脳の仕組みを知る

ラス(RAS)を開いてダウン症の子をカミングアウトする

ダウン症や他の障害がある子どもを持つと、劣等感から親はなかなか周りにカミングアウトしずらいですよね。

そんな苦しみを乗り越えるには、脳の機能であるラス(RAS)を理解すると良いです。脳科学のことは最近聞いたことが多い人もいると思いますが、ラスを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、ラスがどんなもので、どのようにあなたに関わっているのか説明していきます。

会社の同僚や親族、友人などにカミングアウトしずらいと悩んでいる人は、別の世界が見えていないのです。

ラス(RAS)とは何か?

ラスとは日本語で、脳幹にある網様体賦活系(もうようないぶかつけい)といいます。

これは別名、上行性覚醒系とも言われています。つまり、人が覚醒する時に脳のどの部分が利用されているか調べたものです。なので、睡眠から覚醒へのタイミングでどう機能しているかということです。

この覚醒系は動き始めると脳の中を様々な影響をあたえ、その人独自のパターンで脳を活動化させます。

そして脳の思考に必要なニューロン活動を調整しています。

つまり、ラスとは眠りから起きて、覚醒した後、どのように考えて今日1日を行動するのか、何を重要視して、何を無視するのか決めるシステムのようなものなのです。

その研究は、1800年台後半から動物での研究が始まり、1929年頃、ドイツの精神学者から人への研究へと移っていきました。

ラス(RAS)が過去と未来に及ぼす影響

私達は、過去でインパクトが強い思い出はよく覚えていますが、未来のイメージはあやふやな人が多いです。

なので、私達は、未来の影響など受けずに、過去が重要だと思っています。それが一般的だし、周りの人に聞いても同じでしょう。

では、ラスにとって未来とは何なのでしょうか。

未来のイメージとはラスにとって、今日まで聞いていた音楽を別の曲に変えるようなものです。

脳では過去も、現在も未来も同じイメージとして認識されています。それがいつの出来事なのか関係がないのです。

なので、理想の未来をイメージし続けることで脳はそれが本物の現実だと勘違いします。未来を信じる事ができれば、それは現実のような感覚を作り上げます。

たとえば、ダウン症の子供が生まれれば、障害者に関する情報に敏感になります。ニュースや雑誌、家から会社までの間でいままで気にしていなかったことが、自然と目に止まるようになります。

それはラスの影響です。

なのでカミングアウトで悩む必要はありません。ラスを上手くつかえば人生を良い方向に舵を切ることが出来ます。みんなに子供のことを知ってもらい、それでみんなが手助けしてくれる理想のイメージを強く持ってください。

たくさんの成功者や障害を持った人は、このラスを利用してきました。

なので、苦しみを乗り越えて先の未来に進むには、こうなりたい!という未来を自分で考えて作り出し、ラスを書き換えて上げる必要があるのです。

見えないものがあるのはなぜ?

ラスはあなたに必要ないものの存在を消してしまいます。これは何故なのでしょうか?

人は五感の情報をフルに活かして一日中情報収集をしているようなものです。新しい出会いがあればトキメイたり、嫌な仕事が振られそうになればクリエイティブに回避しようとします。

その情報量は莫大で、あなたの関心に必要のないものをすべて取り入れると脳はオーバーヒートしてしまいます。

なので、情報の取捨選択をして脳をエネルギー消費を抑えています。

買ったはずの服が見当たらないとか、子供の療育センターの予約日時を完全に忘れていたとか、情報の抜けがでてくるし、未来に必要のないものは一切視覚にも、聴覚にも入ってきません。

大人の人が通勤電車の中で子供の会話が、どんどん脳裏に刻まれることはありませんよね。自分の人生を安全安心にいきるために必要な情報だけ摂取しているのです。

子供の事をカミングアウトしたくないと思っていたら、必要な情報は隠れたままです。障害者の子供を地域て受け入れてもらい活躍している親子はたくさんいます。

この世界は、今が本当に不幸とも言えないし、幸せだとも限りません。

まだまだ幸せを追求することが出来るのです。

そして、それを拒否する必要ははないのです。

RASをどうやって知るのか?

ラスを切り替えるには、いままで脳内に再生されていたJ-POPをジャズに変えてあげるようなものです。

過去に縛られて生きている人は多いです。未来なんて想像してもただの空想であり、すでにダウン症の子供が生まれた事実は変えられないと悲観している方もいます。

しかし、過去を帰れるのは今現在の行動でないのです。

過去を変えるのは「未来の行動」しかありません。

過去は忘れてもいいし、紙に書き出して燃やしてもいいし、なんなら記憶喪失になっても良いかもしれません。

なぜなら、あなたの未来を変えれば、ダウン症の子の事で辛い過去も変わるからです。

私の次男もダウン症ですが、彼が生まれて絶望したこともありました。世界はカラー色からモノクロに転換し、何も思考できずボーッとしていました。多分ラスが閉じていたのでしょう。

でも、今は彼がいるから新しい学びを得ようと思ったし、この世界を生き抜くという決意が出来ました。彼が居なければ、だらだら生きていたかもしれません。

つまり、未来を変えたので悲惨な過去は変わっています。

次男がもし素晴らしい声で聖歌隊を続けてくれて、多くの人に安らぎを与えてくれるような存在になればさらに誇らしいことです。

まとめ

この世界には過去と未来が存在します。私達が色んな苦労や苦難を引き連れて生きていく途中、過去はどんどん変えていくことができます。

逆に過去が変わらずに、何十年も同じ過去を引きずっているのは、何の学びも得ず、成長していないこととイコールといっているようなものです。

脳を眠らさないで、覚醒系のラスを上手く利用して、未来を想像してみてください。

昨日と変わらない安心も、もちろん大切ですが、ダウン症の子供と良い未来をつくると強烈に確信できたら、カミングアウトを恐れる必要はないはずです。

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