コーチングでは、引き出すという考え方があります。答えはクライアントの心の奥底にあるので色んな質問をして本人が気づいていなかった点を指摘してあげるというものです。
ダウン症の親でも本人が気づかない思考のクセや考え方を変えるとネガティブな気持ちが変わるかもしれません。
また、コーチがコーチ自身の価値観を押し付けないで基本、話をよく聞くのが一般的です。
コーチングでなくても、カウンセリングやヒーリングに行って、話を聞いてもらって質問されて、その後に、このような行動をすれば良いと教えてもらいます。
占いでも同じですね。
これでは、コーチングは他のサービスと変わりがありませんし、成果がでなくなる可能性が高いです。
では、どのようなコーチングがあなたの理想を現実化したり、ダウン症の子供の不安を解消して霧が晴れて自由にやりたいことを出来るようになるのでしょうか?
質問で引き出すだけではクライアントは変われない
引き出す質問はもちろんします。それはクライアントのことをコーチも深く知る必要があるからです。
ただ引き出すだけでは成果は出にくいです。なぜなら、引き出すだけだと、クライアントが思い出せなかったり、答えのキッカケとなるアイデアをもっていないと、永遠に出てこないからです。
人それぞれ認識出来る事と出来ないことがあります。普通のサラリーマンにはビジネスで稼ぐ本当の方法は分かりません。
性別が違うだけでも、認識出来ることは随分違うはずです。ダウン症の子育て方法の正解ももちろん本人からは出てきませんし、知っていたらコーチングは受けないでしょう。
なので、それをコーチングで引き出そうとしても引き出せません。
そしてクライアントは、自分でやりたいことをしようと独学でスキルとかを学ぶと思います。しかし、マインドセットがはいっていないのでうまくいかないことも多くなってしまいます。
コーチが引き出すだけとか、価値観を教えないというは間違っています。それはコーチングの本当の意味を考えればよく分かります。
コーチの語源とは?
コーチの語源は「馬車」です。コーチが馬車を用意して、クライアントを目的地まで連れていくことです。
なので、いろんな手段を使って目的地までつれていくことが出来る人がコーチです。
引き出しだけで目標が叶うなら良いかもしれません。しかしそんな都合の良いことばかりではないですよね。自分自身のことはよく考えている人ばかりだと思います。
コーチングの方法は沢山あります。その中でも私が大切だと思うのは「幸せの価値観」です。
コーチングには人生のバランスホイール理論というものが存在します。幸せを作る要素として、例えば地域や、家族、お金、健康、信仰、社会貢献というものです。
幸せな人生とは何かという価値観を教えるものです。
もともとコーチングがアメリカから発祥していて、中流階級やキリスト教の教えから派生しているものも多いです。
しかし、日本人とアメリカ人の価値観は違いますよね。
なので、綺麗にバランスを取るとかは無いですが、それぞれの要素についての幸せを個別に考えていくことは大切なことです。
その中でどうすれば、幸せの価値観を持てるのかマインドセットを教えています。
どうすれば、目標やゴール、やりたいことを実現出来るのか、間違いを指摘したり、マインドを変えてあげることで達成することが大切だと思っています。
●コーチングの常識を知って利用する
クライアントが持っているゴールに合わない価値観は変える必要があります。
例えば、ダウン症の子供とダンスコンクールに出たい、合唱会に出たいと思っている人がいるとします。
しかし、障害者は人に迷惑をかけるとか、何かしっかりスクールに通わないといけないと思っている人だとゴールまでたどり着くのは難しいです。
なぜなら、人に迷惑をかけることやちゃんとダンスを踊れないと価値がないということが罪悪感に繋がっているからです。
結局その罪悪感を解消するために、お金があっても学習やスクールに使ったり、遠回りして時間だけが過ぎていくでしょう。
そのため、マインドセットを変えない限り現状は変わりません。
つまり、ゴール側から考えて今すぐに実行しても良いと言うマインドに修正する必要があります。それがないとずっと自分の思考の壁に邪魔されて、迷ったり人に聞いて同じ道をぐるぐる回ることになります。
電車で行けばすぐ着くのに、乗れないと思っている感じです。たとえば、小学生が電車で一人で遠出しては危ないと思っている人もいます。しかし、電車通学で1時間かけて通っている小学生は沢山います。
その親達は、良い大学に入学させるゴールのために電車を上手く活用しているし、他の人とはマインドが違うのです。
このように、マインドを変えていかないと、いくら引き出すコーチングをしていても現状は変わらない事になってしまいます。
コーチはクライアントが「頑張っています」という状態が「変化」だと思う人もいます。しかし自分の思考が変わっていないので次元が何も変わっていません。
次元が変わっていないと現状の価値観の壁に簡単にぶつかって跳ね返り、ぐるぐる回ってしまいます。
もし何年も現状が変わっていないという人がいれば、それは価値観が何も変わっていない証拠です。
なので違う視点を入れなければ、過去からの延長戦を未来でもするだけになってしまいます。
この世界は裏と表で成り立っています。どちらかに偏ることはありません。
ダウン症の親が不幸だという人もいれば、ダウン症の親で良かったという親もいます。この裏表の考えを受け入れる事が大切です。
ダウン症の子がいて不幸に見られていると喪失感を覚える親もいます。しかし、子供がいて羨ましいと思う親もこの世の中の沢山いるのです。それがダウン症かどうかは関係ありません。
ぜひコーチの価値観を知って、自分の中に取り入れてみてください。
あなたから何かを引き出すのはコーチングの1つの方法に過ぎません。大切なのはあなたの常識以外のマインドが存在するということです。
ぜひそのコーチと一緒に常識に触れてみてくださいね。