障害がある子の子育ては、嫌な感情やネガティブな感情がでることもしょっちゅうありますよね。
そんな時、そのイライラやネガティブな気持ちをコントロールする方法をお教えします。
ダウン症の子育てであれば、目標があるかと思います。
話せるようになってほしい
もっと動けるように
友達と絡んでいけるように
トイレが自分でできるように
このような育児の目標を達成するためには、目標に必要なことだけをするのが大切です。そうすれば、最短で育児の目標を達成することができますよ。
常に育児の目標のことを考えていて、関係のないことをやろうとしたときに「これは違う」と気付けるようになればいいわけです。育児の目標から見てこれは必要なのか、という判断を繰り返すことで、どんどん良いことが起きます。
しかし、育児の目標を目指す過程で、目標に関係のない思考や余計な感情にとらわれたり、ネガティブな感情に支配されてしまうこともあります。とくに目標から見て判断するというやり方に慣れていないと、余計なことにとらわれやすくなります。
そうすると、余計な行動が増えて育児の目標に必要な行動を取ることができず、達成できなくなってしまいます。ですから余計な感情にとらわれないように気をつけなくてはなりません。
「でも、感情にとらわれないってどうしたらいいの?」
感情にとらわれないようになるためには、感情にとらわれない練習をしていけばいいのです。これはスキルの問題なので、練習すれば必ずうまくなることができます。
今回は感情にとらわれなくなるためのトレーニング方法をお教えしますね。
感情にとらわれなくなるトレーニング
ネガティブな感情が湧いてきたら、ゆっくり呼吸をすることが大切です。これは呼吸法トレーニングといって感情をコントロールするのに基本的で、簡単な方法ですが、強力です。
〈やり方〉
- 右の鼻の穴を手で押さえて、左の鼻からゆっくり息を吐く
- 左の鼻の穴を手で押さえて、右の鼻からゆっくり息を吸う
- ①、②を最低5回繰り返す(好きなだけやって大丈夫です)
この呼吸法トレーニングには、2つの効果があります。一つは、ネガティブな感情を感じているときに、ネガティブな感情自体を消せるようになることです。もう一つは、ネガティブな感情にとらわれる前に、それを止められるようになることです。
まず、ネガティブな感情自体を消せるようになるとはどういうことでしょうか?
ネガティブな感情にとらわれそうになったら、この呼吸法をするようにします。たとえば、「私には無理だ。」「私はだめなひとだ、、」といったネガティブな感情が出てきたときに、すぐに呼吸法を行うのです。
人間は強い感情を感じているとき、呼吸が変わったり、脈が変わったりと、体の状態が変化しています。逆に言うと、そういった体の変化が感情の正体なのですね。
呼吸法をおこなうことで、こうした体の変化を強制的にコントロールすることができます。呼吸が浅くなっているのを深くするだけで、体のあらゆる状態が変わり、ネガティブな感情自体を無くすことができます。
呼吸は心が落ち着くまで何回でもしていいです。
無理やりにでも呼吸法を行えば、感情がみるみるおさまっていくことに気が付くでしょう。
ネガティブ感情を止められる理由
次に、「ネガティブな感情にとらわれる前に、それを止められるようになる」について説明しますね。
ネガティブな感情が出たら呼吸をする、と決めておくことで、自分の心をいつも観察することができるようになります。そうすれば、感情が顔を出した瞬間に「あ、これはいけない」と気付くことができ、感情が暴走する前に止めることができます。
このワークを常に心がけていれば、だんだん自分の感情に気付くのがうまくなり、ネガティブな感情が浮かんでこないようになっていきます。慣れてくれば、無意識レベルでできるようになりますよ!!
私も呼吸法はよく行っています。ネガティブな感情が浮かんできても、呼吸を整えれば嘘みたいにすっきりした気分になります。ランニングするときも瞑想するときも、呼吸は常に気をつける所です。
ポイントは、呼吸は浅くなっていたらすぐに呼吸を整えることです。そのために、息を深く吐くことを意識してみてくださいね。
すぐに効果を実感できるのでぜひ試してみてくださいね!