ダウン症の子育て マインドセット

ダウン症の子の成長を邪魔する間違った親の考え方とは?

 

ダウン症の子の成長を促すときに、どうしても親は自分の考え方を子供に押し付けてしまいます。

私の親がそうであったように、そういった親の価値観が子供に伝わるのはしかたがありません。もし、私の親が違う人だったら全然違う人格になっていたと思います。

では、どのような親の考え方が子供の成長を邪魔するのでしょうか?

コーチングでは、目標や理想を叶えるためには、それがwant-to(好きなこと、やりたいこと)でないといけません。別にコーチングでなくても仕事でも育児でもwant-toの目標を持つことが大切なのです。

しかし、いまいち上手くいかないな、今年も多きな変化がなかったと思っているひとは、

間違った状態で、want-toだと思い込んでゴール設定しているので、ゴールがうまく機能しません。

今回は、子供の成長を邪魔する考え方の勘違いを外すことで、より良い目標が設定できて、スムーズに子育てができる考え方をお伝えしていきます。

すきなことwant-toをやるというのは、よく勘違いされるのですが、楽することとは違います。

want-toをやりましょう、というと必ず出てくるのが、

「やりたいことをやるなんて甘い。やるべきことをやりなさい」「努力して、嫌なことをしなければ成功できない」のようなことを言う方です。

しかし、これは、いろんな勘違いがごちゃごちゃになっているのですね。

最たるものが、want-to=楽すること、という思い込みです。

これは普段have-to(やらなければならない)ことばっかりやっている人が思うことなのですね。こういう人たちからしたら、want-toは楽なことで、やるべきことを避ける行為、と映るのは仕方がありません。

たとえば、療育センターで教えてくれることや、ST,OTの先生がいうことばかり気にして、自分で考えることをしません。これをやっていたら上手くいくおもっているので、やらないといけないことを追求してしまうのです。

しかし、want-toであることと、かかる労力が多いか少ないかというのはあまり関係がありません。やりたいことをしていたら子供が凄く成長するかもしれません。

例えば、私がよく例に出すのが、ボディービルダーです。

彼らは、毎日顔を歪めながら凄まじい重量を上げています。それは強い筋肉が欲しいから、want-toの気持ちでやっています。トレーニング中も、「ふううぅぅ」という感じでいかにも苦しそうな声を出しています。

肉体疲労や、関節への負担、内臓への負担も相当なものではないですかね。もちろんケガもします。決して楽なことではないけど、ボディービルダーは飽きずに、今日も自分を追い込み続けるのです。

誰も強制しているわけではありませんがwant-toだからやっているのです。

こんな風に、かかる労力と、want-toかどうかは関係ありません。やりたいことならば、どんなに眠くても、披露していても、嬉しい!前に少しづつ進んでいると思うわけです。

want-toはどちらかというと、「努力を努力と思わない」というのに近いです。

読書というと、苦手な人も多くいるので目次を読んだだけでも逃げ出したくなる人も多いと思います。私は、読書が好きなので、一日中本屋さんでいることができます。長居してしまうのでいつも妻に怒られているのです。

人によって何がwant-toかは違うので、ある人から大変なことでも、違う人から見たら、遊びだと思われることもあります。

こんな風に、自分が楽しいことを見つけて子育てに取り入れることが大切です。

逆に、子育てでやらなければならないことするということが、一番成長を止める原因です。なぜなら、途中であきらめてしまうからです。

それは、子供が続かないか、親が投げ出すかのどちらかになります。好きでもないし楽しくもないことはお互いに続かないのですね。しかもダウン症の子の成長はゆっくりなため、そんな簡単には変わらないのです。

しかも、楽しいことをやっている方がが進化するスピードが圧倒的に早いので、むしろ楽をしているくらいの感覚になるはずです。

無理やりモチベーションを上げて、育児をがんばろうという考え方もあると思います。無理やり楽しいかのように思いこむ、というようなやり方です。

これは、want-toとはまた違います。

こういうところに、引っかかっている人も、たくさんいるのですね。何度も言いますが、want-toというのは、楽するとか、労力の多さとは、あまり関係のないことです。

やりたいことかどうか、が基準なのです。

子育ては、やりたいとかやらないレベルではなく、当たり前にやるという前提があると思います。そのため、楽しむとかどうのは考えない人が多いです。しかしそれはもったいないことです。一歩間違えて、やらなければならない思考が強くなると子供の成長を止める原因になってしまいます。

本人は楽してるつもりでも、人から見たら、すごく頑張っているように見えることもあります。

辛くて、きつくてもwant-toなことを見つけることが、子供の成長に凄く大切なことなので、どんなことがあなたにとって楽しいことなのか、それを育児にどのように活かせるのか、今日の夜にでも考えてみてくださいね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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