
迷惑だと思っているのはあなただけ?
迷惑な行為とは?
自分の子供のことを迷惑をかけているのではないか?と感じるのでしょうか。
教育心理学博士である北折充隆先生は、
普通の人が考える迷惑行為について
- 「明文化されたルールや法律に違反した」行為
- 「ルール化されてはいないが、他人に実害が及ぶ」行為
- 「実害はないが他人に不快感を与える」行為
と定義しています。
簡単にいうと、1と2は社会的にきめられたルールを違反したから迷惑だと感じます。しかし、3つめの不快感を覚えた時に迷惑だと思うのは、感度が人それぞれ違うでしょう。
ダウン症のことは、他人にとって実害はほとんどないでしょう。
しかし障害者の子を持つ親は、他人に不快感を与えると思っている人もいます。ほとんどの場合、それは思い込みによって悩んでいる事に気づいていません。
今回は迷惑だと思って悩む、その原因についてお伝えしますね。
迷惑なのは誰?
他の人に迷惑だからと考えていると、本当に迷惑になります。
他人はもっと、この人と関わりたいと思っていたり、子供のことに興味があるかもしれません。興味までもいかなくても、人には誰にでも集団欲求があるので関わりが増えて嫌な人は少ないです。
もちろん無意味にハイテンションな人は敬遠されるかもしれませんが、普通にしていれば大丈夫です。
ダウン症のことで、周りのコミュニティから外れてしまうとますます行動が制限されると考えてしまうかもしれません。
子供の知能や外見でハンデがあると感じている親は、周りの人に合わすのに罪悪感やコンプレックスがあり敬遠してしまう人もいます。
健常者の子の親でも、障害者に対する意識が自分の世界を狭くしているのならもったいないことです。
障害者は他人に迷惑をかける!と思う人は、自分の存在自体が迷惑な存在だと言っていることと同じなので、その考え方を変えたほうが人生上手くいくのですね!
迷惑だと思う感情をやめる
人に迷惑を掛けて、罪悪感を感じることがあります。
でもそれは、あなただけが思っているだけで、相手は何も感じていないことが多いです。
ダウン症の親は、周りの子と比べて劣等感がある人もいます。憂鬱な気分になる場合は、あなたの思考が間違えているので変えていきましょう。
子供が障害を持っているというだけで、自分の存在を否定してしまう。
そうした思考を認知科学では「全か無か思考」と呼んでいます。
この心の歪みが大きくなると健常者が正しくて、障害者が間違っているという極端な思考に捕らわます。
実際には、健常者であっても悩みは多いですが、そうは考えられません。
健常者であっても身体的、精神面での悩みは無限にあります。
誰かと比較する必要はなくて、まずは、自分自身のみ事を考えましょう。
近所に迷惑はかけようと思ってもかけれるものではないです。なぜなら、それは相手が決める事だからです。
もしダウン症の子が迷惑だと考えているのなら、あなた自身も迷惑な存在だと感じていることになります。
まわりの人のダメなところも受け入れるということは、自分のダメなところも受け入れて存在しているということだからです。
自分も周りも、完璧な人などいないと思えれば、障害がある人でも受け入れることは可能です。
周りの人が、鏡のように自分を映し出すという事です。
そのように周りの人を鏡のように意識してみてくださいね。
極端な思考をしていることに気づく
ではこの、心の歪みである、全か無かの思考をやめるにはどうすればよいでしょうか?
それには、心の中で、「それは本当?」と聞いてみましょう。
こんな簡単なこと?と思ったかもしれません。
いつも頭にでてくる考えは、無意識的にパターン化された、その人オリジナルの人生の公式のようなものです。
0.1秒で瞬間的に思い出いだすことだできます。それが当たり前で常識だとおもっているので疑うことも難しいのですね。
なのでいつでも常識を疑ってみることです。自分の言葉や思考が正しいとはかぎりませんし、ストレスや悩みを感じているのならほとんどの場合は、あなたが作った公式が間違えています。
まず、思考をそのまま流さないで、一瞬でも、
本当に?合ってる?
別の考え方もあるんじゃない?
と立ち止まってみることをおすすめします。
自分の言葉に気をつけましょう
自分の頭から勝手に出てくる思考に流されないようにしましょう。
迷惑だと考えるのもパターン化されたもので、本当に迷惑かはわかりません。
迷惑だと感じなくなれば、いろいろな新しいことにチャレンジできます。
知り合いを増やしたし、新しい知識をみにつけるために価値観の違う人とであることも可能です。コーチングでは、新しい価値観を知ってもらうことで、考え方を変えて理想の未来を作ってもらうと簡単に出来るでしょう。
そのために、まずは日常から言葉に気をつけることが大切です。
たとえば、あのマザー・テレサの言葉ですが、
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
習慣や性格は、未来の生活につながっています。
ダウン症の親は、過去や現状から不安な未来を想像しているかもしれません。
それは言葉に現れます。不安な未来を沢山言葉にしていませんか?
不安は誰にでもあるけれでも、
一番良い方法は、最高の想像出来ないくらい楽しい未来をイメージする事です。
そうすれば、日々忙しい生活の中でも、常によい思考を持ち続けれられるようになってきます。
その思考が、あなたの家族や、周りのコミュニティとの結びつきを強め、さらに子供のためになる、あたらしい行動に繋がっていったら嬉しいですよね。
子供と外出の機会も多くなり、たくさん人目に触れる存在になれます。
すると、もっとダウン症の認知度も上がって、より生きやすい社会になるかもしれません。
あなたがイメージする未来は、近所の人も巻き込んで、理想的なコミュニティーにを引き寄せていくでしょう。