「あの時、こうしていればよかった」というふうに、過去への後悔が頭に浮かんでくる時は、どう対処したらいいでしょうか?
ダウン症の子が生まれてこなければよかった
なぜ出生前診断をしなかったのか
もっと出産について調べておけばよかった
子供を生むんじゃなかった
と過去を振り返ると思います。しかし、「過去は一切関係ない」という考え方があります。なぜなら、時間は未来から過去に流れるので、過去のことは、過ぎ去っていくだけだからです。
こう考えることによって、過去の判断基準から離れて、自由にあなたなりの人生のゴールを設定できるようになります。
しかし、「あの時こうしていればよかった」というような、過去への後悔は浮かんでは消えを繰り返します。
こんな風に過去に目が向いていると、エフィカシーが下がってしまいます。過去志向のマインドを修正し、未来の現状の外側のゴールに再び目を向けるためにはどうしたらいいでしょうか?
過去に目が向いたら、こう考えてください。
あの時こうしていたら、死んでいた
どういうことなのか、話ししていきますね。
過去への後悔というのは、大抵、「過去に違う選択をしていたら、今頃良い結果になっていた」という思い込みがあります。
「あの人と別れずに付き合っていたら、今頃、幸せな家庭に違いない」
「あの時、株を買っていたら、大儲けして、今頃金持ちだった」
「高校生の時、もっと勉強していれば、今頃ヒエラルキーのトップになっていた」
こんな風に考えているわけですが、これらは妄想に過ぎません。
都合の良いイメージを作っているだけで、こんな風に考えていると、必ず妄想の自分の方が勝つので、落ち込んでしまいます。
そんなことをしても、過去が戻ってくるわけでも、現状が良くなるわけでもありませんから、無意味なのですね。
そして、本当にその妄想が正しいのか、と考えてみると、怪しいものです。たとえば、過去に勉強しなかったのは、勉強が嫌いだったからかもしれませんね。
そんな状態で学生の時にもっと勉強したとしても、鬱になっていたかもしれません。
こうした悪い結果のイメージも妄想ですが、都合の良いイメージも同じように妄想なのです。
どちらにしても妄想ですが、この場合、悪い方のイメージを採用した方が良いです。
私がよく言うのは、「過去の選択が変わっていたら、死んでいたかもしれない」ということです。
そう考えることで、過去への都合の良い妄想や、後悔を断つことができます。
子供が生まれてこなければ、切迫流産で母体が死んでいたと妄想します。
「あの時株を買っていたら」と来たら、「金持ちになり犯罪組織に目をつけられて、死んでいた」と妄想します。
こういうことを毎回行ってみてください。
私も、以前は過去のことを後悔することがありましたが、この方法を繰り返すと、ほぼ自動的に、「死んでいた」とイメージできるようになりました。
今では、過去の後悔はありませんし、そういうのが浮かんできそうになったら、すぐに消しに生きます。
もし、過去の後悔が浮かんできたら「あの時、違う選択をしたら死んでいた」というイメージを作ってみてください。
そして、今の自分は生きているのだから、やはりベストな選択をしてきた結果なのだ、と思いましょうね!