コーチングではゴール設定というパートがあります。
何か将来凄いことが起きたらワクワクしますよね。そのゴールはたぶん日常の延長でもなく、世界旅行に行くレベルのものでは無いはずです。
つまり、想像の外の世界が凄いことですよね。
たとえばダウン症の子が「パラリンピックで金メダルをとる」とかはどうでしょうか。
ゴール設定はこのような想像の外側に設定します。目標の高いゴールですね。
高いゴールを設定しても、「そんなのありえない」と間違いなく言うと思います。実現出来るという臨場感がまったくないからです。
そんな、いまいち臨場感が持てないときはどうすれば良いでしょうか?
それにはゴールから逆に考えた小さなゴールを設定し、そこに臨場感を持つことです。
ゴールのリアリティーを上げる臨場感とは?
高いゴールを設定をするとイメージがなかなか出来ないのは当然です。無理やりイメージしてもなんか断片的になったり、すぐに止めてしまうかもしれません。
ゴールは抽象度が高くて自分のコンフォートゾーンの外側にあります。
つまり、自分が想像もつかないくらい高い目標でないとゴールにはならないのです。
しかし、ここで問題があります。臨場感は無意識を上手く使わないと高めることができないのです。
ゴールをイメージして、その空想に強い感情が乗ってこないとダメです。現状の生活のリアリティーに負けるからです。
逆に、ゴールを下げてみてはどうでしょうか?そうすれば上手く自分にあった感情が乗りそうです。でもこれではだめなのです。
なぜなら、ゴールのイメージが完全にはっきりと空想できるようなものは、自分の常識の延長線上です。つまり、コンフォートゾーンの内側にあります。
自分自身が大きな変化もなく辿り着けそうなイメージなので、いくら設定しても行動ややる気のエネルギーが全く湧いてきません。感じたとしても数日でエネルギー切れになってしまうでしょう。
ゴールと脳の関係とは?
では、エネルギーを強くするようなゴール設定はどうすればよいでしょうか?
それには、ゴールまでの中継地点を作ることです。
いきなり大きなゴールの臨場感が難しければ、途中のゴールを作ってみてください。
ゴールの間までに5つくらいの中継地点を作ってみます。その地点それぞれでリアリティーを持つことが凄く大切です。
頭の中のリアリティーとは五感情報のことです。イメージをしたときに、どんな匂いで、どんな感触で、どんな声が聞こえてくるか確認しましょう。
そして、その時の自分の気持ちを感覚にしてみてください。温かい感じとか、さらさらしてるとか、スピード感があるとかです。
あなたが普段、自動的に頭に思い浮かんでくる感情やイメージは、過去に強い感情にさらされた情報が呼び出されて来ています。現実のことも空想も脳からしたら、同じです。
現実はその目でみているかもしれませんが、脳からしたらただの電気情報です。それは空想していても同じ電気情報なので、同じなのです。
空想やイメージにいかに感情を乗せられるかがゴール設定の鍵です。
中継地点をイメージして簡単にゴールをつくる
実勢にゴールをつくってみましょう。ゴールを映画レベルで高くしてみましょう。はじめに書いた、ダウン症の子供が20歳で100m走のパラリンピックの選手になって金メダルをとることにしてみます。
そのゴールから逆算して今あるべき姿を想像しましょう。20歳でランニングの選手であるなら少なくとも現時点で少し足が速いダウン症の子の必要があるとイメージします。
次に現時点であるべき姿を1つの中継地点の小さなゴールに設定します。
さらに、1年後は?3年後はどうあるべきか考えてみます。
というふうに考えていくと、いくつかの小さなゴールができるはずです。そうすればだんだん現実とのギャップが大きくなって行くことに気づくはずです。
たとえば、
- 1年後は、50m止まらずに走り続けられるようになった
- 2年後は、ダウン症のランニングチームをつくった
- 5年後は、専属コーチを雇って、月水金でスタジアムで練習している
などはどうですか?中継地点の臨場感が高いと、そのギャップを埋めようと行動が起きます。
注意点は、
途中の小さなゴールも自分のコンフォートゾーンの外にすることです。常識の外です。そうしないと現実とのギャップがほとんど生まれません。出来ることや少し難しいことではないので注意してくださいね。
いきなり最終ゴールは難しそうに思えても、小さなゴールを1つ達成出来れば、違う景色がみえてきます。そこから方向転換してもよいし、もっと高いゴールにしてみても良いです。
これまで未来のゴールをイメージしたことが無かった人でも、夜の時間を30分使って作る事が出来ます。まずは1つ子供が隣にいることをイメージしながら作ってみましょう。
それは別の楽しい、嬉しい人生につながるキッカケになるかもしれませんよ。