脳科学

金魚鉢効果でダウン症と世界を自由に飛び回る

金魚は、水槽のサイズに合わせて大きくなると言われています。

金魚鉢が小さければ小さいまま。大きな水槽にいれれば大きく育ちます。私の次男はダウン症ですが、このことをいつも頭に入れ、

「息子は今、どのくらいの大きさの世界に住んでいるのかな」

と考えるようにしています。

私は可能な限り大きな環境を与えてあげたいと思っています。なので、自分自身で子供の制限を作らないように、いつもイメージしています。

それは子供だけでなく自分にも当てはまることなので、自分のことを考える基礎になっています。ただ誤解しないでほしいのは、そう思うのは簡単ですが、実践していくのは難しい。

次男はこんなこと出来ないだろうと思うと、まあ、その通りしてくれません。とても強い虚無感に襲われます。それが毎日続くのです。誰だって嫌になるし、子育てはその連続ですよね。

しかし、人生はまだまだ続いていくし、継続することが何処か良い場所へ連れて行ってくれることも知っています。なのでやり続けるだけなんです。

今回は、金魚鉢効果でダウン症の未来を広げる思考の学びをお伝えしたいと思います。

 

違うことや、間違えることは悪いことではない

「障害」と言う言葉は「無力」と同じ意味ではありません。

多くの人は希望を失ったり、人生がめちゃくちゃにされた!と無力感から声を大きくするかもしれません。

次男が生まれた時は、私も孤独に陥りました。

ただ、その後の彼が私達の生活にもたらすものは純粋な喜びでした。それは、ダウン症の子は本当に笑顔が多いことが原因かもしれません。とくに男子はリアクションが大きいです。

よく療育センターや、総合子供病院に行き、他の多くの障害者の子供を見ますし、その中でもダウン症の子の笑顔や愛嬌は飛び抜けています。

他の子が悪いわけではありませんし、ダウン症を贔屓している感じでもないですが、直感的なものでもあります。苦労やストレスも、もちろんある分、そう思わせてくれるのかも知れないですね。

必死に食べて、遊んで、寝る。そんな子供の後ろにたって応援するためには、この世界が変わっていくと信じていなければなりません。

そうでなければ最悪の結末になる可能性もあるからです。人と違ったり、間違えたりすることは悪いことではありません。そして、違う環境に行くなら、あなたへのアドバイスは「学びを継続する」ことです。

だれでも同じ情報を手に入れれる時代です。その情報をどう、子供にも、自分にも活かしていくかは、自分のマインド次第ということですね。

そのマインドが世界を広げていきます。

 

金魚鉢効果で大切なこと

 

人は環境のサイズに合わせて成長する独自のシステムがあります。

この環境とは、「住んでいる場所」「心の持ちよう」で出来ています。心の持ちようは、あなたの頭の中で考えている周りの世界について、信じていること。

物理的な環境と、心から信じ切っているもの、それが金魚鉢です。そして、人はこの金魚鉢をいつくかの方法で、大きくすることが出来ます。

たとえば、実家から出られないなど、場所が制限されている場合、精神的なレベルがあがったとしても、出来ることの範囲は決まってきます。逆に、東京やニューヨーク、ロンドンみたいな大都会でも、心が狭く多くの人を受け入れられない狭い範囲でしか世の中を見れなければ、誰にも届きません。

理想の未来とは、あなたが幸せだと感じるものが「幸せだと思う」ことです。

すべてを何でも手に入れることが幸せではないので、自分を変えるときには、この地理的環境と、精神的環境を気にしておいてくださいね。

 

場所を変えて学ぶ

東京都心にはたくさんのお店が並んでいます。人口が多く需要が高いため、多くの人に見つけてもらえます。なのでお店を出している人はお店自体が広告を出しているようなものです。

住む場所や、行動する場所を変えるということは、自分を知ってもらうために大切なことです。家の中にずっといて、心から楽しかった年だったと言える人は少ないと思います。

場所を変えることで新しい感情や感覚に出会えます。

それはあなたの五感を刺激して、よいサイクルで記憶にとどめてくれます。この記憶は脳にとって重要で、この記憶を使って考えたり、新しいアイデアを作り出していくのですね。

障害がある子といつもの場所だけでなく、新しい知識を得るためにこれまで行ったことのない場所、が良い経験になります。

 

心を変えて学ぶ

心で重要なことは、あなたがこの世界をどのように認知しているかということです。

上に書いた、地理的な記憶や結びつきだけを頼りに、思考していると上手くいかないことも多いです。理由は、過去だけに頼っているからです。

心は、沢山の幸せを作り出していくことが大切です。よく、引き寄せや拒絶の法則としてネットや本で紹介されていますね。

未来からの引き寄せは、良いものだけを引き寄せません。ネガティブなものも一緒につれてきてしまいます。欲望にはキリがないので、無理やり手に入れようとすると損するのです。

なので、失敗が続いたり思ったり、何も起きないのです。

そうではなく、幸せな思考とは今まさにこの瞬間に見つかるものだけです。あなたが未来に得るものでも、過去から残っている感情でもありません。

答えはあなたの中にあり、いつも一緒にいる感情です。それはまだ気づいていないものかもしれない。

つまり、幸せの大きさが、自分のサイズを決めていきます。それは、周りの人に平和な心で愛や価値を与える関係のことです。ダウン症の子は笑顔が多いです。多くの人に幸せを与えるチャンスは思っている以上に多い可能性が高いです。

 

未来を目一杯広げて不安を乗り越える

ダウン症の子供との人生ではもう絶対はありません。すべてのことに対してオープンになってください。

活動の範囲を広げて、心を幸せな気持ちで満たす努力をしてみましょう!

すると金魚鉢効果で、世界が広がります。物理的に広がったと思うことも出来るし、心も余裕ができてきます。それは良い未来への確信が大きいため、今この時、多少の不安や恐怖があっても乗り越えていけます。

今回は、金魚鉢効果でダウン症の未来を広げる思考の学びについてお伝えしました。家族の世界を目一杯広げて、理想の未来を手にしてくださいね!

 

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初めまして。次男はダウン症(21t標準)です。ダウン症の子を育てるうえで私が本当に大切だと思ったこと、実践して日常生活に役にたったことを書いています。興味があれば他の記事も覗いていってくださいね。

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