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過去を捨てる覚悟をしてダウン症という障害を相手にしない

 

今回は、過去を捨てる覚悟を持つことの必要性についてお話します。

ダウン症の親御さんは、今、不安や悩み、があるのは過去に原因があるからと考えていませんか?

たとえば、

健常者と遊ばせている時に「もっと友達と絡んでくれないかな、、」とか、

テレビを見ている時に「将来一人で自立できるのかな、、」と思う方もいます。

すると、この不安の原因はダウン症の症状自体にあると考えてしまいます。

そして、ダウン症の特徴に対して、改善しようとしたり、健常者に近づけようと頑張ることになります。

しかし、現在の医学ではダウン症を根本的に治せません。もちろん、子育ての中で伸ばして上げれる分野はあります。それをすることも私の大切な活動ですがでも、そもそも能力が上がったからと言って、親の悩みが解決するとはかぎりません。

健常者の親だったとしても、引きこもりや、鬱の方が140万人(政府統計/平成28年度)もいる時代です。

もし、ダウン症の子でなくても次から次へと問題はあなたのもとにやってくるでしょう。

 

では、ダウン症の子はどうすれば良いでしょうか?

子育ての悩みで将来が不安な親は、「ダウン症」が悪い原因だと思って対応します。

しかし、ダウン症でることの過去は変えられません。そうであれば、ダウン症に悩んでいるのを、別の未来を変えるしかないのですね。

今、置かれている状況を良い方向に変えていくことが本当に大切なことなのです。

 

 

ダウン症の原因探しをやめる

よく過去の失敗から学ぶことが大切だと言われています。

たとえば、会社でも上手くいかなかった経験を次に生かせと先輩から言われたりします。

しかし、それは嘘です。

世の中は原因論で溢れています

原因論とは、原因が相手にあって、その原因を解決しようというものです。解決とは、原因を変えたり、直したり、修正したりして良くすることです。

しかしこの考え方で良くないのは、原因である相手の人はそう簡単には変わらないという事実です。

たとえば、あなたの問題の原因が、会社の上司や学校の先生、親族やママ友だったとします。

その人たちが自分の意見に合わせてくれれば問題が解決するわけですが、利害が相反しているので一向に意見が合わないわけです。

なので相手を変えようと頑張ることは凄く難しいのですが、ダウン症の親はこれをやろうとしているわけです。

ダウン症という特徴は、会社の上司や先生やあなたの親のようなもので、いくら影響を与えても変えることは難しいです。

 

過去を捨てて、未来から学ぶ

原因がダウン症だと思ってしまうと、それを変えようとします。

しかし、ダウン症という事実は変えられません。

 

ダウン症を変えようとすると、何が悪いのか、どこがいけないのか、誰が悪いのかと犯人捜しに奔走してしまいます。

犯人がいたとしても相手も反発してくるため、不毛な戦いが待っています。お互いの粗探しです。

そのようなことをしていると、子供のことを責めたり、自分が周りから責められたすることが実際に起きるのです。

ということは、相手が変えられないのであれば、変えられるのは自分だけです。

 

変えられない原因は過去にあります。

 

ここまでお伝えしたとおり、過去にいる相手とのやりとりをいくら繰り返しても現在はよくならないことが分るでしょうか?

つまり、自分を変えたほうがいいと気づいたのなら、過去は関係ないと知ることです。

この場合、過去ではなく未来から考えるのが正しい選択になります。

未来を考えたら、今どうしたらいいのかが分かります。

そして、やってみてうまくいかないのなら、必要なことを学んで改善したり、別の方法を探すことです。過去の失敗から学ぶことは原因であるダウン症自体をどうにかしようとしています。

そうではなく、理想の未来から考えましょう。

 

今日が始まりの日だと思って、今この時から何をすれば良いのか考えます。

過去の事は一切無視してください。理想に向かうために今この瞬間から何が必要なのかを考えてください。それは昨日までのあなたに持っていない知識やスキル、人間関係でも良いのです。

過去を見れば、あれも出来ないこれは無理といった言葉が出るでしょう。

そして、ダウン症自体を相手にしているので勝てないも無理がないことです。

そうではなく、ダウン症という特徴を相手にするのではなく、自分と子供の関係性やどうなりたいのかを先に決めることです。

その理想の場所では、ダウン症の子が健常者並みの能力など、全く必要ないかもしれません。

 

まとめ

今回は、過去を捨てる覚悟をしてダウン症を相手にしないというお話をしました。

多くの親御さんは、過去を変えたいと思ってダウン症自体を相手にしています。

しかし、相手を変えることは誰にでも出来る事ではありません。そのため不安が消えないのです。

そうではなく、変えられるのは自分だと気づいてください。

そうすれば、過去の問題を相手にすることがいかに無意味かわかるようになります。

トラブルの原因は、ダウン症自体です。

しかし、それを変えることはできません。つまり過去をいくら振り返ったり、改善しようとしたりしてもそれはダウン症を相手にしていることになります。

 

相手にしたいのは、未来です。

 

私が関わりたいのも、そういった素敵な理想をもった親や兄弟です。

未来こそあなたが変えていける唯一のものなので、本当に大切にしてくださいね。

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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