人が多いです。

相手が自分を悪くしていると感じています。

しかし、本当の課題は自分の中にあります。自分の中の問題が目の前に映し出されているのです。

朝起きて、鏡をみたらおでこにニキビができていて、それを見て「最悪!」と思った時、

夜更かししたからから?とか辛いもの食べ過ぎが原因かも。とか、あの人のストレスだと思うかもしれません。

そしてニキビを治すために、薬を買ったり、医者に行ったり、生活習慣を変えたり、人との付き合い方を変えたりして行動しますよね。

ニキビが嫌であればあるほど、行動します。

大きな感情をともなう出来事が目の前に現れたらそれは、自分が解決すべき問題があらわれた事に気づくことが大切です。

これが鏡の法則です。

自分の感情が動くということは、原因があります。ダウン症の子のことで不安や悩みがあって、感情が不安定だということは、自分自身に何か原因があるということです。

それが何か自分で気づいて改善する必要あると分かれば良い結果になりますよね。

そしてダウン症がニキビのように「最悪!」と感じているということは、そう感じる自分の世界に生きているということになります。

 

ダウン症が悪者扱いされる理由

出生前診断でもなんでもそうですが、不安がある場合はそれを解決しようとします。その解決策がダウン症ということです。

出生前診断というビジネスで、不安を煽れば何かを悪者にしようと自分で勝手に考えます。

つまり、可能性を見つけて悪者にしてしまっているのです。

悪者扱いしているのは自分であり、自分の世界がダウン症は悪いと考えていると言えるのです。

昔の文学小説ですが、芥川龍之介の本に「羅生門」があります。

このストーリーはダウン症が悪者される構造によく似ています。

明治時代を背景にした話ですが、門のうらで老婆が女の死体から髪の毛をむしり取っています。そこに無職の男がその様子をみて「なぜそんなひどいことをするのか?」と聞きます。

すると老婆は、「この髪の毛でかつらをつくるの。この女は生前悪いことをしていたから別に問題ない」と。

すると無職の男は「では俺が何をしても文句を言うまいな」と言って老婆から服を剥ぎ取ってさってしまうという物語です。男は老婆は悪い人と決めたのでその老婆から服を剥ぎ取って売ってしまっても悪いことではないという理屈です。

この本で言いたい本質は、「人は、誰でも悪者になれる」ということです。

自分は良いことだと思っても、この男のように悪人かもしれません。自分は良いことをしているつもりでも、他人から見たら悪者。

ということは、ダウン症の子を考えると悪人だと思っても、そうではないかもしれないのです。

障害者が悪いと思うのは、一方的な意見で、そうであればそうでないこともあります。

これは、周りからの刷り込みです。

現実的に生活のことを考えたり、お金のことや、こどもとの一緒にできる未来を考えると失うことが多と感じるかもしれません。

障害者が悪いと思っているのではなく、みんなが悪いと思っているから「悪いもの」と思ってしまうかもしれないけど、違う目線でみれば、逆のこともあるということです。

なので、なにか嫌な感じがしたら自分で問題に気がつこうとしているので、本当の価値観はどこにあるのか考えてみることです。

 

自分の本当の課題を知る

1998年から2016年までの19年間の出生前診断の受検数を纏めたある調査では、出生数97.7万件における7.2%、高齢妊婦数27.8万人における25.1%が検査を受けています。

最近の広告による認知で多少は今は状況も変わってきている可能性もありますが、全体の約7%が自分で不安を見つけ、それに対処しようとした結果です。

出産や子供のことを考えるともちろん希望に溢れていますが、不安も多いと思います。大きく変わろうとしている未来は良くわからないからです。

その解決策が、ダウン症の排除となれば悪者扱いされるのも無理はありません。

不安を解消する方法はたくさんあるにもかかわらず、そういった刷り込みもされるのです。

なので、その解決方法は、

不安を感じた時は、良くわからない未来を感じた時は、理想の未来を強くイメージしてみてください。具体的に未来を想像することで、不安を除く準備や思考に変わっていきます。

出生前診断が悪いわけではありません、自分がどんな思考をしているかが問題です。未来から考えればいまの本当の課題が見えてきます。

それはきっとダウン症を悪者にするものではないと思います。

 

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