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自己否定の本音をヒアリングして生きづらさを裏返す方法

自分の発言が良くなかったとか、相手に悪いことしてしまったと思って強く自己否定していませんか?

その理由は、自分を守りたくて、守りたくてしかたない感情に心が反応してしまっているのです。

出来るだけ安心・安全に過ごしたいので、何か相手にひどいことを言われるのを未然に防いだりします。

また意見が食い違う事でのストレスを回避しようとしたりします。

たとえば私の次男はダウン症なのですが、生まれた当時は不安でした。それは自分の将来がどうなるか分からないし、一生面倒をみたり、息子が自立出来るのかとか悩みは尽きなかったからです。

そのような状態は、安心でも安全でもないのです。

なので、自己否定を強めて私は子供を育てる能力がないと思い込むことで、子供から離れようとしていました。

つまり子供から距離をとって安全な場所に逃げるよう本能によって動かされていたのです。

このように自分がショックを受けたり、人から否定されたりした場合、自分に出来る方法で安全地帯へ回避するのは自然なことです。

その回避方法がみんな違うのは年齢や経験によって、その時に対処出来ることは人それぞれだからです。

今回は、自己否定が強大で生きづらい時の対処法について話していきます。

自分が拒否していることをメリットを知る

自己否定が強い人は、その否定しているメリットを考えてみてください。どんな安心安全が得られるのか知っておくのです。

たとえば、人混みが嫌いなAさんがいます。Aさんは人混みにいると自分のペースを保てないので不快な気分になります。

話すペースや歩くペース、人との距離感のペースなどを自分のペースに保ちたいのです。

その理由は昔、急がされて体調を崩したり、メンタル的に良くない過去があったのかもしれません。

すると、本能はペースを崩されると安全安心に関わってくるので、感情を動かします。

不安や気分を悪くさせて、もとのペースに戻そうとするのです。

つまり不安の源は、自分を守るためにあるのです。

何が不安の原因なのかを知っておくだけで気持ちは安らぎます。

なので日常で感情が大きく動いたり、自己否定の気持ちが出てきた時は、その元を考えてみてください。

ただ、原因を少し知っただけでは変わらないこともあります。慣れ親しんだ感情であればあるほど強大になっているからです。

より安心の方向に反発して引っ張られてしまいます。

すると、さらに不安が増したり、自分を傷つけたりすることになる場合があるのです。

自己否定を直したいのに、さらに悪化させてしまってはいけません。

Aさんの場合、ペースを保つことは心の拠り所になっています。そういった場合は、その代替手段を考えておくのが良いです。

たとえば、ペースを保つために

  • 自分のペースで散歩する時間を週末にとっておく
  • 自分のペースで順番におしゃべりできるか親友と相談して決める
  • 心地よい人混みのレベルを知っておき、お気に入りの場所を見つける

これが良い理由は、安全地帯がたくさん増えて、心のスペースが増えるからです。

そのために、自己否定を否定せず、受け止めてみてください。自分は自分を守るために精一杯がんばっているので原因がなんとなくでも分かったら、胸に手を当てて褒めてあげてください。

そうすれば、たとえ否定感がすべて無くならなくても、弱めたりニュートラルに近い状態にする事が出来ます。

それは新しい目標を作るためのエネルギーになります。

理想の未来が出来ればもっと前向きになれますよ。

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映画から自分の世界の裏側を知っておく

自己否定は、子供の頃からあなたを作ってきた価値観の裏返しです。つまり、「こんな自分ではだめだ」という正義です。

だめな自分を、色んな人の影響から正そうとして無意識のうちに頑張っているのです。

そもそも良いも悪も、犯罪レベルなことを除いては、どちらでも良いことです。国が違えば常識も違います。

日本に生きているのだから他の国は関係ないと思うかもしれませんが、その考えもあなたを縛っています。これだけSNSが普及し、これまで見えなかった個性が表に出始めています。

自分とまったく逆の考えの人がいることに気づいてください。

いつまでも自分だけの価値観で生きていると、他人と比べて不安になったりします。

また最悪、自分の将来の可能性や、本当に楽しいと思える事まで気づくこと無く死んでいきます。

そんな未来は嫌ですよね?

そうであれば、他人の価値観も受け入れることが大切です。

そのための方法の一つをお教えします。

それは、「映画」を見ることです。

映画の登場人物はたいてい性格が違うように構成されています。また、具体的な過去描写もあるので感情移入しやすいです。

その時に、こんな人いるわけないと思わずに、周りにもいると思いながら見てください。現に存在する可能性が高いです。自分と逆の考え方でも、その人なりの理屈があり、ストーリーがあります。

その思考になってしまう悲しい原因や嬉しい過去があるのです。それを知れば、その考えや性格、価値観になったことも理解できます。

この方法が良い理由は、自分の価値観を小さくすることが出来るからです。

なぜ価値観を小さくするほうが良いのかと言うと、価値観が強すぎると壁になり、それ以外の常識を受け入れられなくなる可能性が高いからです。

自分の持っている価値観を少し下げておくことで、他人の意見も取り入れやすくなります。

すると他人がやっていることが楽しい!やってみたい!と興味を持てたり、自分の意見と人の意見を組み合わせて新しい発想が出来ます。

それはきっと不安ではなく、楽しい事のほうが多いのです。

なので映画を利用して、自分の正解の裏側をみてくださいね。

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出来ると決める

自己否定が強くて前に進めない人は、未来への確信が弱いからです。

自分は出来ると決めて行動の計画をしてみてください。

不安があると、出来ない理由をネガティブに作りだし、不安の原因を安全安心に回避しようとします。

そうするとやりたいことは半年たっても一歩も進まず、諦めてしまいます。

継続して、一歩ずつ進むためには、未来の確信度を高めてください。

具体的には、理想の未来をイメージします。ただイメージするのではなく、自分がその場面で本当に嬉しい気持ちを感じれるくらいまで強くします。

また、人の記憶とは五感のかたまりです。

なので、未来がどんな色をしているか、どんな匂いがして、どんな手触りでというように正確に感じてみるのです。

未来にリアリティーが持てれば、確信度が高まります。

なぜなら脳は、リアリティーが強いものを現実と認識するからです。それが過去でも今でも、未来でも関係ありません。

続けるうちに、現在の行動が変わります。

未来が現実なのでそのために必要な行動を探すようになるからです。

そして最も重要な事は、その未来に「覚悟」を持つことです。

そうなるんだと決めることで、フラフラした迷いがなくなるのです。

今回は、自己否定が強大で生きづらい時の対処法について話しました。

自己否定している心のメリットを探してみてください。それはあなたにとって大切なものなはずです。そのスペースを広げてください。

そして、自分以外の価値観を知ってください。つまり真逆の価値観です。

始めは気持ち悪いかもしれません。

でも過去の理由をしれば納得できるものも多いです。そのために映画は絶好のアイテムなのです。

最後は、覚悟を決めることです。

無意識は自動的に、数千もの感情をあなたに思い出させます。ぼーっとしていれば色んな思考が頭をよぎるはずです。それではやりたいことも集中して出来ません。

覚悟を決めることで、迷いや無駄な思考を心の奥底に閉まってください。

少しでも自己否定を変えて生きづらさを緩和させることが出来れば、未来が大きく変わり始めます。そのことを実感してみてくださいね。

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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