ダウン症の子のことで悩みは多いけど、だんだん生活は良くなっていくんじゃないか?と感じている親に大切な2つの質問をしてみたいと思います。
その2つの質問とは、
- やりたいことに蓋をしていないか?
- やったこともないのに避けていることは?
です。この質問をすることで、自分自身が無意識に作っているスコトーマに気づくことができます。スコトーマとは、盲点ともいい自分で気づけていない大切なことです。
だんだんよくなっていくと感じているのですが、そこから先が分からないわけです。
そして、ダウン症の成人や年配の人は周りにほとんどいないので、未来のことはネットでしっているようでわからないです。
そのため親子の目標は現状の外側になるので、スコトーマを外すことで、本当にやりたいことのゴールが見えてきますよ。
「やりたいことに蓋をしていませんか?」
本当はやりたいと思っているけど、それを気づかないうちに隠してしまっているということです。
例えば、シューティングゲームをやりたいけど、「子供だと思われる」と思って興味がないフリをしていたり、行ってみたい国があっても、「お金がないから」と、行きたくないことにしているなどです。
ダウン症の子でも、スポーツができないと決めつけていませんか?
蓋をしているのはいろんな制約を自分で作ってしまっているということなのです。制約には、能力、お金、場所、時間、他人の視線など、いろいろなことがあります。
もちろん、現状維持のマインドがあるから制約を作ってしまっているんですが、こうしたことを意識的に外すことも可能です。自分の心に問いかけてみてください。
やりたいけど、我慢していたり、諦めていることはないかと
できないと思い込んでいるだけではないかと
この質問をすることで、気づかなかった自分の本音に気づくことができますよ。
「やったこともないのに避けていることは?」
やったことがないのに、勝手に「これは意味ない」とか、「嫌いだ、恥ずかしい」「無理だ出来ない」と決めつけていることに気づくための質問です。
とくにダウン症の子に対してこのように思うことはないですか?
食べ物でいうと、食わず嫌いのようなものです。食べたこともないのに、人から聞いたことや、思い込みで「まずい」と思っていることはないでしょうか。
実際に、今すぐ子供には無理かもしれないけど、見てるのは楽しいとか、興味を持ってくれるかもしれませんし、そこから新しい成長につながる可能性だってたくさんあります。
数年前に、私は初めてオペラをみました。興味はあったのですが、実際に見てみると楽しいと思いました。それまではオペラは音楽知識がある人が好きなもので、退屈だろうと思っていたのです。
また、ストーリーを知っていないと意味がよくわからないと聞いていたので、どうなんだろうと思っていました。しかし、興味があったので、本を買ったりDVDを見たわけです。そうしたら意外とミュージカル的で感性が感化されたのは意外でした。
よく、りんごの味は、食べみないとわからないというようなことが言われます。
食べてみれば、はっきりわかりますが、食べてみないうちに、あれこれと考えたり、りんごに関する本を読んでみても、味はわからないのです。
私も、本は好きですが信用しているわけではありません。実際にどうなんだろうと気になるわけです。
食べてみたら、ものすごく美味しくて、それ以来好きになることもありますよね。このように、やりたいことが本当にないのか、蓋をしていないか、食わず嫌いなだけではないか、ということを考えてみると、心の蓋が外れて、子供と一緒にやりたいことが見えてきますよ!