ダウン症の子を育てる親は、みなさん自立や知能レベルに対しての目標をおもちです。
少しでも成長して人生を楽しんだり、生きやすくしたいと願うので当たり前です。そう願っているということは、すごく高い理想のイメージをもっていることと同じです。
もちろんそれは最高に良いことで、コーチングでも十分に取り扱うことができます。
しかし、そうは思っても高い子育ての目標を設定して、いまいち臨場感が持てないときにどうしたらいいでしょうか。それにはゴールから逆算した小さな子育ての目標を設定し、そこに臨場感を持てば良いのです。
高い子育ての目標を設定すると、イメージできないのは当然です。子育ての目標は抽象度が高くて、自分のコンフォートゾーンの外側にあります。逆に、想像もつかないくらいの目標でないと、子育ての目標とは言えません。
しかしここで問題があります。
子育ての目標が高すぎてそこに臨場感が持てないと、無意識の力を使うことができません。子育ての目標をイメージできてなおかつそこに強い情動を感じないと、無意識はそれがリアルだと思わないのです。
では子育ての目標を下げればいいのでしょうか。詳細にイメージできるくらいの目標を設定すれば、無意識の力を使えるような気がします。でもそれは違うのです。
イメージが詳細に出来るような目標は現状の内側にあります。つまりコンフォートゾーンなので、自分自身は何も変化する必要がなく、エネルギーは生まれないのですね。
ではどうすればいいでしょうか。
この問題は子育ての目標から逆算して途中経過に自分に臨場感を持つことで解決できます。言い換えると、大きな目標に向かう過程の小さな目標を設定し、小さな子育ての目標のイメージを作ってリアリティを上げるということなんです。
試しにやってみましょう!
まずは子育ての目標を設定します。目標は自分にとってとてつもなく高いものにしましょう。たとえば、10年後、ダウン症の子供が自立して家をでる、という子育ての目標を設定したとします。
そこから逆算して、現在の自分のあるべき姿を想像します。10年後に家をでるなら、少なくとも現時点で発語はたくさんないいといけないなとか、一人暮らしの生活のルーティーンはできていないといけないな、と想像するのです。
現時点であるべき姿を小さな目標とします。もちろん今出来ていなくても問題ありません。そうやって意識することが能力開発に繋がるのですから。
そしてさらに、1年後にはどうあるべきか、2年後にはどうあるべきか・・・・・・というふうにゴールの途中経過を小さな目標にして、そのイメージを作ります。
そして、小さな目標のイメージと、現状の自分とのギャップをしっかり認識します。そうすることによって、無意識はイメージと現実とのギャップを感じて、急いで修正しようとするのです。
ただし、注意点は、小さな子育ての目標も現状の外側にするということです。
そうしないイメージと現実とのギャップが生まれません。小さな目標と言っても、「できることからやろう」「現実的な目標を定めよう」ということとは違うので気をつけてくださいね♪
あなたもやってみませんか?
小さなゴールを設定しよう
- 期限付きのゴールを設定する(子育ての目標は仮のゴールでかまいません)
- そこから逆算して、今ある自分の姿をイメージする
- 1年後、2年後・・・・・・の姿をイメージする
小さな子育ての目標に向かっていく過程や、達成したときに、また新しい世界が見えてきます。
いきなり子育ての目標に臨場感が持てなくても、だんだんと今まで見えなかったものが見えるようになって、理想の世界が薄っすらとみえてくるかもしれませんので試してみてくださいね!!