子供の成長に見通しが立たずに不安だと思っている親は、自分の自己効力感がすごく下がってしまっています。
コーチングでは、この自己効力感をエフィカシーと呼びます。エフィカシーは「自分のゴール達成能力に対する自己評価」です。つまり、自分には問題を解決する能力があるとどれだけ思っているかということです。
では、エフィカシーを高めるにはどうしたらいいでしょうか。
エフィカシーが高ければ、育児の問題解決が達成しやすくなります。育児の問題解決においてエフィカシーは重要な要素なのです。エフィカシーを高めるには、成功体験をすればよいです。しかしこれから成功体験をしていくのは時間がかかりすぎますよね?
そこで今回は、エフィカシーを高める成功体験をさっとして、ダウン症の子でも将来大丈夫だと確信する方法についてお伝えしますね。
その方法は、
- ノートに過去の成功体験を年代別に書き出す
- 過去の成功体験を一つ一つリアルに味わう
- ノートを毎日見る
順番に説明していきますね。
まず、過去の成功体験を年代別に書き出していきましょう。具体的には
- 5~10歳
- 11~15歳
- 16~20歳
- 21~25歳
- 26~30歳
- ・・・・・・
と年代ごとに区切って、その間で自分が成功した体験を思いつくだけ書き出していきます。たとえば、
5~10歳 テニスでジュニア地区大会で優勝した
11~15歳 はじめて一人でおつかいに行けた
というふうに書いていきましょう。成功体験は些細なものでもかまいません。たとえば、「自転車に乗れるようになった」とか「クラスで発表が上手にできた」などでも成功体験に変わりはないので大丈夫です。
次に、その成功体験をリアルに追体験します。
たとえば、「習字で賞を取った」ときのことを思い出し、賞状をもらったときの状況や、そのときに感じた嬉しい、誇らしいといったプラスの情動を思い出します。自分の過去の成功体験をじっくり味わってくださいね。
脳はイメージと現実の区別が付かないので、頭の中でイメージで成功体験をするのと、現実に成功体験をするのは違いがないのです。
つまり、過去の成功体験を30回追体験すれば、実際に成功体験を30回したのと同じくらいのエフィカシーを得ることができます。
逆に言うと、うまくいかなかった経験を頻繁に思い出している人は、気付かないうちに何万回もうまくいかなかった体験をしたのと同じくらいエフィカシーが傷ついてしまうのですね。
人間はうまくいかなかった体験のほうが記憶に強く残るので、ついつい過去にうまくいかなかったことを思い出して「あのときこうしていれば・・・・・・」となりがちです。
そうした思考におちいらないように、意識して成功体験をイメージするようにしましょう!
成功体験を書き出したノートは手に取りやすい場所において、何度もみて成功の追体験を繰り返してください。そうすればあなたのエフィカシーはどんどん強くなっていきます。子供の問題についても耐久力ができるのです。
「でも、自分はだめなやつで、成功体験なんてないよ」
いえ!そんなことはあり得ません。なぜならあなたは今、このブログを読んでいます。ということは、これまで人生のいろいろな問題を自分で調べて、少しでも解決してきたということです。必ず成功体験がると思って思い出してみてください。
あなたはすでに上手く出来ることに気付きましょう!
日本人は謙虚が美しいとされているからか、あまり自分の成功体験を意識していません。むしろ僕の目には「自分がいかにだめなやつか」をみんなで競争し合っているようにも見えてしまいます。
しかしエフィカシーを高めるためには自分を低くみるのではなく、自分には育児の問題解決ができる能力があると信じられなければなりません。今回のワークで、成功体験を思い出すことで、子育てのエフィカシーをどんどん上げていってください。
その先には、あ!これも出来るようになったじゃん!的な世界がまっていますよ。